血に塗れた氷の騎士

fireworks

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18話 再会

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18話 再会
 昼食としてパスタを食べた後、学園長に話しかけられて振り向いた。午前中にやるべきことは終えたから、特に何も考えていなかった。学園長の隣に立つ、銀色の髪をなびかせた美しい女性。ぼーっとして止まった頭に、衝撃の事実が走る。
「セウェルスくん、今時間はあるかな?」
「はい。何でしょうか」
 学園長の話よりも、隣の女性が気になって仕方がない。あんなに薄暗いところで見たのに、はっきりと覚えている。あの髪色、瞳の色、雰囲気、婚約発表パーティーで出会った女性と同じ人だ。さっき目が合ったのも気の所為ではなさそう。髪型やドレスは変わっていて、落ち着いた印象。瞳の色に似た青を使った、上品な格好だ。
「人を紹介したくてね。古語と騎士道を教えることになった、新しい先生のメレルズくんだ」
 学園長から紹介されると、女性は頭を下げて名乗った。
「はじめまして。フローリア・メレルズです。よろしくお願いいたします」
「はじめまして……。セウェルス・フォールディングです。学園長、これは一体……?」
 右手を差し出され、疑問に思いつつ握る。女性らしいしなやかな指と、小さな手だった。挨拶が終わるとすぐに離し、後ろに引っ込める。学園長は身ぶり手ぶりを交えて嬉しそうに話した。
「メレルズくんは頭も良くて身体も動く。教員としての能力が申し分ないため、異例だが採用したよ。もちろん、経験がないから臨時の先生なのだが……それにしても優秀なのだよ」
「そ、そうなのですか……」
 生徒かと思っていたけど、まさか、先生だったとは……。驚いてまともな言葉が出てこず、一方的な会話になってしまう。
「ふたりは年が近い。フォールディングくん、メレルズくんに仕事のことを教えてやってくれ」
「はい……」
 仕事を押し付けられた気はするけど、拒否権はなさそうだ。

「一通り仕事の説明は終わりです」
「案内してくださりありがとうございます」
「何かわからないことがあったらいつでも聞いてください」
「はい」
 15時ごろに基本的な手ほどきを教えた。詳しく話を聞いてみると、先生としての仕事をするのに、最低でも半年かかるそう。それでも学園長が太鼓判を押した理由は、もともとの能力値が高いから。彼女が教える予定の科目……。廃れて使われなくなり、専門家さえ頭を抱える難解な古語。そして、武道の最難関騎士道。勉学も運動も申し分ないとは……。この女性、フローリアは社交界にいる令嬢とはまったく別の女性だ。
「あの、質問しても?」
「はい」
「俺たち、前に会ったことありますよね? あの夜のパーティーで……」
 恐る恐る切り出したけど、フローリアは笑顔で答えた。
「はい。だから私はここにいるのです」
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