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エピソード
Ep.13 恋なのかな?
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Ep.13 恋なのかな?
「話を戻しましょうか。さっき、あなたは私を知ったかぶりだと言いましたけれど。私はあなたのことをだれよりも理解していますし、わからないことがあれば理解したいと思っています」
「はぁ?」
急に難しい話になって、頭上にクエスチョンマークが浮かぶ。眉毛がぐにゃぐにゃに、口がひん曲がっていたことだろう。
「例えば、あなたが何を好きなのか、何をしたいのか、なんとなくわかります。そして、何が嫌いで、されたくないことはこれ、と嫌なこともわかります」
「じゃあ話が早いわ。私はあんたが嫌い。さっさと消え失せて」
まどろっこしい言い方をして混乱させるタチなアトラス。残念、その手には乗らない。あいつらみたいに、絆されて取り込まれるなんてイヤだから。
私が決心しても、アトラスは引き下がらなかった。それどころか近づいて、いきなり抱きしめるから、時間が止まったかと思った。
「私はあなたの理解者になりたい」
それが彼の本音だった。
いつもヘラヘラしていて、飄々としていて、何を考えてるのかわからない変わり者。愛想が良くて、いつの間にかグループに溶け込んで、生活の一部になってしまった。否が応でも認めないといけないのか。
この人は、私の深いところを見て話をしているんだって。
「どれだけ拒絶されても、気持ち悪いと思われても、あなたの心が変わるまで私はそばにいます」
「好き」とか「愛してる」とかありふれた言葉じゃなくて。キザでカッコつけな愛の告白。聞いてる私が恥ずかしくなってくる。密着していたら、顔が赤いこととか心臓の音が聞こえてしまいそうで、胸を押して離れた。
「……変なの」
小声でつぶやくと、彼が私の髪をすくった。
「はい。私は変な人です。自他ともに認める変人です」
寒いほどの恥ずかしさが、燃え上がった怒りを消していく。綿毛が空に舞うように、空気が明るく軽くなった。
「もうバカらしくなっちゃった。何ピリピリしてたんだろ、私」
「さ、夜も遅いし帰りますよ」
「……うん。ありがと」
だれでもいいようで、だれでもよくない。
上辺だけじゃなくて、良いところも悪いところも包み込んでくれる人がいい。そばにいて話を聞いてほしい。座っているだけでいい。抱きしめてほしい。
だれにだって欠点はあるの。
でも、それ以上に良いところがあるの。
卑屈になって、ハードルを上げすぎていたみたい。
私は、私のことを好きになれると思う?
同じように、だれかを愛せると思う?
ねえ、これが恋なのかな?
「話を戻しましょうか。さっき、あなたは私を知ったかぶりだと言いましたけれど。私はあなたのことをだれよりも理解していますし、わからないことがあれば理解したいと思っています」
「はぁ?」
急に難しい話になって、頭上にクエスチョンマークが浮かぶ。眉毛がぐにゃぐにゃに、口がひん曲がっていたことだろう。
「例えば、あなたが何を好きなのか、何をしたいのか、なんとなくわかります。そして、何が嫌いで、されたくないことはこれ、と嫌なこともわかります」
「じゃあ話が早いわ。私はあんたが嫌い。さっさと消え失せて」
まどろっこしい言い方をして混乱させるタチなアトラス。残念、その手には乗らない。あいつらみたいに、絆されて取り込まれるなんてイヤだから。
私が決心しても、アトラスは引き下がらなかった。それどころか近づいて、いきなり抱きしめるから、時間が止まったかと思った。
「私はあなたの理解者になりたい」
それが彼の本音だった。
いつもヘラヘラしていて、飄々としていて、何を考えてるのかわからない変わり者。愛想が良くて、いつの間にかグループに溶け込んで、生活の一部になってしまった。否が応でも認めないといけないのか。
この人は、私の深いところを見て話をしているんだって。
「どれだけ拒絶されても、気持ち悪いと思われても、あなたの心が変わるまで私はそばにいます」
「好き」とか「愛してる」とかありふれた言葉じゃなくて。キザでカッコつけな愛の告白。聞いてる私が恥ずかしくなってくる。密着していたら、顔が赤いこととか心臓の音が聞こえてしまいそうで、胸を押して離れた。
「……変なの」
小声でつぶやくと、彼が私の髪をすくった。
「はい。私は変な人です。自他ともに認める変人です」
寒いほどの恥ずかしさが、燃え上がった怒りを消していく。綿毛が空に舞うように、空気が明るく軽くなった。
「もうバカらしくなっちゃった。何ピリピリしてたんだろ、私」
「さ、夜も遅いし帰りますよ」
「……うん。ありがと」
だれでもいいようで、だれでもよくない。
上辺だけじゃなくて、良いところも悪いところも包み込んでくれる人がいい。そばにいて話を聞いてほしい。座っているだけでいい。抱きしめてほしい。
だれにだって欠点はあるの。
でも、それ以上に良いところがあるの。
卑屈になって、ハードルを上げすぎていたみたい。
私は、私のことを好きになれると思う?
同じように、だれかを愛せると思う?
ねえ、これが恋なのかな?
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