「最強令嬢、ついに本気を出す!正体バレ!?偽りの令嬢、もう演じない

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第154章 これが“推しの終わり”って言える?

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第154章 これが“推しの終わり”って言える?

一度目は──金の腕輪を処理する前に姜栩栩(ジャン・シュシュ)が「ひとつだけ?」と聞いたとき。
阮小濛(ルアン・シャオモン)は「これだけ」と答えた。

二度目は──眉間の黒い気が濃くなったのをシュシュが見て「どこか行った?」と尋ねたとき。
シャオモンはとぼけてごまかした。

そして今が三度目。

皆が不思議そうにしている中、シュシュはもう遠回しにはせず、生配信中のカメラの前で、はっきりと言った。
「あなたが昨日拾った福袋の中身は、金の腕輪ひとつじゃなく“対(つい)”だった。」

その断言は、疑いようもないほど揺るぎない。
スタジオもスタッフも、そして視聴者も一斉にシャオモンを見た。

【え、対の金の腕輪……まさかペア?】
【思い出した!昨日シュシュが“ひとつだけ?”って聞いてた!
 シャオモン、あの時ひとつだけって言ったよね? 隠してたの?】
【どうして?ペアだったって言えばいいじゃん?】

すぐに“見抜いた”視聴者がコメント。
【理由なんて一つ。片方だけ見せびらかして、もう片方は自分のもの。】

【ありえない!うちの濛濛はお金に困ってないし!】
【金の加工と重さから見て、ざっと50,000円以上の価値はあるね。】
【5万円? 彼女のCM一本で数百万円稼ぐのに? そんな端金で?】
【金持ちほどケチって言うじゃん。脱税する芸能人多いの知ってるでしょ?】
【シュシュが言うだけで信じるの? うちの推しはそんな人じゃない!】
【でもさ、その動揺した顔、画面いっぱいに映ってるよ?】
【もし昨日シュシュが指摘しなかったら、もう一本あるなんて誰も知らなかったはず。】
【それでも信じない!うちの推しはお金目当てじゃない!】

コメントは大荒れ。
指摘されたシャオモンは羞恥と怒りに震えながらも、にこやかに演技しシュシュを見つめる。
「シュシュ、どうしてそんなこと言うの? 私、本当に一本しか拾ってない。」

商陸(シャン・ルー)は黙ったまま。
彼は腕輪に淡い陰気がまとわりついているのを感じていたが、別物かどうかは断言できない。
それでも心はシュシュを信じていた。

周察察(ジョウ・チャチャ)も迷わず言う。
「シャオモン!昨日シュシュが“その腕輪はヤバい”って言ったでしょ?
 なんで隠したの? 昨日一緒の部屋だったじゃない!」

あまりの怒りで、いつもの“あざとさ”も忘れていた。

顾京墨(グー・ジンモー)や灵真真(リン・ジェンジェン)も沈黙していたが、
第一回目の出来事を知る彼らも、やはりシュシュを信じる気持ちが強い。
連続殺人犯を見抜き、家に埋められた遺体を掘り出した人物なのだから。

「チャチャ、あなたはシュシュの味方だからって私を疑わないで!
 あんな物、わざわざ隠すわけないでしょ!」
必死に否定するシャオモン。

たしかに年収数千万円の女優が、わずか数万円の金の腕輪で評判を落とすとは考えにくい。
スタッフも観客も一瞬迷う。

しかしシュシュは淡々と告げた。
「そうだ、昨日言い忘れたけど──
 この金の腕輪が結ぶ契約は“命”でも“運”でもない。あなたの“容貌”よ。
 一晩で顔が5歳老けたの、わかってるでしょう?」

シャオモンの顔に一気に恐怖が走る。

シュシュは視線を戻さず続ける。
「昨日、商陸に“退邪符”をもらって隠していた方を自分で処理しようとしたでしょ。
 でも失敗した。だから何度捨てても戻る。
 あなたの美貌を吸い尽くすまで。」

「そ、そんな……昨日ちゃんとあなたのやり方で処理したのに!!」

その一言で、必死に推しを擁護していたファンは沈黙。
コメント欄が一瞬静まり返る。

スタッフも言葉を失った。
それは、もう片方を隠していたと自白したも同然だった。

――一般人ならまだしも、トップ女優が?
――シャオモンが?

マネージャーは配信画面を見て頭を抱える。
「どうしてこんな馬鹿なことを……!」

事務所が彼女に十分な報酬を払っているのに。
たった一つの金の腕輪で評判を失うなんて。

とはいえ、これは致命的スキャンダルではない。
顔さえ無事なら、演技力もある。
ネットの話題もいずれ風化する。

ファンも、推しの顔が見られるなら多少のことは許してしまうもの。

だからマネージャーは確信した。
――これくらいで“推し崩壊”なんて、あるわけない。
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