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王家の夜会 1
「エリ、、少し良いか?」
二人の子供が生まれてから初めての冬、マドラール伯爵邸では乳母を雇い、子供達はスクスクと育っていた。
今エリンは、ロイを助けて仕事をしている。
毎日、ロイと共に王宮に出かけ,帰ってくる。そんな日々を過ごしていたある日、兄がエリンに声をかけたのは、夕食が終わりサロンで母とお茶をしている時だった。
ロイはアルを寝かせるために,子供部屋にいた。
「お兄様、どうかされました?」
いつも食事の後は父と仕事の話をしているテイオールが、サロンにいるエリンの元に来て話しかけたのだ。
エリンは何用かと不思議な顔をした。
「あゝ、カツール伯爵家の事だ」
テイオールは母の勧めた椅子に座りながら話し始めた。
カーラの借金の話だった。
ドレスショップから、化粧品店、宝石店に大工にまで借入をしているという。
それも巧みで、ドレスショップと化粧品店には毎月返済しているが、宝石店は買いに行く時に,返済金を持って行き、新しい物を代金を後払いで買うのだという。
大工の借金は家のリフォーム代の様だが、此方は集金に行っても、会えずに追い返されるという話だ。
何処で聞くのか、母もその事は知っていた。
「え、でもどうしてその話を私に?」
シモンとは今では全く関係がない。
何故彼の家のことを自分に話すのか、兄の気持ちがわからなかった。
「いや、それが、巷ではエリンは独身で,いまだにシモンに未練があるという話、、、らしい」
「はあ???何処からそんな話が?」
全く疑問だ。ロイがすぐそばに居るのに独身って?
彼が聞いたら、良い顔はしないだろう。
「私も聞いたわ、知り合いのご夫人が、、、そうなの?って聞いてきたの。
まぁ、仲の良い友人だったから聞いてくれたのでしょうけど、、、一応,娘は結婚して夫も子供も居ますわよ、って返事しておいたわ、、、ただ、ロイの事を何処まで話して良いかわからないでしょう、、、だからクレドルの方と結婚したわよ。って言ったのだけれど、、多分貴女が我が家に帰っているのを不審に思っているのでしょうね」
「そうだな。だから今度の王家の夜会にはロイと参加したらどうだ?
仕事も終わりそうなのだろう、だったら良いチャンスだと思うが、、、」
兄は遠慮がちに、ロイと二人で王家の夜会に参加する様に言った。
「そうね、それが良いわ、ロイと相談しなさいな」
母も兄の意見に賛成の様だ。
ロイはクレドルの王家の人間だ。
夜会に出席するとなると、マール王国の王家の人々に気を使わせると思い、その気遣いから,これまで夜会への参加は遠慮して来た。
理由を知る我が家の家族は、お茶会にエリンを連れて行っても,ロイを共にと言う事はなかった。
その事もあり、エリンが独身だと言う話が広まったのだろう。
その夜、ロイに事情を話して、王家の夜会に二人で参加することにした。
クレドル王家の者としてではなく、古代語の研究家として参加することにしたのだ。
それならば,マール王国に負担をかける事は無いだろうと判断して、陛下にもその様に伝えた。
王家の夜会は、冬の社交シーズンの始まりを告げる夜会でもある。
領地での収穫が終わり、貴族はその年の税金の申請も兼ねて、王都に来るし、
王家は一年のねぎらいも兼ねて、パーティを開くのだ。
夜空に星が輝き始める頃、高台にある王宮には明々と照明が灯り、その夜は一晩中灯が灯る。
朝まで続く王家主催の夜会は、豪快な花火から始まる。
空に花火が打ち上がる頃、馬車が何台も連なり、着飾った貴族達は城へと向かうのだ。
子供達を乳母に預けて、エリンはロイと二人で馬車に乗った。
先の馬車にはエリンの両親と兄が乗っている。
2台の馬車は、真っ直ぐに城に向かった。
久しぶりの夜会だ。
ロイのマール王国での仕事は数日前に終わった。
半年休むと言っていたロイは、結局三カ月休んで仕事に復帰した。
仕事を早く終わらせるためだ。
春まではマドラール伯爵家で,家族と共にゆっくり過ごして、来年の春の初めにクレドルに帰る。
春生まれの二人の子供が,長旅に耐えられるか不安なので、一才になってから帰国しようと二人で話し合って決めた。
エリンの正面に座る正装したロイは、いつ見ても王族の威厳がある。
エリンの瞳の色のチーフを胸のポケットに入れ、タイを止めている飾りピンの、一粒の宝石もポケットチーフと同色だ。
見誰が見てもエリンとペアなのだと気づく。
エリンは、ロイの髪と瞳の色と同じ濃い蒼色のドレスに、小さな宝石がスカートの下半分に縫い付けられているドレスを見に纏い、
少し空いた胸元には、ドレスと同色のサファイアの一粒のネックレスが輝いている。
サファイアのネックレスの中には星が一つ。
見る人が見れば、それだけで値段がしれない逸品だと気づくのだろう。
アルが産まれた時、ロイがエリンにプレゼントしたものだ。
エリンは、ロイの瞳の色でもあるサファイアの宝石を、いくつも持っている。
今夜の宝石は,エリンが持っている中でも一番石が大きいものだ。
周りをダイヤモンドで飾っている。
城から打ち上げられる花火は,貴族を迎えるための花火だ。
花火の音が止む頃には、今夜の会場となる王宮の広いホールには、着飾ったご婦人をエスコートした貴族で埋まっていた。
その中にはマドラール伯爵夫妻と共に、エリンとロイの姿があった。
ホールに居る皆が、陛下の開会の挨拶を待っていた。
「エリン、今夜は陛下への挨拶はしなくても良いから、夜会を楽しもう!!」
ロイがエリンに微笑みながら言った。
「ええ、マール王国での夜会は、ロイは初めてよね」
「あゝ、夜会は何処も変わりないね」
ぐるりと辺りを見回しながらロイは答えた。
先ほど陛下の挨拶が終わり、両親は陛下への挨拶のため、長い行列に並んでいる。
クレドルでは、ロイは一段高い場所に座る。
勿論エリンも一緒だ。
ロイが王家の者であると共に、王位継承権を持つので、いつもパーティでは陛下の一段下に席を設けられる。
今夜の様に、一般の貴族と共に,ホールに居るのは、ロイにとっては初めてで,エリンは結婚して以来だ。
彼の様子を見ると、楽しそうだ。
「エリン、踊ろうか?」
ロイが手を出す。
エリンはその手の上に,そっと自分の手を重ねる。
ロイにエスコートされてホールの中程に出ると、曲に合わせて,踊り始めた。
ロイのマナーは完璧だ。
幼い時から身体で覚えさせられているのだろう。
こう言う場では、一緒にいて不安を感じる事は無い。
それは貴族の言葉の駆け引きに関しても同じだ。
ロイを,貴族ではなく,裕福な商人だと思い込み、馬鹿にして話しかけてくる貴族もいるが、彼は適当に話を合わせて、相手に不快に思わせない様に聞き流す。
聞いていて,腹が立ち,どうして言い返さないのかと尋ねたエリンに、
「僕が王族だと知ったら、彼の首が飛ぶよ、不敬罪でね、それはいくら何でも後味が悪い。」
笑って言った。
ロイは王族だ。
相手がロイの素性を知らずに、馬鹿にして話しだだけで不敬罪になることがある。
彼が王族だと、知らなかったとは言えない。
「エリン、今夜の僕たちは考古学者夫婦だよ」
耳元でロイが囁く。
「ええ、わかっているわ」
エリンも小さな声で答えた。
踊りながら、ロイの肩越しに辺りの貴族の様子を伺う。
此方を見ているカーラの姿が見えた。
二人の子供が生まれてから初めての冬、マドラール伯爵邸では乳母を雇い、子供達はスクスクと育っていた。
今エリンは、ロイを助けて仕事をしている。
毎日、ロイと共に王宮に出かけ,帰ってくる。そんな日々を過ごしていたある日、兄がエリンに声をかけたのは、夕食が終わりサロンで母とお茶をしている時だった。
ロイはアルを寝かせるために,子供部屋にいた。
「お兄様、どうかされました?」
いつも食事の後は父と仕事の話をしているテイオールが、サロンにいるエリンの元に来て話しかけたのだ。
エリンは何用かと不思議な顔をした。
「あゝ、カツール伯爵家の事だ」
テイオールは母の勧めた椅子に座りながら話し始めた。
カーラの借金の話だった。
ドレスショップから、化粧品店、宝石店に大工にまで借入をしているという。
それも巧みで、ドレスショップと化粧品店には毎月返済しているが、宝石店は買いに行く時に,返済金を持って行き、新しい物を代金を後払いで買うのだという。
大工の借金は家のリフォーム代の様だが、此方は集金に行っても、会えずに追い返されるという話だ。
何処で聞くのか、母もその事は知っていた。
「え、でもどうしてその話を私に?」
シモンとは今では全く関係がない。
何故彼の家のことを自分に話すのか、兄の気持ちがわからなかった。
「いや、それが、巷ではエリンは独身で,いまだにシモンに未練があるという話、、、らしい」
「はあ???何処からそんな話が?」
全く疑問だ。ロイがすぐそばに居るのに独身って?
彼が聞いたら、良い顔はしないだろう。
「私も聞いたわ、知り合いのご夫人が、、、そうなの?って聞いてきたの。
まぁ、仲の良い友人だったから聞いてくれたのでしょうけど、、、一応,娘は結婚して夫も子供も居ますわよ、って返事しておいたわ、、、ただ、ロイの事を何処まで話して良いかわからないでしょう、、、だからクレドルの方と結婚したわよ。って言ったのだけれど、、多分貴女が我が家に帰っているのを不審に思っているのでしょうね」
「そうだな。だから今度の王家の夜会にはロイと参加したらどうだ?
仕事も終わりそうなのだろう、だったら良いチャンスだと思うが、、、」
兄は遠慮がちに、ロイと二人で王家の夜会に参加する様に言った。
「そうね、それが良いわ、ロイと相談しなさいな」
母も兄の意見に賛成の様だ。
ロイはクレドルの王家の人間だ。
夜会に出席するとなると、マール王国の王家の人々に気を使わせると思い、その気遣いから,これまで夜会への参加は遠慮して来た。
理由を知る我が家の家族は、お茶会にエリンを連れて行っても,ロイを共にと言う事はなかった。
その事もあり、エリンが独身だと言う話が広まったのだろう。
その夜、ロイに事情を話して、王家の夜会に二人で参加することにした。
クレドル王家の者としてではなく、古代語の研究家として参加することにしたのだ。
それならば,マール王国に負担をかける事は無いだろうと判断して、陛下にもその様に伝えた。
王家の夜会は、冬の社交シーズンの始まりを告げる夜会でもある。
領地での収穫が終わり、貴族はその年の税金の申請も兼ねて、王都に来るし、
王家は一年のねぎらいも兼ねて、パーティを開くのだ。
夜空に星が輝き始める頃、高台にある王宮には明々と照明が灯り、その夜は一晩中灯が灯る。
朝まで続く王家主催の夜会は、豪快な花火から始まる。
空に花火が打ち上がる頃、馬車が何台も連なり、着飾った貴族達は城へと向かうのだ。
子供達を乳母に預けて、エリンはロイと二人で馬車に乗った。
先の馬車にはエリンの両親と兄が乗っている。
2台の馬車は、真っ直ぐに城に向かった。
久しぶりの夜会だ。
ロイのマール王国での仕事は数日前に終わった。
半年休むと言っていたロイは、結局三カ月休んで仕事に復帰した。
仕事を早く終わらせるためだ。
春まではマドラール伯爵家で,家族と共にゆっくり過ごして、来年の春の初めにクレドルに帰る。
春生まれの二人の子供が,長旅に耐えられるか不安なので、一才になってから帰国しようと二人で話し合って決めた。
エリンの正面に座る正装したロイは、いつ見ても王族の威厳がある。
エリンの瞳の色のチーフを胸のポケットに入れ、タイを止めている飾りピンの、一粒の宝石もポケットチーフと同色だ。
見誰が見てもエリンとペアなのだと気づく。
エリンは、ロイの髪と瞳の色と同じ濃い蒼色のドレスに、小さな宝石がスカートの下半分に縫い付けられているドレスを見に纏い、
少し空いた胸元には、ドレスと同色のサファイアの一粒のネックレスが輝いている。
サファイアのネックレスの中には星が一つ。
見る人が見れば、それだけで値段がしれない逸品だと気づくのだろう。
アルが産まれた時、ロイがエリンにプレゼントしたものだ。
エリンは、ロイの瞳の色でもあるサファイアの宝石を、いくつも持っている。
今夜の宝石は,エリンが持っている中でも一番石が大きいものだ。
周りをダイヤモンドで飾っている。
城から打ち上げられる花火は,貴族を迎えるための花火だ。
花火の音が止む頃には、今夜の会場となる王宮の広いホールには、着飾ったご婦人をエスコートした貴族で埋まっていた。
その中にはマドラール伯爵夫妻と共に、エリンとロイの姿があった。
ホールに居る皆が、陛下の開会の挨拶を待っていた。
「エリン、今夜は陛下への挨拶はしなくても良いから、夜会を楽しもう!!」
ロイがエリンに微笑みながら言った。
「ええ、マール王国での夜会は、ロイは初めてよね」
「あゝ、夜会は何処も変わりないね」
ぐるりと辺りを見回しながらロイは答えた。
先ほど陛下の挨拶が終わり、両親は陛下への挨拶のため、長い行列に並んでいる。
クレドルでは、ロイは一段高い場所に座る。
勿論エリンも一緒だ。
ロイが王家の者であると共に、王位継承権を持つので、いつもパーティでは陛下の一段下に席を設けられる。
今夜の様に、一般の貴族と共に,ホールに居るのは、ロイにとっては初めてで,エリンは結婚して以来だ。
彼の様子を見ると、楽しそうだ。
「エリン、踊ろうか?」
ロイが手を出す。
エリンはその手の上に,そっと自分の手を重ねる。
ロイにエスコートされてホールの中程に出ると、曲に合わせて,踊り始めた。
ロイのマナーは完璧だ。
幼い時から身体で覚えさせられているのだろう。
こう言う場では、一緒にいて不安を感じる事は無い。
それは貴族の言葉の駆け引きに関しても同じだ。
ロイを,貴族ではなく,裕福な商人だと思い込み、馬鹿にして話しかけてくる貴族もいるが、彼は適当に話を合わせて、相手に不快に思わせない様に聞き流す。
聞いていて,腹が立ち,どうして言い返さないのかと尋ねたエリンに、
「僕が王族だと知ったら、彼の首が飛ぶよ、不敬罪でね、それはいくら何でも後味が悪い。」
笑って言った。
ロイは王族だ。
相手がロイの素性を知らずに、馬鹿にして話しだだけで不敬罪になることがある。
彼が王族だと、知らなかったとは言えない。
「エリン、今夜の僕たちは考古学者夫婦だよ」
耳元でロイが囁く。
「ええ、わかっているわ」
エリンも小さな声で答えた。
踊りながら、ロイの肩越しに辺りの貴族の様子を伺う。
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