いつも隣にいる

はなおくら

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 そう…この場では必ず疑いを話す場合証拠が必要になってくる。

 その為わたしはあらかじめ魔法で一人一人の行動を監視していたのだ。

 一人一人に魔法の監視をつけるのは、魔力消費がかなりある為、自然と怪しい動きのある者に絞って魔法が発動される。

 声を荒げた令嬢の前でわたしは風魔法で大きな画面を作り出して、令嬢の悪事を皆の前で露見した。

「これでも言い逃れするつもりですか?」

「それはっ…!」

 返すの言葉もない令嬢を見つめていると、その父親が慌ててやって来た。

「これは我々に対する侮辱だ!」

 謝罪どころか怒り煽る目の前の人物に呆れ返ってしまう。

「侮辱を受けたのはデロイド侯爵家です。会場で人を陥れたのはあなたのご令嬢ですよ?」

 そう問いかける父親は、笑いながら大声で言った。

「まだ婚約者候補の其方になぜ指摘されなければならないんだ?」

 その一言で周りも同意見だと言わんばかりにヒソヒソ声が大きくなった。

 そうなるとわたしの立場では反撃する術はなかった。

「わたしのパートナーにずいぶん失礼なことをしてくれる者だね。」

 その一言で、当人をはじめ周りの人間が青ざめていく。

 振り返ると、笑顔ではあるが怒りを隠さないローイが立っていた。

「デロイド侯爵様っ…。」

 ローイの一言に動揺した父親は、娘の頭を無理やり下げさせた。

「申し訳ありませんっ…大変失礼なことをしてしまいっ…!」

「君は人を見て態度を変えるようだね。そんな人間は我々の賓客でもなんでもないよ。…連れて行け。」

 ローイの命令に騎士達は、その親子を会場から引き摺り出したのだった。

 しーんと寝り変える中、どこからか拍手が聞こえてくる。

 その拍手が伝染して今では会場中に響き渡った。

 私達はお辞儀をした。

 ローイが手を上げると、静まり返った。

 そうして騒ぎが収まった。

 私は事が済んですぐさま被害に遭った令嬢の元に向かった。

 助け舟を出してくれたローイも、私について来てくれる。

「この度は申し訳ありません。」

 着替えを済ませた令嬢に頭を下げると、令嬢は首を横に振った。

「こちらもせっかくの集まりにお騒がせてしまい申し訳ありません。」

 礼儀正しい令嬢にわたしはにこりと微笑むのだった。

 今回の騒動を防ぎきれなかった私たちに頭を下げる令嬢を見て、わたしは口を開いた。

「お心遣い感謝致します。よければまだ会場は続きます…引き続きお楽しみください。」

 そういうと、令嬢は涙目になりながらも首を縦に振ったのだった。

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