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数日後、ツーリーに付き添ってもらって教えてもらった人の家に辿り着いた。
ツーリーの様子から中の人が出てきた様だった。
その人はまた私の頭に手を置いた。
“準備ができたんだね?”
その言葉に私は頷いた。
ツーリーと話をしてると思えば終わったのでツーリーが手のひらに文字を書いた。
“優しそうなおじいさんだよ。これで僕も安心したよ。”
彼の言葉にわたしは思わずくすくすと笑ってしまった。
ツーリーはどこか名残惜しい雰囲気を醸し出している。
わたしも寂しいが、その気持ちを押し隠してツーリーに笑って見せた。
すると、彼はわたしの頬を撫でて手のひらに指を滑らせた。
「必ず迎えに行くから。」
わたしが頷くと、彼の手が離れた。
次第にはもう目の前に人の気配を感じることも無くなった。
しばらく彼に会えない事が寂しくて、後を追ってしまいそうになるのを耐えた。
頭に手を置かれて話に聞いたおじいさんなのだと理解した。
“部屋に戻ろう。明日から始める。”
わたしは頷いて、おじいさんの肩に手を置いて案内された家に入った。
椅子に座らせてもらうと、おじいさんがわたしの頭に手を置いた。
“私の名はカオだ。お嬢さんのそれは精神的なものだからコツコツとやっていけば元通りになるはずだ。”
カオさんはそう言ってわたしの頭を撫でてくれた。
「はい。一生懸命頑張ります。わたしはナナといいます。よろしくお願いします。」
そうしてわたしはカオさんの下で、カオさんの指示通りにした。
意識を集中させて自分の気を循環させる。
初めは訳が分からず言われるままにやった。
すると少しずつ感覚がよめてくるようになってきた。
まざまざと見せられる不思議な感覚にこんな事があるのかと驚いた。
“意識を集中して、やればやるほどできるようになる。”
「はい。」
何ヶ月も続いた間に、ツーリーに手紙を送っている。
本当は会いたいけれど、あってしまえば辛くなるとわたしからお願いしている。
そこでカオさんに頼んでわたしの代筆をお願いした。
わたしが手紙を送ると、ツーリーは大きな花束を送ってくれる。
カオさんも少し苦笑いを浮かべつつも、わたしの部屋に飾ってくれるのでありがたかった。
そんな日々の中、いつものように気を集中して呼吸を繰り返していた時だった。
ふと窓からなのか、鳥の鳴き声が耳に届いた。
目はなにも見えないものの、微かに鳥の鳴き声が聞こえる。
わたしは嬉しくて涙が流れた。
もっと聞きたくて、意識を集中しながら気を巡回させて外の音に耳を傾けた。
ツーリーの様子から中の人が出てきた様だった。
その人はまた私の頭に手を置いた。
“準備ができたんだね?”
その言葉に私は頷いた。
ツーリーと話をしてると思えば終わったのでツーリーが手のひらに文字を書いた。
“優しそうなおじいさんだよ。これで僕も安心したよ。”
彼の言葉にわたしは思わずくすくすと笑ってしまった。
ツーリーはどこか名残惜しい雰囲気を醸し出している。
わたしも寂しいが、その気持ちを押し隠してツーリーに笑って見せた。
すると、彼はわたしの頬を撫でて手のひらに指を滑らせた。
「必ず迎えに行くから。」
わたしが頷くと、彼の手が離れた。
次第にはもう目の前に人の気配を感じることも無くなった。
しばらく彼に会えない事が寂しくて、後を追ってしまいそうになるのを耐えた。
頭に手を置かれて話に聞いたおじいさんなのだと理解した。
“部屋に戻ろう。明日から始める。”
わたしは頷いて、おじいさんの肩に手を置いて案内された家に入った。
椅子に座らせてもらうと、おじいさんがわたしの頭に手を置いた。
“私の名はカオだ。お嬢さんのそれは精神的なものだからコツコツとやっていけば元通りになるはずだ。”
カオさんはそう言ってわたしの頭を撫でてくれた。
「はい。一生懸命頑張ります。わたしはナナといいます。よろしくお願いします。」
そうしてわたしはカオさんの下で、カオさんの指示通りにした。
意識を集中させて自分の気を循環させる。
初めは訳が分からず言われるままにやった。
すると少しずつ感覚がよめてくるようになってきた。
まざまざと見せられる不思議な感覚にこんな事があるのかと驚いた。
“意識を集中して、やればやるほどできるようになる。”
「はい。」
何ヶ月も続いた間に、ツーリーに手紙を送っている。
本当は会いたいけれど、あってしまえば辛くなるとわたしからお願いしている。
そこでカオさんに頼んでわたしの代筆をお願いした。
わたしが手紙を送ると、ツーリーは大きな花束を送ってくれる。
カオさんも少し苦笑いを浮かべつつも、わたしの部屋に飾ってくれるのでありがたかった。
そんな日々の中、いつものように気を集中して呼吸を繰り返していた時だった。
ふと窓からなのか、鳥の鳴き声が耳に届いた。
目はなにも見えないものの、微かに鳥の鳴き声が聞こえる。
わたしは嬉しくて涙が流れた。
もっと聞きたくて、意識を集中しながら気を巡回させて外の音に耳を傾けた。
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