花嫁の勘案

はなおくら

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「奴とはどう言う関係なんだ…。」

 掴まれた手首に力が入り応えることができない。

「っ……関係も何も…会ったばかりでそんな関係ではありませんっ…!」

 ヴォルス様は信じていない様で、わたしの胸の先端を強く噛みついた。

 その瞬間、体がぴくっと跳ねてしまう。

「嘘をつくな、あんなに髪やドレスが乱れてる上、奴とくっついて何もないわけがないだろう。」

「違います!話を聞いてっ…‼︎」

 弁解の言葉にヴォルス様は聞く耳を持ってはくれない。

 むしろ誤解だと言えば言うほど、わたしの体を撫で回してくる。

 顔を逸らしたわたしの顔を追う様に迫ってきて唇にキスをする。

 初めは閉じていた唇も次第に耐えられず少し口を開けた瞬間彼の舌が侵入してくる。

「ふっ…んんっ…。」

 くぐもった息が出てしまう。

 彼の唇に意識が入ってしまだていたが突然下の陰部に強い刺激がきた。

 と言うのも彼のものが私の陰部に擦り付けられていたのだ。

「ナタリア…何もしてないのにすごく濡れている…もうここもゆるしたのか…私には許さなかったのにっ…‼︎」

 ヴォルス様は自分のものを激しく擦り付けた。

「ああああっ…ちがいますっ…!待って…!やめてっ…!」

 突然ヴォルス様のものが離れたかと思うと、ヴォルス様は指をわたしの中に沈め出した。

「ああっ…そんな深くにっ…いけませんっ‼︎」

 初めは違和感だったが、すぐに快楽へと変わっていった。

 腰を振って自分のいいところを探してしまう。

「ナタリアっ…君は僕だけのものだっ…‼︎誰に心惹かれても離すつもりも…許すつもりもない…。」

 彼の独占欲が嬉しくも疑問でもある。

 ならなぜニア様を優先させたのか、その問いかけは考えるだけ悲しくなってくる。

 耐えられず涙がながれた。

 本当にヴォルス様を見限る事ができればどれだけ楽だろうと、そんな事できないから苦しいのに。

 啜り泣きを浮かべたわたしをみてヴォルス様は真剣な面持ちだった。

 しかしどこか怒っている様にも感じる。

 ないで突っ伏してるわたしの顔を強引に持ち上げて自分の顔の近くへと持ってくるとわたしの耳元で告げた。

「わたしを愛してると言え。」

「っ…!」

 なぜ今なのか、もうわけがわからない。

 何も言わないわたしに痺れを切らした様にわたしを持ち上げて壁際に立たされる。

 片足を抱えられてまたもやわたしの陰部に自分のものを擦り出した。

「ああっ…ヴォルス様っ…‼︎」

「わたしのナタリアっ…君はわたしのものだっ‼︎」

 後ろから激しく擦られてもう限界だった。

 気づけば腰を振って達していた。
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