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彼に初めて会ったのは齢7歳の頃、政略結婚だったが私は彼に恋をした。
でも彼は、わたしに興味は無く硬い表情を浮かべたままだった。
それでもよかった。彼の側にいられるだけで心が満たされていたから。
しばらくして彼が何に興味を惹かれるのかわかった。動物だ。
わたしの家で飼っている犬や猫はもちろん、旅行へ出かけた際に画家に書かせたであろう動物の絵を、月一の顔合わせでもお構いなしに夢中になって見ていた。
そんな彼の姿に少し悲しくなったけど、彼の嬉しそうな顔を見れる事がすごく嬉しかった。
結婚したら、彼とそんな生活を送っていけるのも悪くは無い思っていた。
なのに………10年後。
18歳を迎えて、来年には結婚式を控えていたある日、彼と変わらず月一の顔合わせをしていた時だった。
「別れてほしい。」
何の迷いもない一言が信じられなかった。
「えっ…?」
思わず聞き返すと、堀の深い茶色の瞳を細めかして、グリーンブラウンの髪をかき上げて、気怠げな顔を向けている彼の名は、アレクサンダー・ガルリア。
「君の事が嫌いになったわけではない、この話は私から公爵に話そう。」
わたしの名は、ジェニファー・マクアイ。先祖から代々、金色のブロンドとピンクの瞳を純粋に受け継いでいる。
そして淡々と今、話をしているアレクサンダーの家と私の家は、御三家の中の入るほど、名の知れた一族だった。
「お待ちください。何故ですか!理由を言ってください‼︎」
興奮する私を手を上げると口を開いた。
「私は世界を見て周りたい、旅とは難しいが、空いた時間を動物達のために使いたいのだ。」
「そんな…それは結婚してもできることでは?」
この時代にしては生意気な女と思われるかもしれないが、納得がいかなかった。
そんな私に対して、ため息を漏らしながらも彼は言った。
「結婚してしまえば、今以上の負担ができるだろう。そうなれば私の時間はなくなる。」
そう言うと、もう返事を聞く気はないと言うかのように立ち上がり、部屋を出て行ってしまった。
どうしよう…彼が去ってしまう。
これで婚約破棄してしまえばもう彼と接点を持つ事は難しくなってしまう。
いかに御三家と言って交流があったとしても、限りがある。
だがいい方法が思い浮かばなかった。目の前には彼が少し残したコーヒーカップが置いてあり、目から涙が溢れて止まらない。
彼と離れたくない。
なす術もないままスカートを握りしめてその日は声を殺して泣き続けた。
気づけば、誰かが自分の部屋に寝かしつけてくれたのだろう。
目が覚めると太陽の日が窓から差し込んでいた。
でも彼は、わたしに興味は無く硬い表情を浮かべたままだった。
それでもよかった。彼の側にいられるだけで心が満たされていたから。
しばらくして彼が何に興味を惹かれるのかわかった。動物だ。
わたしの家で飼っている犬や猫はもちろん、旅行へ出かけた際に画家に書かせたであろう動物の絵を、月一の顔合わせでもお構いなしに夢中になって見ていた。
そんな彼の姿に少し悲しくなったけど、彼の嬉しそうな顔を見れる事がすごく嬉しかった。
結婚したら、彼とそんな生活を送っていけるのも悪くは無い思っていた。
なのに………10年後。
18歳を迎えて、来年には結婚式を控えていたある日、彼と変わらず月一の顔合わせをしていた時だった。
「別れてほしい。」
何の迷いもない一言が信じられなかった。
「えっ…?」
思わず聞き返すと、堀の深い茶色の瞳を細めかして、グリーンブラウンの髪をかき上げて、気怠げな顔を向けている彼の名は、アレクサンダー・ガルリア。
「君の事が嫌いになったわけではない、この話は私から公爵に話そう。」
わたしの名は、ジェニファー・マクアイ。先祖から代々、金色のブロンドとピンクの瞳を純粋に受け継いでいる。
そして淡々と今、話をしているアレクサンダーの家と私の家は、御三家の中の入るほど、名の知れた一族だった。
「お待ちください。何故ですか!理由を言ってください‼︎」
興奮する私を手を上げると口を開いた。
「私は世界を見て周りたい、旅とは難しいが、空いた時間を動物達のために使いたいのだ。」
「そんな…それは結婚してもできることでは?」
この時代にしては生意気な女と思われるかもしれないが、納得がいかなかった。
そんな私に対して、ため息を漏らしながらも彼は言った。
「結婚してしまえば、今以上の負担ができるだろう。そうなれば私の時間はなくなる。」
そう言うと、もう返事を聞く気はないと言うかのように立ち上がり、部屋を出て行ってしまった。
どうしよう…彼が去ってしまう。
これで婚約破棄してしまえばもう彼と接点を持つ事は難しくなってしまう。
いかに御三家と言って交流があったとしても、限りがある。
だがいい方法が思い浮かばなかった。目の前には彼が少し残したコーヒーカップが置いてあり、目から涙が溢れて止まらない。
彼と離れたくない。
なす術もないままスカートを握りしめてその日は声を殺して泣き続けた。
気づけば、誰かが自分の部屋に寝かしつけてくれたのだろう。
目が覚めると太陽の日が窓から差し込んでいた。
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