愛しい心は千歳よりさらに

はなおくら

文字の大きさ
13 / 38

13

しおりを挟む
 今吉はキヨに獣神が言っていた事を聞かせてくれた。

 これにはキヨも驚き口を開けたまま固まってしまった。

「キヨ…何故のお前がこの話を知っている?」

 今吉が不思議そうにキヨを見た。キヨは昨夜の見た事、石のことを今吉に話して聞かせた。

「そうだったのか…だがお前のおかげで獣神様は元気を取り戻したのならよかったな…。」

 そう言って今吉は笑った。今吉の話にキヨもほっとしていた。

 この日も今吉と畑仕事を終えて夕飯を食べ、楽しい1日が終わりを迎えた頃。

「キヨ…。」

 今吉がキヨのみみに鼻を寄せ、横になっているキヨの体を抱きしめる。

「お前さん…私っ…。」

 キヨはまだこの行為に慣れるには時間がかかりそうだった。

 心臓は激しく高鳴り、身体は緊張のあまり硬くなる。

 そんな様子のキヨに今吉はふっと笑うと、キヨの胸元にキスをした。

「んっ…。」

 それからキヨの手を深く自分の手に握らせる。

 キヨは緊張がほぐれてきた。目の前には自分が慕う男がいる。

 それだけで胸がドキドキと高鳴っている。

「キヨ…いいか?」

 今吉がこちらを見ている。その瞳にキヨは頬を赤らめながら頷いた。

 すると今吉はキヨの着物の帯に手をかけはだけさせていった。

「お前さん…あっ!」

 今吉がキヨの胸をいきなり強く吸い上げた。

 手はキヨの体を這い回る。その行為に体も喜んでいるのか声が漏れてしまう。

「あっ…。」

「キヨ…。」

 今吉はキヨの名を口にするとキヨの下の方へと手を伸ばしていった。

 キヨの体の一番敏感なところへ触れるとその部分を凝視して優しく撫で回す。

「そんなに見ないでください…。」

 そう言って足を閉じようとするキヨの足を押さえつけてなお手を動かしている。

「あっ…お前さん…恥ずかしいです…。」

 今吉は手を動かしながら顔を上げた瞬間、情欲が増していった。

 目の前にはあまりにも恥ずかしいのか顔を手で覆っているが目のところだけこちらを見ている女の姿に艶やかな魅力を感じていた。

 もっと気持ち良くさせたいと、キヨの足の間に顔を近づけた。

「…お前さん…あっ…それはっ…!」

 今吉のしようとしてる事に気づいたキヨが止めようと足をなお閉じようとしたがもう遅く、今吉のしたがキヨの大切な所を這っていく。

「あっ…。」

 あまりの快感に声が抑えられず、今吉の頭を両手で添えてされるがままになる。

 キヨは愛する旦那からの愛欲が嬉しくて、無意識に腰が上下に動き自分のいいところへと動いてしまっている。

 その様子に今吉は興奮を抑えられずにいた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

処理中です...