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第四章(6)
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「リネット! やはりここにいたのか」
ラウルだった。しかも血相を変えて、大股で近づいてくる。
「団長さん、どうされました? いくら誰もいないからといっても、ここは図書館ですので、静かにお願いします」
相手がラウルだと確認できたら、リネットはほっと息をついて、再び腰をおろした。
それでもラウルは聞いているのかいないのか、ただ熱い眼差しをリネットに向け見下ろすだけ。
「リネット……」
どこか情欲を孕む声で、リネットにささやく。
「キスをしてもいいだろうか?」
「ちょっと待ってください。朝、きちんと『おはようのキス』はしましたよね? いくら恋人同士になったという設定であっても、不要なキスは行わない関係です」
「あぁ……君が言いたいこともわかる。だが、これも例の呪いのせいだとしたら?」
どういうこと? とリネットは首を小さく傾ける。
「いや、まだ我慢はできるんだ。だが、この衝動が強くなったら取り返しがつかない。いや、午後から訓練があるというのに、それに集中できない」
「はぁ……」
そこでリネットは、ラウルの股間に視線を向けた。いや、座っているリネットに対してラウルが立っているため、リネットの目線とラウルのそこがちょうどいい高さにあった。
「昨日は一日、何事もなかったが、今日は疼いて仕方ない。これも呪いによるものだと、俺は解釈した。そのため君とキスさえすれば治ると」
ラウルのそこは、いつもよりこんもりとしているかもしれない。だが、呪いを受けて魔法院に助けを求めにきたときよりは穏やかなもの。だから発情状態ではないと判断する。
「つまり……団長さんの興奮具合には段階があるということですね?」
「ん? まぁ、そういうことになるのか?」
「昨日は何事も問題なく? 朝、私とキスをしてから、昨日はこのように求める行為はありませんでしたよね?」
「そう、だな……なぜ、今日は……?」
ラウルもそれを不思議に思っているようだ。
リネットの中で一つの仮説は浮かび上がった。恐らく『おはようのキス』のしつこさだ。昨日はラウル主導のしつこいキス。今日はリネットが主導の軽いキス。
これによって、ラウルの欲が抑えられている時間が変わっているのだ。
「ちなみに質問です」
リネットはもう少し情報が欲しいと思った。
「なんだ?」
「えぇと、今はどんな状況ですか? むらむらしているが我慢できる感じでしょうか? それとも突っ込みたいという衝動まで?」
「我慢はできる。できるが、なんの拍子に臨戦態勢に入るかがわからない。となれば、穏やかな状態に戻しておきたい」
ラウルの身体の状態には、大きく三つの状態があると判断した。
穏やかな状態、ちょっとだけむらむらしている状態、やりたい状態。この三つだ。しかし最後のやりたい状態には、理性の有無でさらに二つに分けられると考えている。
「わかりました。どうやら、朝の『おはようのキス』の効果が薄れてしまったようですね。団長さんが理性を失うことはないと思うのですが、明日の朝、『おはようのキス』をするまでは、今の状態が継続されると思います」
「それは困る」
そう言ったラウルは自分の股間を見つめる。うまく隠してあるからか、リネットから見たらこんもりしている程度だ。それがラウルにとってどういう状態なのか、もちろんわかるはずがない。
「そうですね。私もデータを取りたいので、ここでキスしましょう。どうせ、誰もおりませんし」
そこでリネットはすっと席を立った。
ラウルだった。しかも血相を変えて、大股で近づいてくる。
「団長さん、どうされました? いくら誰もいないからといっても、ここは図書館ですので、静かにお願いします」
相手がラウルだと確認できたら、リネットはほっと息をついて、再び腰をおろした。
それでもラウルは聞いているのかいないのか、ただ熱い眼差しをリネットに向け見下ろすだけ。
「リネット……」
どこか情欲を孕む声で、リネットにささやく。
「キスをしてもいいだろうか?」
「ちょっと待ってください。朝、きちんと『おはようのキス』はしましたよね? いくら恋人同士になったという設定であっても、不要なキスは行わない関係です」
「あぁ……君が言いたいこともわかる。だが、これも例の呪いのせいだとしたら?」
どういうこと? とリネットは首を小さく傾ける。
「いや、まだ我慢はできるんだ。だが、この衝動が強くなったら取り返しがつかない。いや、午後から訓練があるというのに、それに集中できない」
「はぁ……」
そこでリネットは、ラウルの股間に視線を向けた。いや、座っているリネットに対してラウルが立っているため、リネットの目線とラウルのそこがちょうどいい高さにあった。
「昨日は一日、何事もなかったが、今日は疼いて仕方ない。これも呪いによるものだと、俺は解釈した。そのため君とキスさえすれば治ると」
ラウルのそこは、いつもよりこんもりとしているかもしれない。だが、呪いを受けて魔法院に助けを求めにきたときよりは穏やかなもの。だから発情状態ではないと判断する。
「つまり……団長さんの興奮具合には段階があるということですね?」
「ん? まぁ、そういうことになるのか?」
「昨日は何事も問題なく? 朝、私とキスをしてから、昨日はこのように求める行為はありませんでしたよね?」
「そう、だな……なぜ、今日は……?」
ラウルもそれを不思議に思っているようだ。
リネットの中で一つの仮説は浮かび上がった。恐らく『おはようのキス』のしつこさだ。昨日はラウル主導のしつこいキス。今日はリネットが主導の軽いキス。
これによって、ラウルの欲が抑えられている時間が変わっているのだ。
「ちなみに質問です」
リネットはもう少し情報が欲しいと思った。
「なんだ?」
「えぇと、今はどんな状況ですか? むらむらしているが我慢できる感じでしょうか? それとも突っ込みたいという衝動まで?」
「我慢はできる。できるが、なんの拍子に臨戦態勢に入るかがわからない。となれば、穏やかな状態に戻しておきたい」
ラウルの身体の状態には、大きく三つの状態があると判断した。
穏やかな状態、ちょっとだけむらむらしている状態、やりたい状態。この三つだ。しかし最後のやりたい状態には、理性の有無でさらに二つに分けられると考えている。
「わかりました。どうやら、朝の『おはようのキス』の効果が薄れてしまったようですね。団長さんが理性を失うことはないと思うのですが、明日の朝、『おはようのキス』をするまでは、今の状態が継続されると思います」
「それは困る」
そう言ったラウルは自分の股間を見つめる。うまく隠してあるからか、リネットから見たらこんもりしている程度だ。それがラウルにとってどういう状態なのか、もちろんわかるはずがない。
「そうですね。私もデータを取りたいので、ここでキスしましょう。どうせ、誰もおりませんし」
そこでリネットはすっと席を立った。
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