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21 すっげえ欲しい
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雑誌用の撮影を終え、記念にと静稀と恭弥の写真を撮ってもらって、家に戻った。
ふたりで鏡の前に立って、お互いのヘアスタイルを確かめ合う。
静稀はワックスで毛先がツンツンに立てられていて、襟足も刈り上げぎみだ。色はシルバー、内側は黒。
恭弥は薄茶色のアッシュカラーで、前髪長めで軽いウェーブが掛かっている。襟足も長めで、内側が刈り上げられていた。
「すげえ、静稀の印象がかわった」
お互いに向き合って、襟足とか毛の触り具合とかを確かめている。ときおり、啄むようなキスもする。
「さっきの写真、待ち受けにしても良い?」
恭弥はすごくうれしそうだ。
「別に良いけど……っていうか、恭弥、いろいろ聞きたいことがあるんだけど?」
仕事のこともそうだし、動画のこともそうだ。
「なに?」
「下着の動画、なんで雑誌じゃダメだったの? あと、仕事? 恭弥ってバイトしてないと思ったけど、在宅で仕事してた?」
早口でそう言うと、恭弥は静稀の首の後ろに手を巻き付けたまま、唇が触れ合う距離でにんまり笑う。
「この先、してくれたら教えてあげても良いよ?」
見れば恭弥の前立てが膨らんでいる。
「ちょっ、今のどこに性的なやり取りがあった?」
「静稀、格好良い、すっげえ欲しい」
深く口づけられて、舌を吸われる。シャツの中に手を入れられて、肩甲骨とか脇腹を探られる。
「くすぐったいって、恭弥!」
「お風呂、お湯入っているけど? 切った毛がちくちくしたりしない?」
すでにシャツのボタンが全て外されている。キスをしながら脱がされて、床にシャツが落ちる。続けてベルトを外されて、そこでストップをかけた。
「わかった、わかったから、自分で脱ぐ」
恭弥を押しやって、その先は自分で脱ぎ、さっさと風呂へ行く。恭弥の前で裸で歩くのにも慣れて来た。
「静稀、触って」
シャワーを浴びて、体を洗う。お互いに洗い合うのも2度目だ。腹につきそうなくらい勃ったモノを泡まみれにして、ゆっくりぬいていると、恭弥の手が静稀の体を這いまわった。
「静稀の体、綺麗」
肩にキスされて、尻を揉まれる。
「ここ、入れていい? いつか、静稀が俺のこと、好きになったら」
尻の間に指を這わされる。羞恥が上る。じろっと恭弥を睨めば、ごめんと言って手をずらした。
お互いに前を触る。一緒に動かして、キスをして、快楽に駆け上る。
「ん、いいよ、静稀」
耳元で恭弥が吐息を漏らす。静稀はゾクッと肌を粟立たせ、出そうになる声を我慢して、恭弥の肩にかみついた。
「イク? もうイク? 静稀、きもちいい?」
耳の中を舐められて、首筋にキスをされて、視線を絡ませて、お互いのイク顔を見る。白濁がお互いの間に散る。荒い息をつき、余韻でキスをして、シャワーで流す。
「排水口詰まりそう」
恭弥が冗談でそう言う頃には、頭が冷えて来ている。
湯船に浸かり、お互いに足を絡ませている。
白く濁った湯は、グリーン系の香りがした。
「この家さ、いろいろ秘密がある。でも教えねえよ。静稀が俺を好きになったら教えても良いけど?」
湯気の向こう、恭弥が不敵に笑んでいる。
「好きにさせたいのなら、早く身ぎれいにしたらどう?」
静稀の反論はこれくらいだ。でも軽く口にするわりに、この問題は静稀にとって重い。
恭弥と泉水が仲良さそうにしていた場面を知っているから、なおのこと信じられない。人が心変わりをするのは、静稀にだって経験があるからわかる。でも普通、その状況を見たりしない。
静稀はこの部屋に泉水が泊まっていたことも知っている。ふとするとその情景を想像しそうになる。こうして一緒に湯船に浸かっていても、泉水ともしたのだろうかと考えてしまう。それはひどく醜い感情を引き起こし、静稀を不安にさせた。
ふたりで鏡の前に立って、お互いのヘアスタイルを確かめ合う。
静稀はワックスで毛先がツンツンに立てられていて、襟足も刈り上げぎみだ。色はシルバー、内側は黒。
恭弥は薄茶色のアッシュカラーで、前髪長めで軽いウェーブが掛かっている。襟足も長めで、内側が刈り上げられていた。
「すげえ、静稀の印象がかわった」
お互いに向き合って、襟足とか毛の触り具合とかを確かめている。ときおり、啄むようなキスもする。
「さっきの写真、待ち受けにしても良い?」
恭弥はすごくうれしそうだ。
「別に良いけど……っていうか、恭弥、いろいろ聞きたいことがあるんだけど?」
仕事のこともそうだし、動画のこともそうだ。
「なに?」
「下着の動画、なんで雑誌じゃダメだったの? あと、仕事? 恭弥ってバイトしてないと思ったけど、在宅で仕事してた?」
早口でそう言うと、恭弥は静稀の首の後ろに手を巻き付けたまま、唇が触れ合う距離でにんまり笑う。
「この先、してくれたら教えてあげても良いよ?」
見れば恭弥の前立てが膨らんでいる。
「ちょっ、今のどこに性的なやり取りがあった?」
「静稀、格好良い、すっげえ欲しい」
深く口づけられて、舌を吸われる。シャツの中に手を入れられて、肩甲骨とか脇腹を探られる。
「くすぐったいって、恭弥!」
「お風呂、お湯入っているけど? 切った毛がちくちくしたりしない?」
すでにシャツのボタンが全て外されている。キスをしながら脱がされて、床にシャツが落ちる。続けてベルトを外されて、そこでストップをかけた。
「わかった、わかったから、自分で脱ぐ」
恭弥を押しやって、その先は自分で脱ぎ、さっさと風呂へ行く。恭弥の前で裸で歩くのにも慣れて来た。
「静稀、触って」
シャワーを浴びて、体を洗う。お互いに洗い合うのも2度目だ。腹につきそうなくらい勃ったモノを泡まみれにして、ゆっくりぬいていると、恭弥の手が静稀の体を這いまわった。
「静稀の体、綺麗」
肩にキスされて、尻を揉まれる。
「ここ、入れていい? いつか、静稀が俺のこと、好きになったら」
尻の間に指を這わされる。羞恥が上る。じろっと恭弥を睨めば、ごめんと言って手をずらした。
お互いに前を触る。一緒に動かして、キスをして、快楽に駆け上る。
「ん、いいよ、静稀」
耳元で恭弥が吐息を漏らす。静稀はゾクッと肌を粟立たせ、出そうになる声を我慢して、恭弥の肩にかみついた。
「イク? もうイク? 静稀、きもちいい?」
耳の中を舐められて、首筋にキスをされて、視線を絡ませて、お互いのイク顔を見る。白濁がお互いの間に散る。荒い息をつき、余韻でキスをして、シャワーで流す。
「排水口詰まりそう」
恭弥が冗談でそう言う頃には、頭が冷えて来ている。
湯船に浸かり、お互いに足を絡ませている。
白く濁った湯は、グリーン系の香りがした。
「この家さ、いろいろ秘密がある。でも教えねえよ。静稀が俺を好きになったら教えても良いけど?」
湯気の向こう、恭弥が不敵に笑んでいる。
「好きにさせたいのなら、早く身ぎれいにしたらどう?」
静稀の反論はこれくらいだ。でも軽く口にするわりに、この問題は静稀にとって重い。
恭弥と泉水が仲良さそうにしていた場面を知っているから、なおのこと信じられない。人が心変わりをするのは、静稀にだって経験があるからわかる。でも普通、その状況を見たりしない。
静稀はこの部屋に泉水が泊まっていたことも知っている。ふとするとその情景を想像しそうになる。こうして一緒に湯船に浸かっていても、泉水ともしたのだろうかと考えてしまう。それはひどく醜い感情を引き起こし、静稀を不安にさせた。
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