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3章
12 和解
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「この国はまだ建国されたばかりで中身は空っぽだ」
クリスはそう言うとため息を吐く。
「俺だって別にこの国と深く関わっている訳ではないが、たまたま……ね」
「だいたい何で日本が関わってるんだ? それに俺のいた組織も」
クリスの含みのある言い方に、志津木は根本が分からないと問い詰める。
「おまえが消えて居なくなるからだろう?」
クリスに疑問を返されて、志津木もまた困惑する。それだって志津木のせいではない。
「おまえが浮かんで来ない。消えた? となってから、上層部から連絡が入ってね。獣人国から秘密の要請があり、いつか分からないが必ず浮かんで来るから見つけて保護しろとか。どういう事かと混乱したよ。あちら側は最初から獣人国がトップの組織だったし。おまえが知らずにいた事の方が驚きだ」
「最初から俺らは獣人国のヤツらに踊らされていたって事か? ニアの存在も黙認されていた?」
志津木は考えながらも混乱している。なぜニアの保護先が志津木だったのか。それが一番分からない。
「おまえは保護獣人をランダムで選んだ。おまえに当たったのは本当に偶然だよ。まあ、組織の介入があったかは謎だが、俺はあの時、おまえに50名のリストの中から選ばせていた。あとは運命とでも言う他ないな」
「だよな? 俺はニアと認識して選んだわけじゃないよな? 確かに好みではあったけど」
好みを把握されて居た? それでもあの時ニアを選んだのは偶然だ。クリスに不正がないのであれば絶対に。
「まあ、ニアがおまえの元へ行ったのは偶然だとして、別段、別の獣人を保護したとしても、組織の仕事としてニアを救う場合もある。やはり組織に踊らされていた、が正解なんだろうね」
クリスの意見を聞いて納得する。あの地点でニアは日本に保護されていた。例えば他国であっても、組織の仕事とされれば志津木はどこへでも行く。そういう事かと納得した。
「最初は獣人保護法に反した犯罪者として捕縛命令が下っていた。その後、獣人国からニアの保護命令と誘拐犯として銃殺許可が下りていた。名を変えて獣人を売る密売人がおまえの罪状だったんだ。危うく友人を殺す所だった。そうならなくてホッとしたよ。本当に寝れない日々を過ごしていた。仕事とはいえ、おまえを見捨てる選択をした、すまなかった。だが無事で本当に良かった」
クリスは真摯な視線を向け、頭を下げる。志津木は苦笑を交えた。
「本当にな、まさかおまえに狙われるとは思いもしなかったからな。誤解だったと話す機会があって良かったよ」
裏切られたと思った時の心の傷みは忘れられない。だがお互いに仕事がある。特にクリスはお役所仕事だ。志津木とはかけるものが違う。こうしてまた友として話し合える関係に戻れた事が嬉しくもあった。
クリスはそう言うとため息を吐く。
「俺だって別にこの国と深く関わっている訳ではないが、たまたま……ね」
「だいたい何で日本が関わってるんだ? それに俺のいた組織も」
クリスの含みのある言い方に、志津木は根本が分からないと問い詰める。
「おまえが消えて居なくなるからだろう?」
クリスに疑問を返されて、志津木もまた困惑する。それだって志津木のせいではない。
「おまえが浮かんで来ない。消えた? となってから、上層部から連絡が入ってね。獣人国から秘密の要請があり、いつか分からないが必ず浮かんで来るから見つけて保護しろとか。どういう事かと混乱したよ。あちら側は最初から獣人国がトップの組織だったし。おまえが知らずにいた事の方が驚きだ」
「最初から俺らは獣人国のヤツらに踊らされていたって事か? ニアの存在も黙認されていた?」
志津木は考えながらも混乱している。なぜニアの保護先が志津木だったのか。それが一番分からない。
「おまえは保護獣人をランダムで選んだ。おまえに当たったのは本当に偶然だよ。まあ、組織の介入があったかは謎だが、俺はあの時、おまえに50名のリストの中から選ばせていた。あとは運命とでも言う他ないな」
「だよな? 俺はニアと認識して選んだわけじゃないよな? 確かに好みではあったけど」
好みを把握されて居た? それでもあの時ニアを選んだのは偶然だ。クリスに不正がないのであれば絶対に。
「まあ、ニアがおまえの元へ行ったのは偶然だとして、別段、別の獣人を保護したとしても、組織の仕事としてニアを救う場合もある。やはり組織に踊らされていた、が正解なんだろうね」
クリスの意見を聞いて納得する。あの地点でニアは日本に保護されていた。例えば他国であっても、組織の仕事とされれば志津木はどこへでも行く。そういう事かと納得した。
「最初は獣人保護法に反した犯罪者として捕縛命令が下っていた。その後、獣人国からニアの保護命令と誘拐犯として銃殺許可が下りていた。名を変えて獣人を売る密売人がおまえの罪状だったんだ。危うく友人を殺す所だった。そうならなくてホッとしたよ。本当に寝れない日々を過ごしていた。仕事とはいえ、おまえを見捨てる選択をした、すまなかった。だが無事で本当に良かった」
クリスは真摯な視線を向け、頭を下げる。志津木は苦笑を交えた。
「本当にな、まさかおまえに狙われるとは思いもしなかったからな。誤解だったと話す機会があって良かったよ」
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