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33(終)
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お蕎麦を食べて、近くの神社に初詣に行った。
一ノ瀬と俺の間に日向がいて、途中で同じ学校の子と会って、その子と歩いて行く後ろを歩いた。
母親がひとりの時は実家に帰っていたけど、彼氏が出来てからは行っていない。
去年は店の年越しパーティーに行ってた。今年もハナから誘われたけど。行く気はなかった。
初詣から家に帰って、一ノ瀬のベッドで仮眠して、朝の早い電車で俺の家に向かった。とても静かな朝。気持ちが新鮮になる。
駅から家まで10分。
コンビニに寄って、朝ごはんとか、お酒やつまみなんかを買った。
「俺さ、10日まででバイト辞める」
コンビニを出て歩きながら、一ノ瀬と一緒にいなかった間の話をする。
「試験とか面接、一ノ瀬もあるだろ? 受かるまで集中したい」
誰もいないから手を繋ぐ。
手袋越しだけど、なんか離れ難くて。
「どこ、受ける?」
「地元も遠くも、いろいろ。とにかく働きたいって思ったとこ。受かったら、そこに行く。一ノ瀬は?」
「俺は実家から通える距離か、ちょくちょく帰れる範囲のとこを幾つか」
離れるの、嫌だけど、仕方ないと思う。
「遠距離、うまくできるかわからいけど。離れたくないって思ってる」
家に着く。
手を離して、鍵を開けて、中に入る。
振り返って、一ノ瀬が靴脱ぐの待って、迎え入れて、抱きしめる。
「いっぱいわがまま言って、ごめん。一ノ瀬のこと、好き。離れたくないし、そばにいたいけど、ちゃんと社会人として働きたいって思ってる。だから……」
「いいよ」
一ノ瀬が背中に手を回して、ぎゅっと抱きしめて来る。
「ありがとう、真夜、俺、もうダメなのかと思ってたから、すげえ嬉しい。安心した。遠恋、俺、頑張るから、仕事、忙しいっていうなら、待つし、待てるよ。だから、お願いだから、側にいるの許せよ」
「好きだよ、一ノ瀬」
「いつまで苗字?」
「あーうん、———こう、き?」
テレて言い淀むと、一ノ瀬が笑った。
「なんでそんな言いにくそう?」
「……慣れない」
「慣れるほど、呼べよ」
キスを奪われる。
強く抱きしめてた手を緩めて、コートを脱いで、またキスをして。
ベッドに着く頃には下着だけになってる。
「ん…んん…こ、き、こうき……」
キスの合間に名前を呼ぶ。
呼ぶと感じるらしく、一ノ瀬の昂りが嬉しい。
「好き、好きなんだ、しんや」
ベッドに押し倒されて、いろんなところにキスされてる。
ゾクゾクする。いやらしい声出して、名前呼んで、ぜんぶ一ノ瀬に預けてる。
「ああ、すげえイイ、きもちいい」
「可愛い、しんや、もっと、ぜんぶ、俺のものになれよ、もっと、好きになってくれ」
願うように見て来る一ノ瀬が可愛すぎて、その表情を崩したくなる。
「こうき、可愛い。そんな無防備でいいの? 俺に壊されるよ?」
体勢を入れ替えて、上から一ノ瀬を見下ろす。一ノ瀬の手を取り、指先を口に含んだ。
一ノ瀬の表情に怯えるような、その先を期待するような、色が見え始める。
「俺にされるの、好き?」
「———はやく、くれ」
甘い吐息と共に吐き出された言葉に、俺の中の雄の部分が反応する。
久しぶりに開く部分にジェルを塗り込めると、甘い吐息に喘ぎが交じる。
ぜんぶが気持ち良くて。
もうわけがわからなくて。
ただ、ずっとこの手を、離したくないなって思ってた。
◇◇◇
おわります。
リバ書きたいと頑張っていましたが、難しかったです。
お読み頂きありがとうございました。
一ノ瀬と俺の間に日向がいて、途中で同じ学校の子と会って、その子と歩いて行く後ろを歩いた。
母親がひとりの時は実家に帰っていたけど、彼氏が出来てからは行っていない。
去年は店の年越しパーティーに行ってた。今年もハナから誘われたけど。行く気はなかった。
初詣から家に帰って、一ノ瀬のベッドで仮眠して、朝の早い電車で俺の家に向かった。とても静かな朝。気持ちが新鮮になる。
駅から家まで10分。
コンビニに寄って、朝ごはんとか、お酒やつまみなんかを買った。
「俺さ、10日まででバイト辞める」
コンビニを出て歩きながら、一ノ瀬と一緒にいなかった間の話をする。
「試験とか面接、一ノ瀬もあるだろ? 受かるまで集中したい」
誰もいないから手を繋ぐ。
手袋越しだけど、なんか離れ難くて。
「どこ、受ける?」
「地元も遠くも、いろいろ。とにかく働きたいって思ったとこ。受かったら、そこに行く。一ノ瀬は?」
「俺は実家から通える距離か、ちょくちょく帰れる範囲のとこを幾つか」
離れるの、嫌だけど、仕方ないと思う。
「遠距離、うまくできるかわからいけど。離れたくないって思ってる」
家に着く。
手を離して、鍵を開けて、中に入る。
振り返って、一ノ瀬が靴脱ぐの待って、迎え入れて、抱きしめる。
「いっぱいわがまま言って、ごめん。一ノ瀬のこと、好き。離れたくないし、そばにいたいけど、ちゃんと社会人として働きたいって思ってる。だから……」
「いいよ」
一ノ瀬が背中に手を回して、ぎゅっと抱きしめて来る。
「ありがとう、真夜、俺、もうダメなのかと思ってたから、すげえ嬉しい。安心した。遠恋、俺、頑張るから、仕事、忙しいっていうなら、待つし、待てるよ。だから、お願いだから、側にいるの許せよ」
「好きだよ、一ノ瀬」
「いつまで苗字?」
「あーうん、———こう、き?」
テレて言い淀むと、一ノ瀬が笑った。
「なんでそんな言いにくそう?」
「……慣れない」
「慣れるほど、呼べよ」
キスを奪われる。
強く抱きしめてた手を緩めて、コートを脱いで、またキスをして。
ベッドに着く頃には下着だけになってる。
「ん…んん…こ、き、こうき……」
キスの合間に名前を呼ぶ。
呼ぶと感じるらしく、一ノ瀬の昂りが嬉しい。
「好き、好きなんだ、しんや」
ベッドに押し倒されて、いろんなところにキスされてる。
ゾクゾクする。いやらしい声出して、名前呼んで、ぜんぶ一ノ瀬に預けてる。
「ああ、すげえイイ、きもちいい」
「可愛い、しんや、もっと、ぜんぶ、俺のものになれよ、もっと、好きになってくれ」
願うように見て来る一ノ瀬が可愛すぎて、その表情を崩したくなる。
「こうき、可愛い。そんな無防備でいいの? 俺に壊されるよ?」
体勢を入れ替えて、上から一ノ瀬を見下ろす。一ノ瀬の手を取り、指先を口に含んだ。
一ノ瀬の表情に怯えるような、その先を期待するような、色が見え始める。
「俺にされるの、好き?」
「———はやく、くれ」
甘い吐息と共に吐き出された言葉に、俺の中の雄の部分が反応する。
久しぶりに開く部分にジェルを塗り込めると、甘い吐息に喘ぎが交じる。
ぜんぶが気持ち良くて。
もうわけがわからなくて。
ただ、ずっとこの手を、離したくないなって思ってた。
◇◇◇
おわります。
リバ書きたいと頑張っていましたが、難しかったです。
お読み頂きありがとうございました。
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