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10 お風呂ってそういうこと
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出会って1時間程の男の部屋でホッと一息してる状況って俯瞰するとやっぱりいいように連れ込まれた馬鹿な女と同等としか思えない。
「ごちそうさま」
ってマグカップを返しに行ったら、マグカップを引き取られたと同時に引き寄せられて、腕の中にいる。身長差はそれ程なくて、少し上を見れば視線が合う。この状況に狼狽えるけど、真剣な目が俺の口元に落ちて——受け入れる。コーヒーの味のするキスは美味しいと思う。緩く唇を合わせて、反応を見られて、もう一度。舌で唇に触れられて、力を抜く。抱きしめられて、ハルの匂いがして、部屋の匂いと変わらない良い匂いに安堵する間に舌を吸われた。絡まって、吸われて、チュッチュッて音にビクビク震える。
「かわいい」
って言われて、熱が上がる。髪撫でられて、耳元でもっとして良い? って言われて、視線を合わせて頷いた。たぶん、俺の選択、間違ってなかった。ハルの匂いに不快感がない。それはとても珍しいことで。夏の更衣室の臭いに眩暈を覚えていた事を思い出して、ハルは男っぽくないんだなとぼんやり思った。
「匂いが気になるタイプだって話はマスターに聞いてる」
コクッと頷く。だよね? 何となく先に話が行っていたんじゃないかという予感はあった。
「大丈夫そう?」
心配そうに見られたから、自分からハルに抱きついてみる。
「ハルはいい匂いがする」
「ユウキ、そういうの煽られるから、したらダメだよ」
背中に回した手を離させられて、じっとハルを見る。煽られる? そうか。ハルは俺で性的興奮を覚えるのかと、今更ながらの事に気づく。俺も少し感じてるかと、芯を持ちはじめた感覚に恥ずかしいと思う。腰を引くとグッと押しつけられて、気持ち悪くない? って問われた。気持ち悪かったら近くにいられないと思うし、自分から抱きついて行くなんて考えられない事をしている。
「お風呂だったら良いんじゃないかと思うんだけど、どうかな?」
手を引かれてバスルームへ連れて行かれた。湯船の中に泡が浮いていて、ソープの香りに包まれている。
「泊まっても良いのなら」
言い終わらないうちにキスをされて、服を脱がされて行く。すごく手慣れているし、キスも気持ち良い。つるっと脱がされて、シャワーの下に入れられて、ボディソープで洗われている。すごいな。触れられて感じてる。でも性的な場所には触れて来ない。初めてだから気遣われている。もしかしてトラウマも知っている? そういう動き? 入れるのダメだから、触れて来ない? もどかしいけど、実際どうなるのか自分でも分からない。ただハルの、男の勃ち上がったモノを初めて直視したんだけど、同じだなって思うのと、使い込んでる気がすると思うのと、ハルのって大きいよね? とか。見ているのを知られて、また恥ずかしい。
「平気? 気分悪かったら言って? いつでも止めるから」
「入れる?」
ツッとハルのに触れる。ビクッとハルのが震えて、気まずい。
「入れない。っていうか、煽るなって言ったよね? 抑えるの大変なの、ユウキだって一緒だからわかるよね?」
「ごめん」
って言いつつ、ハルのに触れる。そうしたらはあってため息を吐かれた。でも手のひらの中で大きくなって行くハルのモノをかわいいと思うのは、男の隠せない反応が自分に向かっているという確認をして、優越を覚えているのかもしれない。
「ごちそうさま」
ってマグカップを返しに行ったら、マグカップを引き取られたと同時に引き寄せられて、腕の中にいる。身長差はそれ程なくて、少し上を見れば視線が合う。この状況に狼狽えるけど、真剣な目が俺の口元に落ちて——受け入れる。コーヒーの味のするキスは美味しいと思う。緩く唇を合わせて、反応を見られて、もう一度。舌で唇に触れられて、力を抜く。抱きしめられて、ハルの匂いがして、部屋の匂いと変わらない良い匂いに安堵する間に舌を吸われた。絡まって、吸われて、チュッチュッて音にビクビク震える。
「かわいい」
って言われて、熱が上がる。髪撫でられて、耳元でもっとして良い? って言われて、視線を合わせて頷いた。たぶん、俺の選択、間違ってなかった。ハルの匂いに不快感がない。それはとても珍しいことで。夏の更衣室の臭いに眩暈を覚えていた事を思い出して、ハルは男っぽくないんだなとぼんやり思った。
「匂いが気になるタイプだって話はマスターに聞いてる」
コクッと頷く。だよね? 何となく先に話が行っていたんじゃないかという予感はあった。
「大丈夫そう?」
心配そうに見られたから、自分からハルに抱きついてみる。
「ハルはいい匂いがする」
「ユウキ、そういうの煽られるから、したらダメだよ」
背中に回した手を離させられて、じっとハルを見る。煽られる? そうか。ハルは俺で性的興奮を覚えるのかと、今更ながらの事に気づく。俺も少し感じてるかと、芯を持ちはじめた感覚に恥ずかしいと思う。腰を引くとグッと押しつけられて、気持ち悪くない? って問われた。気持ち悪かったら近くにいられないと思うし、自分から抱きついて行くなんて考えられない事をしている。
「お風呂だったら良いんじゃないかと思うんだけど、どうかな?」
手を引かれてバスルームへ連れて行かれた。湯船の中に泡が浮いていて、ソープの香りに包まれている。
「泊まっても良いのなら」
言い終わらないうちにキスをされて、服を脱がされて行く。すごく手慣れているし、キスも気持ち良い。つるっと脱がされて、シャワーの下に入れられて、ボディソープで洗われている。すごいな。触れられて感じてる。でも性的な場所には触れて来ない。初めてだから気遣われている。もしかしてトラウマも知っている? そういう動き? 入れるのダメだから、触れて来ない? もどかしいけど、実際どうなるのか自分でも分からない。ただハルの、男の勃ち上がったモノを初めて直視したんだけど、同じだなって思うのと、使い込んでる気がすると思うのと、ハルのって大きいよね? とか。見ているのを知られて、また恥ずかしい。
「平気? 気分悪かったら言って? いつでも止めるから」
「入れる?」
ツッとハルのに触れる。ビクッとハルのが震えて、気まずい。
「入れない。っていうか、煽るなって言ったよね? 抑えるの大変なの、ユウキだって一緒だからわかるよね?」
「ごめん」
って言いつつ、ハルのに触れる。そうしたらはあってため息を吐かれた。でも手のひらの中で大きくなって行くハルのモノをかわいいと思うのは、男の隠せない反応が自分に向かっているという確認をして、優越を覚えているのかもしれない。
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