性癖って性格と同じだけ異なると思うんだけど俺に合う相手っている？

番外編 以前のハル 4

　ハルには何度も抱かれているし、自分でしても時間が掛かるから、ハルに手伝って貰う事が多くて——俺の性器はハルの直接的な愛撫に慣れきっていて、簡単に熱を滾らせ、昂った。

「いやだ、ハル、イきたくない」

　そう言うと、ハルが視線を上げて来て、濡れた性器がハルの舌に覆われているのと、ハルの昂った表情とが視界に入り、その卑猥な光景に息を飲んだ。ハルが俺のを咥えて興奮してるとか。最大の暴力だ。

「少し、出た？」

　トロッと吐き出されたモノが舐め取られる。触れられた先端が切ない。恥ずかしい。

「普通はさ、この部屋連れ込まれるようなヤツは自分で濡らして来るんだ。性急に突っ込まれても傷つかないように？　自衛？」

　手にジェルを垂らされ、体を返されて、尻を上げられる。ジェルで濡らされた左手を尻に充てがわれて、ハルの手に導かれる。ハルの視界の目の前に尻を上げ、自分の指を穴に埋めて、ハルの指と一緒に出入りさせている。自分の性器越しにハルの胡座をかいた足が見えて、その奥に——興奮した。俺の恥ずかしい部分を見て興奮するハルを見て、堪らない気持ちになる。グチュグチュと穴を慰めながら、喘ぎ声をあげる。啜り泣いて、尻を振って、淫らに演じて見せる。

「ユウキ、すげえエロい」

　ズボンを抜き取られ、床に放ると、膝を開かれて、より尻を突き出す姿勢にされた。俺の指の間をハルの舌が動く。ジュルッと音をさせて吸われ、目眩がする。

「は、あっ、ハル、ハル、んんッ——ああッ……」

　尖った胸をイジられ、体を弄られ、ポタポタ雫を落とす性器には触れられないまま、ビクビクと震え、思考が快楽に包まれて行く。

「ゴム取って」

　ハルに言われ、目の前の棚からゴムを取る。渡そうと思ったらハルが寝転んで、腹の上に座らされた。血にたぎったハルの性器が目の前にある。怯えながらも息を飲んで、震える手でパッケージを切る。ヌルつくゴムを取り出して、先端を捻ってハルの上に被せる。ピンクのゴムが伸びて、ハルの表面を覆う。

「じょうず」

　褒められて、腰を上げさせられる。位置を調整され、尻にハルの先端が触れる。この体勢は恥ずかしい。自慰と変わらない。ニュルニュルとハルに穴を往復され、本気で自分で入れろと言われているのだと息を飲む。すでに解されている穴は簡単にハルの先端を包み込み——ハルの手で尻タブを割り開かれていて、穴の動きまで見られている事の恥ずかしさが興奮へと繋がる。

「あ、あ、ハルの、はいる、あ、クル、んんッ、あ、アッ——」

　ずんッと一気に入れられて、息が抜けた。チカチカと目の前が揺れる。奥の奥を突かれて、グリグリされてる。腹の中が熱くて、内壁が蠢くのが自分でも分かる。ハルを喰ってる。舐めて、しゃぶって、もっと奥に引き入れようとするのに逆らって抜くのが気持ちイい。抜けそうに内壁を引き摺り出されて、不安に駆られながら、一気に奥を攻められるのがイい。

「場所に引きずられてるの？　めちゃくちゃエロい」

　ハルが身を起こして、後ろから抱きしめられる。背中を噛まれて、吸われて、舐められる。そんな刺激にビクビク反応して——何度も飛沫のように、ダラダラと漏らすように、性器を濡らしている。