14 / 47
リコーン編
船出と・・・
しおりを挟む
宿に帰った時の店主の顔は今でも覚えている。そりゃあ客人が肩から血を流しながら「あの~、出血止める何か借りていいですか?お金は払います」なんて言いながら帰ってきたらビックリするよな。
名前がわからないから包帯と言っちゃうけど、店主が肩を包帯でぐるぐる巻きにしてくれた。痛みも慣れたのか麻痺したのか弱まってきた。自室のベッドにアーヤを寝かせる。
ふぅ。こっちに来てから目まぐるしい毎日を過ごしてるな。密度でいったら東京で過ごした3年間くらいを1週間でやってる気分だ。不謹慎かもしれないが、充実感を感じている自分がいる。人生でこんな日常を送ることは二度と無いと思っていた。何もわからないが、俺のやるべき事を少しずつ探していこう。
疲れと酒を飲んだこともあって気絶するように寝ていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あれ、いつの間に寝てたんだ? 体が重い、疲れが取れてないな、肩もまだズキズキ痛い。
でも早くリコーンに行って医者を探さないと。
寝ているアーヤを無理やりおんぶする。くー!痛い!左肩にかかる負担を無理やり軽くしながら歩き出す。
店主に挨拶をして船が止まっている場所に向かった。確かショートヘアの女の人の船を探すんだっけな。なんだかボーっとするな・・・
「あの~、すいません。リコーンに行きたいんですけど」
「はーい、100ヤンだよー」
「飲み屋、えっとヘイスガーの店主から何か聞いてませんか?エンシとアーヤです。」
「あぁ、君たちがそうなのか、話は聞いてるよ。さぁ乗った」
「ありがとうございます」
ガテン系っぽい強そうな女性だった。でも物腰は柔らかでとても良い人に思える。
あー疲れた。体調が悪いのかなぁ
「その子が声が出ない嬢ちゃんかい?まだ寝てるのか」
「そうなんです、昨日ちょっとありまして。寝てるというより気絶してるんですよ、早く医者に診てもらわないと。リコーンに有名な医者がいると聞いているんですけど、お姉さん何かしりませんか?」
「私のことはレーナで良いよ。リコーンの医者といえば、たぶんジャスミンのことだな。リコーンでは人気の子だ、私の友達なんだ」
『なんか日本でも聞いたことがある名前!』
「そうなんですね、ジャスミンさんの所まではどれくらいかかりますかね?ちょっと体調が悪くて、歩くのもなかなか辛いんです」
「そうだねぇ、リコーンは小さな島だが歩くにはかなり広い。船着き場に人力車の乗り場がある、そこの運転手にジャスミンのところまでと言えば連れて行ってくれるだろう、時間はそこそこかかるが我慢してくれ。」
「わかりました」
そんなやり取りをしている間に軽く意識が飛んでしまったのか、気づいたらリコーンに着いていた。
「レーナさん、ありがとうございました。」
「私はあんたの方が心配だよ、そんなフラフラで大丈夫かい?」
「大丈夫です。この子には助けてもらってばかりで、少しでも恩返しをしないと。人力車を使えば歩かなくていいですし、ジャスミンさんの所に着くまでの辛抱ですよ」
「そうかい、そこまで言うならがんばんな!」
レナさんはそう言うとカスタに戻っていった。かっこいい人だったな、同性にモテるタイプだな。
辺りを見渡すと人力車乗り場があった。100ヤンを払ってジャスミンさんの所に向かう
島国ということもあってリコーンは他の街と雰囲気が違った。独自の文化を持っているようだが、頭が働かなくて全然入ってこない。元気になったらアーヤと回ろう・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
顔にあたる風と、ときおり揺れる振動で目が覚めた。今わたしどうなってるの?大きな荷車に乗っていて、知らない人が引いている。隣でエンシが寝ている、呼吸が荒いみたいだけど大丈夫かしら。
「はいお待ちどう、ジャスミンさんがいる診療所だよ」
『診療所? どうやらお医者さんのいるところに着いたの?私が寝ている間に何が起こったの?』
とりあえずエンシを起こさないと
エンシを起こそうと体に触れる
「あああ!!!」エンシが悲痛な叫びをあげる
どうしたの!? 服の左肩に穴が開いている。恐る恐る服を脱がせると
『はっ!』
左肩から胸にかけて変色している。布でぐるぐる巻きになっているが大きな傷を負っているようだ。すごい量の汗が出ている
エンシの身に何が!?
名前がわからないから包帯と言っちゃうけど、店主が肩を包帯でぐるぐる巻きにしてくれた。痛みも慣れたのか麻痺したのか弱まってきた。自室のベッドにアーヤを寝かせる。
ふぅ。こっちに来てから目まぐるしい毎日を過ごしてるな。密度でいったら東京で過ごした3年間くらいを1週間でやってる気分だ。不謹慎かもしれないが、充実感を感じている自分がいる。人生でこんな日常を送ることは二度と無いと思っていた。何もわからないが、俺のやるべき事を少しずつ探していこう。
疲れと酒を飲んだこともあって気絶するように寝ていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あれ、いつの間に寝てたんだ? 体が重い、疲れが取れてないな、肩もまだズキズキ痛い。
でも早くリコーンに行って医者を探さないと。
寝ているアーヤを無理やりおんぶする。くー!痛い!左肩にかかる負担を無理やり軽くしながら歩き出す。
店主に挨拶をして船が止まっている場所に向かった。確かショートヘアの女の人の船を探すんだっけな。なんだかボーっとするな・・・
「あの~、すいません。リコーンに行きたいんですけど」
「はーい、100ヤンだよー」
「飲み屋、えっとヘイスガーの店主から何か聞いてませんか?エンシとアーヤです。」
「あぁ、君たちがそうなのか、話は聞いてるよ。さぁ乗った」
「ありがとうございます」
ガテン系っぽい強そうな女性だった。でも物腰は柔らかでとても良い人に思える。
あー疲れた。体調が悪いのかなぁ
「その子が声が出ない嬢ちゃんかい?まだ寝てるのか」
「そうなんです、昨日ちょっとありまして。寝てるというより気絶してるんですよ、早く医者に診てもらわないと。リコーンに有名な医者がいると聞いているんですけど、お姉さん何かしりませんか?」
「私のことはレーナで良いよ。リコーンの医者といえば、たぶんジャスミンのことだな。リコーンでは人気の子だ、私の友達なんだ」
『なんか日本でも聞いたことがある名前!』
「そうなんですね、ジャスミンさんの所まではどれくらいかかりますかね?ちょっと体調が悪くて、歩くのもなかなか辛いんです」
「そうだねぇ、リコーンは小さな島だが歩くにはかなり広い。船着き場に人力車の乗り場がある、そこの運転手にジャスミンのところまでと言えば連れて行ってくれるだろう、時間はそこそこかかるが我慢してくれ。」
「わかりました」
そんなやり取りをしている間に軽く意識が飛んでしまったのか、気づいたらリコーンに着いていた。
「レーナさん、ありがとうございました。」
「私はあんたの方が心配だよ、そんなフラフラで大丈夫かい?」
「大丈夫です。この子には助けてもらってばかりで、少しでも恩返しをしないと。人力車を使えば歩かなくていいですし、ジャスミンさんの所に着くまでの辛抱ですよ」
「そうかい、そこまで言うならがんばんな!」
レナさんはそう言うとカスタに戻っていった。かっこいい人だったな、同性にモテるタイプだな。
辺りを見渡すと人力車乗り場があった。100ヤンを払ってジャスミンさんの所に向かう
島国ということもあってリコーンは他の街と雰囲気が違った。独自の文化を持っているようだが、頭が働かなくて全然入ってこない。元気になったらアーヤと回ろう・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
顔にあたる風と、ときおり揺れる振動で目が覚めた。今わたしどうなってるの?大きな荷車に乗っていて、知らない人が引いている。隣でエンシが寝ている、呼吸が荒いみたいだけど大丈夫かしら。
「はいお待ちどう、ジャスミンさんがいる診療所だよ」
『診療所? どうやらお医者さんのいるところに着いたの?私が寝ている間に何が起こったの?』
とりあえずエンシを起こさないと
エンシを起こそうと体に触れる
「あああ!!!」エンシが悲痛な叫びをあげる
どうしたの!? 服の左肩に穴が開いている。恐る恐る服を脱がせると
『はっ!』
左肩から胸にかけて変色している。布でぐるぐる巻きになっているが大きな傷を負っているようだ。すごい量の汗が出ている
エンシの身に何が!?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた
今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。
レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。
不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。
レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。
それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し……
※短め
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
《完結》悪役聖女
ヴァンドール
ファンタジー
聖女になり、王妃となるため十年間も教育を受けて来たのに蓋を開ければ妹が聖女の力を持っていて私はには聖女の力が無かった。そのため祖国を追放されて隣国へと旅立ったがそこで……
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる