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試練編

苦難を越えて

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くそ! 俺の中の世界なら痛みなんて無くてもいいだろ!

情けないが逃げ回ることしかできない

その間にも足や背中にエネルギー弾を受け、服が破れている

「はぁ、はぁ!お前疲れたりしないわけ?」

「そんなわけないでしょ。さっさと死ねば楽になれるよ」

「へへ、嫌なこった!」

「威勢だけはいいね」

石を投げたりするけど当たらないし、どんどん体力を奪われていく。このままじゃ確実に負ける!

「ぶっ!!」

思い切り腹を蹴り飛ばされ、ふっとぶ

「ちくしょ、、」

血の味がする、なんでこんな目にあってんだ?俺

勝手に異世界に飛ばされて、何もしてないのに命を狙われ、死ねば元の世界に戻れると言われ、気づけばボコボコにされて

「はぁーあ」

もう動けない。体中が痛い。

「なぁ、なんで俺を殺そうとするんだ? あんたは俺を救世主にしたいんじゃないの? 失敗すれば昔からの約束とやらが果たせないよー」

「別に最悪あなたが救世主になれなくてもいいんだよ」

「どういうことだ?」

「救世主が現れなかった時のために最終手段が用意してあるの」

「ほう。というと?」

「この世界ごと災厄を封印するのよ」

「な、、、にぃ!」

「正直約束とはいえ、救世主を確実に生み出すことは難しかった。救世主になるにはそれに耐えうる心と体を持たなくてはならない。救世主にするための環境は用意できても、そこからはあなた次第というわけ」

「なるほど・・・」

「昔の人たちも揉めてね。救世主に託す者たちと、確実に約束を果たそうとする者たちがいた。後者の方が用意したのが、世界ごともっていく方法。」

「めちゃくちゃやりやがる、、」

「さぁ、どうする?」

「どうするって言われても、この力の差でどうしろって言うんだよ!」

「そうだよねー。おとなしく死ねばいいよ」

「それにしてもお前にいいようにされるのはムカつくんだよ!」

どんなに意地をはっても結果は変わらなかった。

右足を切られ、走ることすらできなくなった




「っつ!!」

エネルギー弾をまともにくらい、叫び声すらあげられず倒れる

「アーヤ、ごめん。これ以上、、」

奴が何か言っているのが聴こえるけど、頭に入ってこない

ジャラジャラ

「うん?」

目の前にいろんな人からもらった7色の石が散らばっていた

「く、そ!!」

石に手を伸ばしおもむろに掴む

「おらぁ!!」

思い切りやつに向けて投げると、石が発光した



「おうおう! ずいぶんと派手にやられたなぁあんちゃん!」

「え。 オーノ、さん?」

「さぁ、踏ん張りどころだぞ! しゃきっとせい!」

オーノさんがやつに切りかかる

ガン!!

激しい音が響く

「くそ、オーノさんが来てくれたのに、、もう動けない」



「そんなことはないでしょ? エンシ!」

淡い光が俺の身体を包む

「その声は、ジャスミン!」

振り返るとジャスミンが俺に手をかざしていた

傷がみるみる癒えていく!
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