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MMM(トリプルエム)の文化祭
立花咲夜の手作りスーパーお好み焼き
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遂にそんなに待ってもないが始まった文化祭。俺たちのクラスはお茶を濁すような提案により、コスプレ衣装レンタル屋となった。西田がほとんどの用意をしてくれたおかげで校内をうろつくことができるようになった俺は、望月と一緒に文化祭を楽しむことにした。
おみくじで人生観が変わりそうになった俺は逃げるように望月と出店探しに勤しんだ。
「なぁ望月。立花たちを探しに行かないか? 出店探しのついでに」
「いいね! どうする? どこから行こうか? 」
「まずは立花のクラスの教室だな。何組だったっけ? 」
「う~んとたしか……8組だったかな? 」
俺たちは1号館の2階にある8組の教室に行くことにした。
そこにはさっきの焼きそば屋とはケタ違いな人がが行列を作っていた。1号館の奥に教室があるというのに、2階に来た瞬間から行列に並ぶハメになった。
そんなに並ぶ価値があるほどのもんがこの先にあるということを期待しながら。
「なんちゅう行列だ……。立花のクラスって何の店やってたっけ? 」
「お好み焼き屋さんだって! これだけ並ぶってことは絶対美味しいよね~っ! 楽しみだな~」
お好み焼き屋か……。それにしてはやたら客の回転がはやい気がする。これも立花のクラスに対する圧倒的な貢献の賜物だろうか。
そういえばお好み焼きってどれくらいの値段なのだろうか?
俺はポケットの中にある小銭入れを取りだそうとした。
ん?なんかあるぞ?レシートの捨て忘れか?
と思い、なんとなくポケットの中身を出してみると『1年8組お好み焼き屋特別優待半額券』と綺麗な印刷されたような字で書かれた小さな紙が入っていた。
「おい望月、こんなのあったぞ? 」
「わ、私もあったよ! 凄いね立花さん……」
ほえ~。
と感心したような声を出した望月は、じっと立花の手書き半額券を見つめていた。
もしかしたら立花は俺と望月が一緒に来ることをわかっていたのではないだろうか。西田が教室に残ること、俺が望月以外と一緒に文化祭を楽しむことはないということ。
もしこうなることを全部分かってたとしたら立花のIQってどれくらいなのだろうか。あのなんでもできる万能型無表情は500くらいIQがあってもおかしくはないぞ。改造人間じゃなくてもそれ以上あったって俺は驚きはしない。
間もなくすると俺たちの番になった。
教室に入ると、そこにはものすごい手際のよさでせっせとお好み焼きを作る立花の姿があった。目にも止まらないようなスピードでお好み焼きを一気に5個くらいポンポンとカウンターに出している。
他の女子生徒は手伝おうと絶えず隙をうかがっているが無意味なかかし状態だった。料理は全て立花が作っているようだ。
俺たちは近くにあった席に案内されると、メニューの一覧表を渡された。
特製お好み焼き 500円
大阪風お好み焼き 550円
広島風お好み焼き 650円
シーチキンサラダ 150円
ポテトサラダ 150円
ウインナー 50円
たい焼き 100円
模擬店や出店ではなく本物の店を出してしまえばいいと思うのだが。
というかそんなに料理が出来るんだったら普段から手伝って欲しいな。望月と立花の胃袋を満たすだけで俺がどれだけ苦労していることか。
俺と望月は、早めの昼飯ってことにしてガッツリ食べることにした。俺は広島風お好み焼きとシーチキンサラダを、望月は広島風お好み焼きとウインナーとたい焼きを女子生徒に注文して割引券を渡した。
「あなたたちなのね? 立花さんが割引券を渡した人っていうのは」
好奇心全開の目で突然ウエイトレスの女子生徒が聞いてきた。
この目は恋愛トークで盛り上がる時の女子の目と一緒だ。
「いつもは大人しくて静かな立花さんが、手を挙げてどうしてもって割引して上げたい人がいるって言うからさ。今までそんなこと言う人じゃなかったからこれはなんとしても叶えてあげないとな~って! 職員室まで行って立花さんと一緒に先生に直談判したんだから、しっかりとこの立花さんのお好み焼きを味わってよね! 」
下手くそなウインクをして女子生徒は立花に注文を告げに言った。
カウンターに置かれた割引券を見つけた立花はこっちをお好み焼きを作りながらじっくりと(と言っても2秒もなかったくらいの短さだったが)無表情のまま見つめてきた。
暇つぶしをする暇がないくらいすぐに運ばれてきたお好み焼きは、ホクホクと出来立て特有の美味しそうな湯気をあげていた。
普段は滅多に食べれない立花の手料理だ。じっくり味わうことにしよう。ついでに毎日料理を作る係は立花に任命することにしよう。
運ばれてきたお好み焼きを早速頬張ってみると、これがまた超絶美味い。こんなに美味いものを数分で作れる立花は一体何者なんだろうか。
「ううん! おいひい~っ! あっちっ! 」
ガツガツとお好み焼きを食べまくる望月の食いっぷりは、周りの女子生徒どころかその場にいる全員の視線をかき集めた。
だが望月がこれだけガツガツ食べまくりたいという気持ちも全然分かる。それだけ、このお好み焼きは美味しいのだ。
俺たちは満腹になるまで立花のお好み焼きを食べ続け、追加注文をしてさらに食べまくった結果今日使う予算がほとんどなくなってしまった。
早瀬たちのクラスの出し物は金のかからないものであることを祈るしかない。
俺たちはこれだけ人が並んでいるというのについ長居してしまったことに申し訳なさを感じながら席を立った。
「ありがとう」
後ろの方からボソッと聞こえたその声は、気のせいと言われたら納得できるようなあまりにも小さすぎる声だった。
(多分)その声の持ち主である立花の方を見てみると、相変わらず忙しそうにバタバタとお好み焼きを作っていた。
「あれ? 立花さん、なにか言った? 」
カウンターでお好み焼きなどを運んでいる女子生徒が立花にハテナマークを顔に浮べながら聞いた。
「なにも」
俺の視線に気づいたのか、立花はこちらをチラリと見るとさっきよりも少し大きな声で強調するように言った。
「なにも言ってない」
「ふーん……そう……。あ! 注文がええと……特製お好み焼き1とたい焼き2、あと広島風お好み焼きが2ね! 」
「了解した」
女子生徒は興味が失せたようにまたせっせとウエイトレスの仕事に戻った。
だが俺の地獄耳が騙されることはなかった。まさかあの立花がありがとうなんて言うなんてな。
俺たちは超絶美味いお好み焼き屋を後にして、早瀬たちのクラスの教室に向かった。
「早瀬って何組だったっけ? 」
「もうっ! マスター、みんなのクラスくらい覚えておきなよ。真理ちゃんのクラスは3組だよ! 」
「3組っていったら5号館の3階か……俺たちの教室にも通りかかるし、冷やかしついでに行ってみるか? 」
「冷やかしたりなんかしませんよ~だっ! 」
俺に向かって舌を出してきた望月は、そのまま5号館に向かって走っていった。
「どっちが私たちのクラスに早く着くか競走だよっ! いぇーいっ! 」
人混みを上手く交わして行きながら、望月はあっという間に5号館に行くための通路を超えて階段を駆け上がっていった。俺は望月の後ろ姿を捉えるだけで精一杯だった。
魔法少女ってのはみんなどんだけ足が速いんだ?
「とうちゃくーっ! マスターの負けだよ~? 勝った人に食べ物1つ奢ってね! 敗戦の弁は聞きません! 」
なんだって?それじゃあもっと本気でやるんだった。
「ん? ようこそマスター、と望月さ~ん! いらっしゃいいらっしゃい! じゃんじゃんコスプレしまくって楽しんでいってくださいよぉ! 」
西田のおそらく望月にのみ向けられたその明るいデレッデレの言葉は、教室中に響き渡った。
望月は苦笑というか愛想笑いを浮かべて、テキトーに選んだ服をもって簡易更衣室にそそくさと向かっていった。
ざまみろ西田。お前じゃどんだけ頑張ってアピールしまくっても望月は振り向かんだろうさ。
おみくじで人生観が変わりそうになった俺は逃げるように望月と出店探しに勤しんだ。
「なぁ望月。立花たちを探しに行かないか? 出店探しのついでに」
「いいね! どうする? どこから行こうか? 」
「まずは立花のクラスの教室だな。何組だったっけ? 」
「う~んとたしか……8組だったかな? 」
俺たちは1号館の2階にある8組の教室に行くことにした。
そこにはさっきの焼きそば屋とはケタ違いな人がが行列を作っていた。1号館の奥に教室があるというのに、2階に来た瞬間から行列に並ぶハメになった。
そんなに並ぶ価値があるほどのもんがこの先にあるということを期待しながら。
「なんちゅう行列だ……。立花のクラスって何の店やってたっけ? 」
「お好み焼き屋さんだって! これだけ並ぶってことは絶対美味しいよね~っ! 楽しみだな~」
お好み焼き屋か……。それにしてはやたら客の回転がはやい気がする。これも立花のクラスに対する圧倒的な貢献の賜物だろうか。
そういえばお好み焼きってどれくらいの値段なのだろうか?
俺はポケットの中にある小銭入れを取りだそうとした。
ん?なんかあるぞ?レシートの捨て忘れか?
と思い、なんとなくポケットの中身を出してみると『1年8組お好み焼き屋特別優待半額券』と綺麗な印刷されたような字で書かれた小さな紙が入っていた。
「おい望月、こんなのあったぞ? 」
「わ、私もあったよ! 凄いね立花さん……」
ほえ~。
と感心したような声を出した望月は、じっと立花の手書き半額券を見つめていた。
もしかしたら立花は俺と望月が一緒に来ることをわかっていたのではないだろうか。西田が教室に残ること、俺が望月以外と一緒に文化祭を楽しむことはないということ。
もしこうなることを全部分かってたとしたら立花のIQってどれくらいなのだろうか。あのなんでもできる万能型無表情は500くらいIQがあってもおかしくはないぞ。改造人間じゃなくてもそれ以上あったって俺は驚きはしない。
間もなくすると俺たちの番になった。
教室に入ると、そこにはものすごい手際のよさでせっせとお好み焼きを作る立花の姿があった。目にも止まらないようなスピードでお好み焼きを一気に5個くらいポンポンとカウンターに出している。
他の女子生徒は手伝おうと絶えず隙をうかがっているが無意味なかかし状態だった。料理は全て立花が作っているようだ。
俺たちは近くにあった席に案内されると、メニューの一覧表を渡された。
特製お好み焼き 500円
大阪風お好み焼き 550円
広島風お好み焼き 650円
シーチキンサラダ 150円
ポテトサラダ 150円
ウインナー 50円
たい焼き 100円
模擬店や出店ではなく本物の店を出してしまえばいいと思うのだが。
というかそんなに料理が出来るんだったら普段から手伝って欲しいな。望月と立花の胃袋を満たすだけで俺がどれだけ苦労していることか。
俺と望月は、早めの昼飯ってことにしてガッツリ食べることにした。俺は広島風お好み焼きとシーチキンサラダを、望月は広島風お好み焼きとウインナーとたい焼きを女子生徒に注文して割引券を渡した。
「あなたたちなのね? 立花さんが割引券を渡した人っていうのは」
好奇心全開の目で突然ウエイトレスの女子生徒が聞いてきた。
この目は恋愛トークで盛り上がる時の女子の目と一緒だ。
「いつもは大人しくて静かな立花さんが、手を挙げてどうしてもって割引して上げたい人がいるって言うからさ。今までそんなこと言う人じゃなかったからこれはなんとしても叶えてあげないとな~って! 職員室まで行って立花さんと一緒に先生に直談判したんだから、しっかりとこの立花さんのお好み焼きを味わってよね! 」
下手くそなウインクをして女子生徒は立花に注文を告げに言った。
カウンターに置かれた割引券を見つけた立花はこっちをお好み焼きを作りながらじっくりと(と言っても2秒もなかったくらいの短さだったが)無表情のまま見つめてきた。
暇つぶしをする暇がないくらいすぐに運ばれてきたお好み焼きは、ホクホクと出来立て特有の美味しそうな湯気をあげていた。
普段は滅多に食べれない立花の手料理だ。じっくり味わうことにしよう。ついでに毎日料理を作る係は立花に任命することにしよう。
運ばれてきたお好み焼きを早速頬張ってみると、これがまた超絶美味い。こんなに美味いものを数分で作れる立花は一体何者なんだろうか。
「ううん! おいひい~っ! あっちっ! 」
ガツガツとお好み焼きを食べまくる望月の食いっぷりは、周りの女子生徒どころかその場にいる全員の視線をかき集めた。
だが望月がこれだけガツガツ食べまくりたいという気持ちも全然分かる。それだけ、このお好み焼きは美味しいのだ。
俺たちは満腹になるまで立花のお好み焼きを食べ続け、追加注文をしてさらに食べまくった結果今日使う予算がほとんどなくなってしまった。
早瀬たちのクラスの出し物は金のかからないものであることを祈るしかない。
俺たちはこれだけ人が並んでいるというのについ長居してしまったことに申し訳なさを感じながら席を立った。
「ありがとう」
後ろの方からボソッと聞こえたその声は、気のせいと言われたら納得できるようなあまりにも小さすぎる声だった。
(多分)その声の持ち主である立花の方を見てみると、相変わらず忙しそうにバタバタとお好み焼きを作っていた。
「あれ? 立花さん、なにか言った? 」
カウンターでお好み焼きなどを運んでいる女子生徒が立花にハテナマークを顔に浮べながら聞いた。
「なにも」
俺の視線に気づいたのか、立花はこちらをチラリと見るとさっきよりも少し大きな声で強調するように言った。
「なにも言ってない」
「ふーん……そう……。あ! 注文がええと……特製お好み焼き1とたい焼き2、あと広島風お好み焼きが2ね! 」
「了解した」
女子生徒は興味が失せたようにまたせっせとウエイトレスの仕事に戻った。
だが俺の地獄耳が騙されることはなかった。まさかあの立花がありがとうなんて言うなんてな。
俺たちは超絶美味いお好み焼き屋を後にして、早瀬たちのクラスの教室に向かった。
「早瀬って何組だったっけ? 」
「もうっ! マスター、みんなのクラスくらい覚えておきなよ。真理ちゃんのクラスは3組だよ! 」
「3組っていったら5号館の3階か……俺たちの教室にも通りかかるし、冷やかしついでに行ってみるか? 」
「冷やかしたりなんかしませんよ~だっ! 」
俺に向かって舌を出してきた望月は、そのまま5号館に向かって走っていった。
「どっちが私たちのクラスに早く着くか競走だよっ! いぇーいっ! 」
人混みを上手く交わして行きながら、望月はあっという間に5号館に行くための通路を超えて階段を駆け上がっていった。俺は望月の後ろ姿を捉えるだけで精一杯だった。
魔法少女ってのはみんなどんだけ足が速いんだ?
「とうちゃくーっ! マスターの負けだよ~? 勝った人に食べ物1つ奢ってね! 敗戦の弁は聞きません! 」
なんだって?それじゃあもっと本気でやるんだった。
「ん? ようこそマスター、と望月さ~ん! いらっしゃいいらっしゃい! じゃんじゃんコスプレしまくって楽しんでいってくださいよぉ! 」
西田のおそらく望月にのみ向けられたその明るいデレッデレの言葉は、教室中に響き渡った。
望月は苦笑というか愛想笑いを浮かべて、テキトーに選んだ服をもって簡易更衣室にそそくさと向かっていった。
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