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断末魔の残穢
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地上に戻ってから、ネリスは「聖水とポーション代には足らないが――」と俺とテナに好きなだけごちそうしてくれた。お値段以上の感謝の気持ちを受け取って、俺も大満足だ。
「ネリスさん、ミリアさん、ごちそうさまでした。またどこかでお会いしましょう」
食事を終え、二人に別れの挨拶をする。
と、ネリスは名残惜しそうにしていた。
「ルウィン、君のように勇敢でおかしなアイテム屋は初めてだった。また会えるといいな」
ネリスはそう言って、再び俺に手を差し出す。
「ネリスさんとミリアさんこそ、英雄に相応しい冒険者でした。今後ともごひいきに」
俺はその手の力強さを感じるのだった。
ネリスとの固い握手の一方で、テナとミリアは――
「気を強く持つのよ、テナ」
「にゃあ……」
――女同士の友情を確かめ合っていた。
「あんたのおかげで助かったわ。ネリスも怪我が少なくて済んだし」
「こちらこそ……ありがとにゃぁ……」
「あ、あんた……やっと喋った……!」
感極まったのか、ミリアはテナを抱きしめた。二人を見ていると、友情とはいいものだと改めて考えさせられる。
……さて、そろそろお暇しなければ。
「テナ、そろそろ帰ろうか」
「はいにゃ」
俺は偉大なる冒険者二人に向き直り、いつもの適当な挨拶をする。
「死地へと歩みを進める限り、このアイテム屋、ルウィンがあなたを支えます」
生きていれば、また会うこともあるだろう。
願わくば、二人の英雄と再び会わんことを――
闇の竜退治を終えた後日、ネリスとミリアは冒険者ギルド内で食事をしていた。
「それにしても、警報中のダンジョンでアイテム屋に出会うとは思わなかったなあ、ミリア?」
「とんだ自殺志願者もいたものね」
「そういう意味では私たちも変わらないだろう? 実際、今回のクエストは危なかった。正直、ルウィンたちの聖水がなかったら厳しかった」
「ほんとに……並みのA級冒険者では手も足も出ないわけよ。放置していたら『魔王化』もあり得た――」
ミリアはネリスの目を真っすぐ見て続ける。
「――それぐらいヤバい敵だったのに」
「だったのに?」
ミリアは人差し指をこめかみに当てて、在りし日を思い出していた。
「ルウィンの奴、『サービスサービスぅ!!!』とか言って!」
「あっははは! 似てるぞミリア!」
「ばか……死活問題だったっての! 惑わされないよう必死に詠唱してたわよ……あたしは」
「ははは……いや、すまない。だが、あれで彼も必死だったんだ。私もルウィンのサービス精神のおかげで、力が湧いたものだよ」
ネリスとミリアが冒険の中で出会った奇妙なアイテム屋との思い出を語り合っていると、一人の冒険者が歩み寄ってきた。
「なあ、あんたたちだろ! 闇のダンジョンの警報を解いたの! 俺にも話を聞かせてくれよ!」
さて、一人が声をかけるとどうなるか。当然我も我もと人は集まり、ネリスとミリアは袋のネズミだった。
「闇のダンジョンで死霊たちに囲まれたのを思い出すわ」
「あっはっは! 縁起でもないな」
ネリスとミリアは未来の英霊たちに語る。
騎士と魔法使いが出会った、奇妙なアイテム屋と猫人の物語を――。
「ネリスさん、ミリアさん、ごちそうさまでした。またどこかでお会いしましょう」
食事を終え、二人に別れの挨拶をする。
と、ネリスは名残惜しそうにしていた。
「ルウィン、君のように勇敢でおかしなアイテム屋は初めてだった。また会えるといいな」
ネリスはそう言って、再び俺に手を差し出す。
「ネリスさんとミリアさんこそ、英雄に相応しい冒険者でした。今後ともごひいきに」
俺はその手の力強さを感じるのだった。
ネリスとの固い握手の一方で、テナとミリアは――
「気を強く持つのよ、テナ」
「にゃあ……」
――女同士の友情を確かめ合っていた。
「あんたのおかげで助かったわ。ネリスも怪我が少なくて済んだし」
「こちらこそ……ありがとにゃぁ……」
「あ、あんた……やっと喋った……!」
感極まったのか、ミリアはテナを抱きしめた。二人を見ていると、友情とはいいものだと改めて考えさせられる。
……さて、そろそろお暇しなければ。
「テナ、そろそろ帰ろうか」
「はいにゃ」
俺は偉大なる冒険者二人に向き直り、いつもの適当な挨拶をする。
「死地へと歩みを進める限り、このアイテム屋、ルウィンがあなたを支えます」
生きていれば、また会うこともあるだろう。
願わくば、二人の英雄と再び会わんことを――
闇の竜退治を終えた後日、ネリスとミリアは冒険者ギルド内で食事をしていた。
「それにしても、警報中のダンジョンでアイテム屋に出会うとは思わなかったなあ、ミリア?」
「とんだ自殺志願者もいたものね」
「そういう意味では私たちも変わらないだろう? 実際、今回のクエストは危なかった。正直、ルウィンたちの聖水がなかったら厳しかった」
「ほんとに……並みのA級冒険者では手も足も出ないわけよ。放置していたら『魔王化』もあり得た――」
ミリアはネリスの目を真っすぐ見て続ける。
「――それぐらいヤバい敵だったのに」
「だったのに?」
ミリアは人差し指をこめかみに当てて、在りし日を思い出していた。
「ルウィンの奴、『サービスサービスぅ!!!』とか言って!」
「あっははは! 似てるぞミリア!」
「ばか……死活問題だったっての! 惑わされないよう必死に詠唱してたわよ……あたしは」
「ははは……いや、すまない。だが、あれで彼も必死だったんだ。私もルウィンのサービス精神のおかげで、力が湧いたものだよ」
ネリスとミリアが冒険の中で出会った奇妙なアイテム屋との思い出を語り合っていると、一人の冒険者が歩み寄ってきた。
「なあ、あんたたちだろ! 闇のダンジョンの警報を解いたの! 俺にも話を聞かせてくれよ!」
さて、一人が声をかけるとどうなるか。当然我も我もと人は集まり、ネリスとミリアは袋のネズミだった。
「闇のダンジョンで死霊たちに囲まれたのを思い出すわ」
「あっはっは! 縁起でもないな」
ネリスとミリアは未来の英霊たちに語る。
騎士と魔法使いが出会った、奇妙なアイテム屋と猫人の物語を――。
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