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第12話 転移魔法
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なんだか、体が重い……。
そう思いながら目を開けると、視界には見慣れない天井。見慣れないベッドで寝ている私。
ゆっくりと起き上がり窓の外を見ると、見慣れない景色。
あれ? ここ、どこ?
「ティアさん、目が覚めましたか」
部屋の扉が開きやってきたのは、ユリウス様だった。
ここは、ジーク辺境伯家?
「あの、私いったい何が……」
「舞踏会の日のこと、覚えていませんか? お酒を飲みながら話をしていて、眠ってしまったのですよ。どうしようかと思ったのですが、ジーク領に来てくれると約束したので、来ていただきました」
そうだ思い出した。
私に相談があるからと言われ、王宮のテラスのベンチで座って話をしていたんだ。
『――というわけで我がジーク領のために、ティアさんに力を貸して欲しいのです』
『私でよければぜひ』
『では一度領土を見に来ていただけませんか?』
『わかりました。シオン様の許可をもらってから伺いますね――』
それで、そのあとも話をして、せっかくだからお酒でもと勧められて飲んでいたら眠くなってきて……。
そこからの記憶がない。
「私、シオン様に何も言わずに来てしまって……一度シオン様に連絡を」
「それなら大丈夫ですよ。こちらから伝えてありますので」
「ですが……」
いや待てよ。
もしかしたら今ごろシオン様はクラウド様とお二人で楽しい時間を過ごしているかもしれない。
ユリウス様が伝えてくれているなら、わざわざ何度も確認する必要はないか。
私は自分の役目を果してから戻ればいいよね。
「しっかり、努めてさせていただきます」
「ありがとうございます。さっそくですが、土地を見ていただけますか?」
私はユリウス様に連れられ、お屋敷を出る。そして、領地を囲む大きな塀の向こう側へと向かう。
高い塀で見えていなかったけれど、一歩出ると、どこまでも続く広大な土地に驚いた。
「想像していたよりも、大変そうですね……」
所々雑草が生えただけの、何もない枯れた土地。
ここはかつて隣国との戦争で戦火を交えた場所だ。
この場所があったから、我が国は直接的な被害を受けることなく勝利することができた。
今は友好同盟を結んでおり、互いに攻め入ることはない。
「お願いできますか?」
「頑張ります!」
領民のほとんどは兵士たちだった。
その兵士たちはもう年老い、ここで生まれた若者たちは出稼ぎに行く。
ジーク領は衰退していくばかりだった。
そんな現状を変えるためにユリウス様は、この土地を作物の育つ豊かなものにできないかと私に頼んできたのだ。
かつてこの国を守ってくれた大切な土地を、私の力で変えるんだ。
なんてやりがいのあるお仕事なのだろう。
大変かもしれないけど、やるしかない!
作物を育てるためには土の質が大事だ。私はまず土の状態を確認する。
そして領民たちの力を借りて、土壌改革を始めた。
◇ ◇ ◇
「ティア嬢とユリウスが一緒にいるところを見たという人がいた」
ティアがいなくなった数日後、目撃情報が騎士団に入ったとクラウドが教えてくれた。
情報が入ったと同じ頃、書簡も届いた。
『ティアさんをお借りします』と。
見つからない間、生きた心地がしなかった。
ユリウスのところなら、悪いようにはなっていないだろう。
居場所がわかってほっとしたが……
「ユリウス……まさかそんな強硬手段に出るなんて思っていなかった」
彼は学園時代からティアに目をつけていた。
理由はわかっている。領地をどうにかしたいと思っているからだ。
気持ちはわからなくもないが、攫って連れ出すなんて許せない。
ティアがグラーツ家に来てから、何度か書簡が届いていた。
力を貸して欲しいと。
だが、あの土地の改良には数年はかかるだろう。
あんな辺境の地にティアを何年も向かわせるなんて了承できるはずない。
彼女には黙っていたが、こんなことになるなら言っておけば良かったかもしれない。
ユリウスには近づくなと。
いや、彼女のことだから理由を聞き、自ら協力すると言いかねないな。
それが、良いことだと思うだろうから。
つくづく僕は自分のことしか考えていない。
けれど、それとこれとは話が別だ。
僕は執務室の机から地図を取り出し広げ、ジーク領を確認する。
場所は見なくてもわかっている。でも、正確な位置を知るために必要だった。
「シオン様、転移魔法を使われるのですか」
そこに、マシューが入ってきた。
扉を開けっ放しにしたまま地図を見ていたのでわかったのだろう。
「うん。一刻も早くティアのところへ行きたいから」
「ご無理はされないように」
「大丈夫。行って帰ってくるだけだから」
「お気を付けて……」
転移魔法は魔力を大量に消費する。その分、身体に負担がかかる。
マシューは心配そうにするけれど、魔法を使うのは三年振りで魔力は温存してある。
それに、国内の地で往復するくらい問題ない。
本来ならば、国の有事の際に使うと誓約を交わしているため、不用意に使わないようにしている。
でも、何日も馬を走らせていく時間なんてない。ティアのところへ今すぐに行きたい。
僕は全身に魔力を蔓延らせる。
魔法陣が足元に浮かび上がり、身体が熱くなる。
この感覚、久しぶりだ。でもそれが転移魔法を問題なく使えることを教えてくれる。
魔法は使わずとも、しっかり身体を鍛えていて良かった。
ティア、今行くからね。
そう思いながら目を開けると、視界には見慣れない天井。見慣れないベッドで寝ている私。
ゆっくりと起き上がり窓の外を見ると、見慣れない景色。
あれ? ここ、どこ?
「ティアさん、目が覚めましたか」
部屋の扉が開きやってきたのは、ユリウス様だった。
ここは、ジーク辺境伯家?
「あの、私いったい何が……」
「舞踏会の日のこと、覚えていませんか? お酒を飲みながら話をしていて、眠ってしまったのですよ。どうしようかと思ったのですが、ジーク領に来てくれると約束したので、来ていただきました」
そうだ思い出した。
私に相談があるからと言われ、王宮のテラスのベンチで座って話をしていたんだ。
『――というわけで我がジーク領のために、ティアさんに力を貸して欲しいのです』
『私でよければぜひ』
『では一度領土を見に来ていただけませんか?』
『わかりました。シオン様の許可をもらってから伺いますね――』
それで、そのあとも話をして、せっかくだからお酒でもと勧められて飲んでいたら眠くなってきて……。
そこからの記憶がない。
「私、シオン様に何も言わずに来てしまって……一度シオン様に連絡を」
「それなら大丈夫ですよ。こちらから伝えてありますので」
「ですが……」
いや待てよ。
もしかしたら今ごろシオン様はクラウド様とお二人で楽しい時間を過ごしているかもしれない。
ユリウス様が伝えてくれているなら、わざわざ何度も確認する必要はないか。
私は自分の役目を果してから戻ればいいよね。
「しっかり、努めてさせていただきます」
「ありがとうございます。さっそくですが、土地を見ていただけますか?」
私はユリウス様に連れられ、お屋敷を出る。そして、領地を囲む大きな塀の向こう側へと向かう。
高い塀で見えていなかったけれど、一歩出ると、どこまでも続く広大な土地に驚いた。
「想像していたよりも、大変そうですね……」
所々雑草が生えただけの、何もない枯れた土地。
ここはかつて隣国との戦争で戦火を交えた場所だ。
この場所があったから、我が国は直接的な被害を受けることなく勝利することができた。
今は友好同盟を結んでおり、互いに攻め入ることはない。
「お願いできますか?」
「頑張ります!」
領民のほとんどは兵士たちだった。
その兵士たちはもう年老い、ここで生まれた若者たちは出稼ぎに行く。
ジーク領は衰退していくばかりだった。
そんな現状を変えるためにユリウス様は、この土地を作物の育つ豊かなものにできないかと私に頼んできたのだ。
かつてこの国を守ってくれた大切な土地を、私の力で変えるんだ。
なんてやりがいのあるお仕事なのだろう。
大変かもしれないけど、やるしかない!
作物を育てるためには土の質が大事だ。私はまず土の状態を確認する。
そして領民たちの力を借りて、土壌改革を始めた。
◇ ◇ ◇
「ティア嬢とユリウスが一緒にいるところを見たという人がいた」
ティアがいなくなった数日後、目撃情報が騎士団に入ったとクラウドが教えてくれた。
情報が入ったと同じ頃、書簡も届いた。
『ティアさんをお借りします』と。
見つからない間、生きた心地がしなかった。
ユリウスのところなら、悪いようにはなっていないだろう。
居場所がわかってほっとしたが……
「ユリウス……まさかそんな強硬手段に出るなんて思っていなかった」
彼は学園時代からティアに目をつけていた。
理由はわかっている。領地をどうにかしたいと思っているからだ。
気持ちはわからなくもないが、攫って連れ出すなんて許せない。
ティアがグラーツ家に来てから、何度か書簡が届いていた。
力を貸して欲しいと。
だが、あの土地の改良には数年はかかるだろう。
あんな辺境の地にティアを何年も向かわせるなんて了承できるはずない。
彼女には黙っていたが、こんなことになるなら言っておけば良かったかもしれない。
ユリウスには近づくなと。
いや、彼女のことだから理由を聞き、自ら協力すると言いかねないな。
それが、良いことだと思うだろうから。
つくづく僕は自分のことしか考えていない。
けれど、それとこれとは話が別だ。
僕は執務室の机から地図を取り出し広げ、ジーク領を確認する。
場所は見なくてもわかっている。でも、正確な位置を知るために必要だった。
「シオン様、転移魔法を使われるのですか」
そこに、マシューが入ってきた。
扉を開けっ放しにしたまま地図を見ていたのでわかったのだろう。
「うん。一刻も早くティアのところへ行きたいから」
「ご無理はされないように」
「大丈夫。行って帰ってくるだけだから」
「お気を付けて……」
転移魔法は魔力を大量に消費する。その分、身体に負担がかかる。
マシューは心配そうにするけれど、魔法を使うのは三年振りで魔力は温存してある。
それに、国内の地で往復するくらい問題ない。
本来ならば、国の有事の際に使うと誓約を交わしているため、不用意に使わないようにしている。
でも、何日も馬を走らせていく時間なんてない。ティアのところへ今すぐに行きたい。
僕は全身に魔力を蔓延らせる。
魔法陣が足元に浮かび上がり、身体が熱くなる。
この感覚、久しぶりだ。でもそれが転移魔法を問題なく使えることを教えてくれる。
魔法は使わずとも、しっかり身体を鍛えていて良かった。
ティア、今行くからね。
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