15 / 28
第15話 ラブラブ作戦
しおりを挟む
約束通り、シオン様と街へやってきた。
今日は周りに私たちの仲が良いということを見せつけるけるためのデート。
こうして二人でなんでもないお出かけをするのは初めてだ。
今まで誘ったことも誘われたこともなかったけれど、デートっていったいなにをするんだろう。
「シオン様、今日はどちらに行かれるのですか?」
「んー特には決めてないんだよね。適当にぶらぶらしようかと思って」
適当にぶらぶら……なんだかデートっぽい響きだ。
一般的な夫婦やカップルはこうやって何でもない時間を一緒に過ごしているんだろうな。
そこでふと、一組のカップルが目に入った。
二人は腕を組み、仲良さそうに並んで歩いている。
女性が時折声をかけては顔を見上げ、お互いに目を合わせて微笑み合っている様子は誰から見てもラブラブな二人だ。
噂払拭のために、真似しよう。
私はシオン様の腕をそっと掴んだ。そして、じっと顔を見上げる。
するとシオン様は驚いた顔をして私を見る。
「ティア? どうしたの?」
「こうした方が夫婦らしいかと思いまして」
「たしかに……そうだね。だったら、もっと力を抜いて」
シオン様は私の腕をそっと掴むと、自分の腕に掛けるように移動させた。
なるほど。腕はこうやって組むのか。
「勉強になります」
「勉強か……そんな固く考えないで、楽しんでね」
腕を組み、ゆっくりと街を歩く。
色とりどりの季節の花が並んだ花屋さんに、美味しそうな香りが漂う食堂。
今まであまり気にしていなかったたくさんの発見がある。
目的のないお出かけもなんだか新鮮で楽しいな。
しばらく歩いていると宝飾店があり、なんとなく足を止めた。
たくさんのキラキラしたアクセサリーに目を奪われていたが……
「あっ!」
「どうしたの?」
「私、シオン様から贈っていただいたネックレスを失くしてしまいました。申し訳ありません!」
舞踏会の時につけていたはずなのに、ユリウス様の家で目が覚めた時にはつけていなかった。
今さら思い出すなんて。
どこで落としたのだろう。王宮? それともジーク領へ行く途中で?
どちらにせよ、探し出すのは難しいだろう。
頭を下げ謝るけれど、シオン様は優しく顔を上げて、と言う。
「ネックレスなら、僕が持ってるよ」
「え……?」
「王宮で落ちていたのをクラウドが見つけたんだ」
「そうだったのですね。すみませんでした」
「いろいろあったし、仕方ないよ」
本当に申し訳ない。
せっかくいただいたのに、たった一回つけていただけで落としてしまうなんて。
見つけてくれていたから良かったけど、やっぱり私にアクセサリーは向いていないかも。
「そういえば、気に入って買ったって言ってたブローチは? つけないの?」
「あれは……やはり普段使いするには華美すぎるかな、と思いまして」
本当はあんな高価なものを付けて出歩くのがこわいだけだけど。
するとシオン様はそのまま宝飾店へと入っていく。
「なにか、買われるのですか?」
「ティアにね。今回は普段使いできるものを買おう」
「え、そんなそんな! ネックレスを買っていただいたばかりなのに」
待てよ、ここは素直に喜んで買ってもらった方が夫婦っぽい?
いや、それよりも良い考えがある。
「でしたら、私もシオン様に何か贈らせてください」
「僕に? それは嬉しいな」
お互いに、普段から使えるものを選んで贈り合うことにした。
それぞれ店内にある装飾品を見て回る。
「お互いに贈り合うなんて仲がよろしいですねえ」
店員さんが話しかけてきた。
「はい! そうなんです、仲良しなんです!」
ラブラブ作戦は上手くいっているみたいだ。
店員さんはどんな物を贈りたいか聞いてくれる。
男性向けのアクセサリーなんて正直よくわからなかったのでありがたい。
「こちらの棚にあるものがおすすめです。落ち着いたデザインのものが多いですし、普段使いにはぴったりですよ」
そこには男性用のリングやブレスレットの他、ネクタイピンやラペルピンなどの装飾品が並んでいた。
シンプルなものが多くて使いやすそう。
どれがいいかとじっくり見ていると、ひとつのカフリンクスが目に留まった。
「トパーズだ……」
四角く加工され、透き通るようなオレンジ色のその石はまるで、クラウド様の瞳のようだった。
これを贈ったら、シオン様は喜ぶだろうか。
「これにします」
「かしこまりました」
シオン様も選び終わったようで、お互いに購入してお店を出た。
近くの広場のベンチに座り、先ほど購入したカフリンクスを差し出す。
「気に入っていただけるといいのですが」
シオン様は少し驚いた表情をした。
そしてすぐにシャツの袖に付ける。
「ありがとう。すごく嬉しいよ」
頬を綻ばせるその表情に、気に入ってくれたことがわかる。
クラウド様の瞳と同じだと気づいたのだろうか。
想像以上に似合っているし、何より喜んでもらえて良かった。
そしてシオン様は、私にバレッタを渡してくれた。
青い小さな花が並んだ可愛らしいデザインだ。
「とっても可愛いです」
「髪飾りなら、使いやすいかなと思って」
「ありがとうございます。私も付けていいですか?」
「もちろんだよ。僕が付けてあげる」
髪に触れられ恥ずかしかったけれど、周りに仲睦まじい姿を見せるチャンスだと思いお願いすることにした。
ハーフアップにした髪に、パチッとバレッタを留める。
「ありがとうございます」
振り返ろうとしたけれど、シオン様が髪をスーッと梳かし撫でてくるのでできなかった。
「ティアのコーラルオレンジの髪に青い花が良く映えて綺麗だよ。この色にして良かった」
そういえば、青い花、シオン様の瞳と同じ色だ。
自分では見えないけれど、とても素敵なバレッタだったからシオン様の言う通り綺麗だろうな。
そして、ベンチに座ったまま街の景色を眺める。
「こうやって街をゆっくり散策して、贈り物をし合って、なんだか本当の夫婦みたいですね」
「……僕たち、本当の夫婦でしょ?」
「あ、そうでした」
噂を払拭するために夫婦らしくしないと、と思っていたけど、私たちちゃんと夫婦なんだった。
自覚が足りなかったかも、と反省していたら、近くのベンチで談笑していたご令嬢たちからとんでもない会話が聞こえてきた。
「私、先日クラウド様とお見合いしたの――」
今日は周りに私たちの仲が良いということを見せつけるけるためのデート。
こうして二人でなんでもないお出かけをするのは初めてだ。
今まで誘ったことも誘われたこともなかったけれど、デートっていったいなにをするんだろう。
「シオン様、今日はどちらに行かれるのですか?」
「んー特には決めてないんだよね。適当にぶらぶらしようかと思って」
適当にぶらぶら……なんだかデートっぽい響きだ。
一般的な夫婦やカップルはこうやって何でもない時間を一緒に過ごしているんだろうな。
そこでふと、一組のカップルが目に入った。
二人は腕を組み、仲良さそうに並んで歩いている。
女性が時折声をかけては顔を見上げ、お互いに目を合わせて微笑み合っている様子は誰から見てもラブラブな二人だ。
噂払拭のために、真似しよう。
私はシオン様の腕をそっと掴んだ。そして、じっと顔を見上げる。
するとシオン様は驚いた顔をして私を見る。
「ティア? どうしたの?」
「こうした方が夫婦らしいかと思いまして」
「たしかに……そうだね。だったら、もっと力を抜いて」
シオン様は私の腕をそっと掴むと、自分の腕に掛けるように移動させた。
なるほど。腕はこうやって組むのか。
「勉強になります」
「勉強か……そんな固く考えないで、楽しんでね」
腕を組み、ゆっくりと街を歩く。
色とりどりの季節の花が並んだ花屋さんに、美味しそうな香りが漂う食堂。
今まであまり気にしていなかったたくさんの発見がある。
目的のないお出かけもなんだか新鮮で楽しいな。
しばらく歩いていると宝飾店があり、なんとなく足を止めた。
たくさんのキラキラしたアクセサリーに目を奪われていたが……
「あっ!」
「どうしたの?」
「私、シオン様から贈っていただいたネックレスを失くしてしまいました。申し訳ありません!」
舞踏会の時につけていたはずなのに、ユリウス様の家で目が覚めた時にはつけていなかった。
今さら思い出すなんて。
どこで落としたのだろう。王宮? それともジーク領へ行く途中で?
どちらにせよ、探し出すのは難しいだろう。
頭を下げ謝るけれど、シオン様は優しく顔を上げて、と言う。
「ネックレスなら、僕が持ってるよ」
「え……?」
「王宮で落ちていたのをクラウドが見つけたんだ」
「そうだったのですね。すみませんでした」
「いろいろあったし、仕方ないよ」
本当に申し訳ない。
せっかくいただいたのに、たった一回つけていただけで落としてしまうなんて。
見つけてくれていたから良かったけど、やっぱり私にアクセサリーは向いていないかも。
「そういえば、気に入って買ったって言ってたブローチは? つけないの?」
「あれは……やはり普段使いするには華美すぎるかな、と思いまして」
本当はあんな高価なものを付けて出歩くのがこわいだけだけど。
するとシオン様はそのまま宝飾店へと入っていく。
「なにか、買われるのですか?」
「ティアにね。今回は普段使いできるものを買おう」
「え、そんなそんな! ネックレスを買っていただいたばかりなのに」
待てよ、ここは素直に喜んで買ってもらった方が夫婦っぽい?
いや、それよりも良い考えがある。
「でしたら、私もシオン様に何か贈らせてください」
「僕に? それは嬉しいな」
お互いに、普段から使えるものを選んで贈り合うことにした。
それぞれ店内にある装飾品を見て回る。
「お互いに贈り合うなんて仲がよろしいですねえ」
店員さんが話しかけてきた。
「はい! そうなんです、仲良しなんです!」
ラブラブ作戦は上手くいっているみたいだ。
店員さんはどんな物を贈りたいか聞いてくれる。
男性向けのアクセサリーなんて正直よくわからなかったのでありがたい。
「こちらの棚にあるものがおすすめです。落ち着いたデザインのものが多いですし、普段使いにはぴったりですよ」
そこには男性用のリングやブレスレットの他、ネクタイピンやラペルピンなどの装飾品が並んでいた。
シンプルなものが多くて使いやすそう。
どれがいいかとじっくり見ていると、ひとつのカフリンクスが目に留まった。
「トパーズだ……」
四角く加工され、透き通るようなオレンジ色のその石はまるで、クラウド様の瞳のようだった。
これを贈ったら、シオン様は喜ぶだろうか。
「これにします」
「かしこまりました」
シオン様も選び終わったようで、お互いに購入してお店を出た。
近くの広場のベンチに座り、先ほど購入したカフリンクスを差し出す。
「気に入っていただけるといいのですが」
シオン様は少し驚いた表情をした。
そしてすぐにシャツの袖に付ける。
「ありがとう。すごく嬉しいよ」
頬を綻ばせるその表情に、気に入ってくれたことがわかる。
クラウド様の瞳と同じだと気づいたのだろうか。
想像以上に似合っているし、何より喜んでもらえて良かった。
そしてシオン様は、私にバレッタを渡してくれた。
青い小さな花が並んだ可愛らしいデザインだ。
「とっても可愛いです」
「髪飾りなら、使いやすいかなと思って」
「ありがとうございます。私も付けていいですか?」
「もちろんだよ。僕が付けてあげる」
髪に触れられ恥ずかしかったけれど、周りに仲睦まじい姿を見せるチャンスだと思いお願いすることにした。
ハーフアップにした髪に、パチッとバレッタを留める。
「ありがとうございます」
振り返ろうとしたけれど、シオン様が髪をスーッと梳かし撫でてくるのでできなかった。
「ティアのコーラルオレンジの髪に青い花が良く映えて綺麗だよ。この色にして良かった」
そういえば、青い花、シオン様の瞳と同じ色だ。
自分では見えないけれど、とても素敵なバレッタだったからシオン様の言う通り綺麗だろうな。
そして、ベンチに座ったまま街の景色を眺める。
「こうやって街をゆっくり散策して、贈り物をし合って、なんだか本当の夫婦みたいですね」
「……僕たち、本当の夫婦でしょ?」
「あ、そうでした」
噂を払拭するために夫婦らしくしないと、と思っていたけど、私たちちゃんと夫婦なんだった。
自覚が足りなかったかも、と反省していたら、近くのベンチで談笑していたご令嬢たちからとんでもない会話が聞こえてきた。
「私、先日クラウド様とお見合いしたの――」
76
あなたにおすすめの小説
愛する女性を側室に望むのなら、いっそ私との婚約は解消してほしいのですが?
四折 柊
恋愛
公爵令嬢ジョゼフィーヌには好きな人がいた。その人は隣国の王子様リック。ジョゼフィーヌはリックと結婚したくて努力をしてきた。そして十六歳になり立派な淑女になれたと自信を得たジョゼフィーヌは、リックにプロポーズをしようとした。ところが彼に婚約者がいたことが発覚し悲しみに暮れる。今まで確認しなかった自分も悪いが、なぜかリックも家族もそのことを教えてくれなかった。そんなときジョゼフィーヌに婚約の打診が来た。その相手は自国のアルバン王太子殿下。断りたいが王命が下り仕方なく受け入れた。それなのに、ある日夜会でアルバンが可憐な令嬢に一目惚れをした。その後、アルバンはその令嬢を側室にしたいと望んだので、お互いのために婚約を解消したいと申し出たが拒絶されて……。ジョゼフィーヌの未来はどうなるのか?!
婚約破棄された侯爵令嬢ですが、帝国の次席秘書官になりました ――王の隣ではなく、判断を誤らせない場所へ
ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として王宮に仕える侯爵令嬢ゼクレテァ。
彼女は華やかな場に立つことはなく、ただ静かに、しかし確実に政務と外交を支えていた。
――その役割が、突然奪われるまでは。
公の場で告げられた一方的な婚約破棄。
理由はただひとつ、「愛している相手がいるから」。
ゼクレテァは感情を見せることなく、その決定を受け入れる。
だが彼女が王宮を去った後、王国には小さな歪みが生じ始めた。
些細な行き違い、遅れる判断、噛み合わない政策。
それらはやがて、国家全体を揺るがす事態へと発展していく。
一方、行き場を失ったゼクレテァの前に、思いもよらぬ「選択肢」が差し出される。
求められたのは、身分でも立場でもない。
彼女自身の能力だった。
婚約破棄から始まる、
静かで冷静な逆転劇。
王の隣に立つことを拒んだ令嬢は、
やがて「世界を動かす場所」へと歩み出す――。
-
偽王を演じた侯爵令嬢は、名もなき人生を選ぶ」
鷹 綾
恋愛
内容紹介
王太子オレンに婚約破棄された侯爵令嬢ライアー・ユースティティア。
だが、それは彼女にとって「不幸の始まり」ではなかった。
国政を放棄し、重税と私欲に溺れる暴君ロネ国王。
その無責任さを補っていた宰相リシュリュー公爵が投獄されたことで、
国は静かに、しかし確実に崩壊へ向かい始める。
そんな中、変身魔法を使えるライアーは、
国王の身代わり――偽王として玉座に座ることを強要されてしまう。
「王太子妃には向いていなかったけれど……
どうやら、国王にも向いていなかったみたいですわね」
有能な宰相とともに国を立て直し、
理不尽な税を廃し、民の暮らしを取り戻した彼女は、
やがて本物の国王と王太子を“偽者”として流刑に処す。
そして最後に選んだのは、
王として君臨し続けることではなく――
偽王のまま退位し、名もなき人生を生きることだった。
これは、
婚約破棄から始まり、
偽王としてざまぁを成し遂げ、
それでも「王にならなかった」令嬢の物語。
玉座よりも遠く、
裁きよりも静かな場所で、
彼女はようやく“自分の人生”を歩き始める。
裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。
夏生 羽都
恋愛
王太子の婚約者で公爵令嬢でもあったローゼリアは敵対派閥の策略によって生家が没落してしまい、婚約も破棄されてしまう。家は子爵にまで落とされてしまうが、それは名ばかりの爵位で、実際には平民と変わらない生活を強いられていた。
辛い生活の中で母親のナタリーは体調を崩してしまい、ナタリーの実家がある隣国のエルランドへ行き、一家で亡命をしようと考えるのだが、安全に国を出るには貴族の身分を捨てなければいけない。しかし、ローゼリアを王太子の側妃にしたい国王が爵位を返す事を許さなかった。
側妃にはなりたくないが、自分がいては家族が国を出る事が出来ないと思ったローゼリアは、家族を出国させる為に30歳も年上である伯爵の元へ後妻として一人で嫁ぐ事を自分の意思で決めるのだった。
※作者独自の世界観によって創作された物語です。細かな設定やストーリー展開等が気になってしまうという方はブラウザバッグをお願い致します。
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
※後日談を更新中です。
『白い結婚』が好条件だったから即断即決するしかないよね!
三谷朱花
恋愛
私、エヴァはずっともう親がいないものだと思っていた。亡くなった母方の祖父母に育てられていたからだ。だけど、年頃になった私を迎えに来たのは、ピョルリング伯爵だった。どうやら私はピョルリング伯爵の庶子らしい。そしてどうやら、政治の道具になるために、王都に連れていかれるらしい。そして、連れていかれた先には、年若いタッペル公爵がいた。どうやら、タッペル公爵は結婚したい理由があるらしい。タッペル公爵の出した条件に、私はすぐに飛びついた。だって、とてもいい条件だったから!
傷付いた騎士なんて要らないと妹は言った~残念ながら、変わってしまった関係は元には戻りません~
キョウキョウ
恋愛
ディアヌ・モリエールの妹であるエレーヌ・モリエールは、とてもワガママな性格だった。
両親もエレーヌの意見や行動を第一に優先して、姉であるディアヌのことは雑に扱った。
ある日、エレーヌの婚約者だったジョセフ・ラングロワという騎士が仕事中に大怪我を負った。
全身を包帯で巻き、1人では歩けないほどの重症だという。
エレーヌは婚約者であるジョセフのことを少しも心配せず、要らなくなったと姉のディアヌに看病を押し付けた。
ついでに、婚約関係まで押し付けようと両親に頼み込む。
こうして、出会うことになったディアヌとジョセフの物語。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる