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1年生冬休み
1月3日(月)晴れ お土産らしさとは
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冬休み10日目。この日の15時頃までは祖父母宅に滞在して朝ご飯はこちらのお雑煮を控えめな量で頂いたけど、お昼ご飯はまた刺身やらお肉やら豪華なもてなしをされた。
「良助、また何書いたら持ってきてくれると嬉しいわぁ。短歌もちゃんと飾っておくから」
「飾るほどの物じゃないと思うんだけど……まぁ、ばあちゃんの自由にしてくれればいいよ」
昨日渡した冊子と短歌の用紙をばあちゃんはえらく気に入ってしまったようで、帰る直前までそのことを言われ続けてしまった。喜んでくれるのは嬉しいけど、そこまで大げさにされると恥ずかしさの方が勝り始めてしまう。
そんな気持ちをばあちゃんのために隠しつつ、再び父さんは長い運転の時間に入ることになるけど、僕はその前にお願いしていることがあった。前回はそこまで気が回らなくて忘れていたお土産を買って帰るために京都側のパーキングエリアへ寄ってもらうことだ。
祖父母宅の周辺でもお土産を買える場所があるけど、物の選択肢を増やすならパーキングエリアの方が充実していると母さんに言われたので、それに従うことにした。
普段はトイレ休憩か飲み物を買うくらいで、お土産コーナーは何となく眺めるだけだったけど、いざお土産を選ぶために立ち寄ると、様々な商品が置かれて目移りするものだ。僕は母さんと相談しながらそれらを見て回り始める。
「どのくらい買う予定なの?」
「うーん……部活はだいたい10人ほどに配れる量が欲しいかな。友達の分は……どうしよう」
「普通のお菓子の地域限定味とかいいじゃない?」
そう言った母さんが指差す方を見ると、お馴染みのチョコレート菓子を中心に地域限定の商品が並べられていた。京都や関西は宇治抹茶味がプッシュされているらしい。
「あとは賞味期限だけかな。友達はすぐ会うかもしれないけど、部活はどうなの?」
「今週の金曜日にあるからそこで渡せると思う。ということは、金曜日から一週間くらいはもつ方がいいから……」
意見を参考にしながら最終的に部活用といつメンのためにラスク系の焼き菓子を勝って、個人的に渡すことになりそうな人には地域限定のお菓子を購入した。お年玉を貰ったのでちょっとくらいの出費はへっちゃらだ。
一方、同じくお土産を選ぶと思っていた明莉は……
「りょうちゃん、いいでしょー さっきお父さんに買って貰った! あと、お土産に大福も!」
右手にアイスを掲げていた。いつの間にか父さんにおねだりして色々とゲットとしていたのだ。それを見た母さんは父さんへ呆れた目線を向けるけど、運転してくれている手前それほど悪くは言えない。
「明莉はお土産選ばなくていいの?」
「逆に聞くんだけど、どうして急にお土産買おうなんて言い出したの? 夏休みはそんなことなかったのに」
「その時は忘れてたけど、京都へ行った話だけしたら悪いと思って。やっぱり京都に行ったらお土産の一つくらい買って帰るイメージあるでしょ?」
「まぁ、確かに京都のおじいちゃんおばあちゃん家に行ってたって言うと、「え~! 金閣寺見たの?」とか言われて謎にハードル上がってるけど……そうか。あれはおみやを期待してるやつだったのか……」
「期待してるかはわからないけど、謎ハードルはある。ただ、単純にお世話になってるから感謝の気持ちとして買いたいっていうのもあるよ」
「ふーん。じゃあ、あかりも部活用に買って行くかー お母さん、あかりの分も選ぶの手伝ってくれる?」
それから明莉は僕がかけて半分くらいの時間でお土産を購入し終えた。プレゼント選びを手伝って貰った時も思ったけど、僕よりも誰かにあげる物を選ぶ際の判断力が優れているのだと思う。
お土産を買った後、僕と明莉は車内でまた眠らせて貰いながら無事自宅へ帰宅した。
「良助、また何書いたら持ってきてくれると嬉しいわぁ。短歌もちゃんと飾っておくから」
「飾るほどの物じゃないと思うんだけど……まぁ、ばあちゃんの自由にしてくれればいいよ」
昨日渡した冊子と短歌の用紙をばあちゃんはえらく気に入ってしまったようで、帰る直前までそのことを言われ続けてしまった。喜んでくれるのは嬉しいけど、そこまで大げさにされると恥ずかしさの方が勝り始めてしまう。
そんな気持ちをばあちゃんのために隠しつつ、再び父さんは長い運転の時間に入ることになるけど、僕はその前にお願いしていることがあった。前回はそこまで気が回らなくて忘れていたお土産を買って帰るために京都側のパーキングエリアへ寄ってもらうことだ。
祖父母宅の周辺でもお土産を買える場所があるけど、物の選択肢を増やすならパーキングエリアの方が充実していると母さんに言われたので、それに従うことにした。
普段はトイレ休憩か飲み物を買うくらいで、お土産コーナーは何となく眺めるだけだったけど、いざお土産を選ぶために立ち寄ると、様々な商品が置かれて目移りするものだ。僕は母さんと相談しながらそれらを見て回り始める。
「どのくらい買う予定なの?」
「うーん……部活はだいたい10人ほどに配れる量が欲しいかな。友達の分は……どうしよう」
「普通のお菓子の地域限定味とかいいじゃない?」
そう言った母さんが指差す方を見ると、お馴染みのチョコレート菓子を中心に地域限定の商品が並べられていた。京都や関西は宇治抹茶味がプッシュされているらしい。
「あとは賞味期限だけかな。友達はすぐ会うかもしれないけど、部活はどうなの?」
「今週の金曜日にあるからそこで渡せると思う。ということは、金曜日から一週間くらいはもつ方がいいから……」
意見を参考にしながら最終的に部活用といつメンのためにラスク系の焼き菓子を勝って、個人的に渡すことになりそうな人には地域限定のお菓子を購入した。お年玉を貰ったのでちょっとくらいの出費はへっちゃらだ。
一方、同じくお土産を選ぶと思っていた明莉は……
「りょうちゃん、いいでしょー さっきお父さんに買って貰った! あと、お土産に大福も!」
右手にアイスを掲げていた。いつの間にか父さんにおねだりして色々とゲットとしていたのだ。それを見た母さんは父さんへ呆れた目線を向けるけど、運転してくれている手前それほど悪くは言えない。
「明莉はお土産選ばなくていいの?」
「逆に聞くんだけど、どうして急にお土産買おうなんて言い出したの? 夏休みはそんなことなかったのに」
「その時は忘れてたけど、京都へ行った話だけしたら悪いと思って。やっぱり京都に行ったらお土産の一つくらい買って帰るイメージあるでしょ?」
「まぁ、確かに京都のおじいちゃんおばあちゃん家に行ってたって言うと、「え~! 金閣寺見たの?」とか言われて謎にハードル上がってるけど……そうか。あれはおみやを期待してるやつだったのか……」
「期待してるかはわからないけど、謎ハードルはある。ただ、単純にお世話になってるから感謝の気持ちとして買いたいっていうのもあるよ」
「ふーん。じゃあ、あかりも部活用に買って行くかー お母さん、あかりの分も選ぶの手伝ってくれる?」
それから明莉は僕がかけて半分くらいの時間でお土産を購入し終えた。プレゼント選びを手伝って貰った時も思ったけど、僕よりも誰かにあげる物を選ぶ際の判断力が優れているのだと思う。
お土産を買った後、僕と明莉は車内でまた眠らせて貰いながら無事自宅へ帰宅した。
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