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1年生冬休み
1月4日(火)晴れ ばあちゃんとの新年
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冬休み11日。この日は僕らの家に父方のばあちゃんがやって来る日だ。こっちのばあちゃんが来るタイミングはまちまちで、僕や明莉の冬休みが終わってから来ることもあれば、年越し前に来て1月中は特に会わないこともある。恐らくばあちゃん自身の予定が詰まっているのだろう。
「あけましておめでとさん。はい、お年玉。これはお土産。こっちは近所の坂本さんからおすそ分けで貰った……」
そして、やってくるや否や大量の荷物から渡すべき物を取り出していく。僕と明莉がお礼を言う暇がないくらいには怒涛の勢いだ。
「よし! 明莉、良助、何かやるかい。今日は正月らしくトランプとか花札とかがいいかね」
それが終わると、すぐに僕と明莉へ遊びを挑んでくる。相変わらずせわしないというか、時間を無駄にしない。
「花札ってうちにあったっけ?」
「そこは心配ないよ。ばあちゃんが持ってきてるから」
「おー! じゃあ、こいこいってやらないとね!」
明莉が思ったよりも喰いついたので、最初は明莉とばあちゃんの花札勝負がコタツ上で始まった。ネットのゲームとかでもできるけど、実際にやる花札はめくって場に出す時の音が気持ちいいし、対面している人と盛り上がれるので全然違う感覚になる。
「りょうちゃん、これって雨だっけ? こっちから出した方がいい?」
明莉は思い出しながらやっていたので僕がセコンドとして協力する。花札は基本的に描いている絵が豪華な感じの札(主に高い役になる札)から取っていく方が良い……と僕は思っているので、それを踏まえてアドバイスしていく。
「へぇー じゃあ、今持ってるのは……あれとそれかねぇ。よーし、こいこい!」
一方、ばあちゃんは結構ギャンブラー気質のようで一回役が揃っても果敢にこいこいをしてくる。山札の残り札がある程度わかっていれば危険ではないけど、僕ならあがりそうな場面でも続行していた。その結果……
「はっはっはっ。ばあちゃんの勝ち!」
12戦やったところでばあちゃんの圧勝で終わった。ばあちゃんが子どもの頃に流行っていたかどうかはわからないけど、明莉は慣れていないのもあってなかなか駆け引きが難しかったようだ。
「くー! あそこでもうちょっと欲張っておけば良かったのかなぁ。りょうちゃん、あかりの仇を取って」
「次は良助かい? 何ならハンデをちょっとだけあげようか?」
ばあちゃんの申し出を断りながら僕も花札勝負を始める。僕の作戦はたん(短冊が描かている札)を集めてなるべく早く上がるというものだ。大きな役を揃えられると一発で逆転されてしまうけど、逃げ切りで勝つ戦術になる。
「おや? 良助、まだ得点伸ばせるんじゃないのかい?」
「無理はしないよ。久々であんまり札把握できないし」
「なるほどねぇ。良助はこういう時も真面目というか、堅実な感じだ」
ばあちゃんは急に性格診断のようなことを言い出す。そう言われると、ばあちゃんの大味な戦い方はばあちゃんらしいと言えるものだ。
それから再び12戦を終えると、途中でばあちゃんが盃を絡めた役で得点を伸ばしたけど、僕も偶然揃えた高得点の役があり、序盤の逃げ切りもあって勝利を収めた。
「なかなかやるねぇ。でも、良助。人生ではもうちょっと勝負しなきゃいけない時があるもんだよ。というわけで……もう1戦!」
しかし、ばあちゃんの負けず嫌いなところも相変わらずだったので、その後もばあちゃんが帰るまでは数戦にわたって花札やトランプなどのゲームをしていった。
花札に関してはばあちゃんに言われたのもあって今度は高い役も狙ってみたけど、今度は逆にあがられてボロ負けした。人生ではもう少し積極的に行くのはいいかもしれないけど、ゲームに関してはやっぱり堅実な戦術の方が合っていると思った。
「あけましておめでとさん。はい、お年玉。これはお土産。こっちは近所の坂本さんからおすそ分けで貰った……」
そして、やってくるや否や大量の荷物から渡すべき物を取り出していく。僕と明莉がお礼を言う暇がないくらいには怒涛の勢いだ。
「よし! 明莉、良助、何かやるかい。今日は正月らしくトランプとか花札とかがいいかね」
それが終わると、すぐに僕と明莉へ遊びを挑んでくる。相変わらずせわしないというか、時間を無駄にしない。
「花札ってうちにあったっけ?」
「そこは心配ないよ。ばあちゃんが持ってきてるから」
「おー! じゃあ、こいこいってやらないとね!」
明莉が思ったよりも喰いついたので、最初は明莉とばあちゃんの花札勝負がコタツ上で始まった。ネットのゲームとかでもできるけど、実際にやる花札はめくって場に出す時の音が気持ちいいし、対面している人と盛り上がれるので全然違う感覚になる。
「りょうちゃん、これって雨だっけ? こっちから出した方がいい?」
明莉は思い出しながらやっていたので僕がセコンドとして協力する。花札は基本的に描いている絵が豪華な感じの札(主に高い役になる札)から取っていく方が良い……と僕は思っているので、それを踏まえてアドバイスしていく。
「へぇー じゃあ、今持ってるのは……あれとそれかねぇ。よーし、こいこい!」
一方、ばあちゃんは結構ギャンブラー気質のようで一回役が揃っても果敢にこいこいをしてくる。山札の残り札がある程度わかっていれば危険ではないけど、僕ならあがりそうな場面でも続行していた。その結果……
「はっはっはっ。ばあちゃんの勝ち!」
12戦やったところでばあちゃんの圧勝で終わった。ばあちゃんが子どもの頃に流行っていたかどうかはわからないけど、明莉は慣れていないのもあってなかなか駆け引きが難しかったようだ。
「くー! あそこでもうちょっと欲張っておけば良かったのかなぁ。りょうちゃん、あかりの仇を取って」
「次は良助かい? 何ならハンデをちょっとだけあげようか?」
ばあちゃんの申し出を断りながら僕も花札勝負を始める。僕の作戦はたん(短冊が描かている札)を集めてなるべく早く上がるというものだ。大きな役を揃えられると一発で逆転されてしまうけど、逃げ切りで勝つ戦術になる。
「おや? 良助、まだ得点伸ばせるんじゃないのかい?」
「無理はしないよ。久々であんまり札把握できないし」
「なるほどねぇ。良助はこういう時も真面目というか、堅実な感じだ」
ばあちゃんは急に性格診断のようなことを言い出す。そう言われると、ばあちゃんの大味な戦い方はばあちゃんらしいと言えるものだ。
それから再び12戦を終えると、途中でばあちゃんが盃を絡めた役で得点を伸ばしたけど、僕も偶然揃えた高得点の役があり、序盤の逃げ切りもあって勝利を収めた。
「なかなかやるねぇ。でも、良助。人生ではもうちょっと勝負しなきゃいけない時があるもんだよ。というわけで……もう1戦!」
しかし、ばあちゃんの負けず嫌いなところも相変わらずだったので、その後もばあちゃんが帰るまでは数戦にわたって花札やトランプなどのゲームをしていった。
花札に関してはばあちゃんに言われたのもあって今度は高い役も狙ってみたけど、今度は逆にあがられてボロ負けした。人生ではもう少し積極的に行くのはいいかもしれないけど、ゲームに関してはやっぱり堅実な戦術の方が合っていると思った。
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