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2年生夏休み
8月16日(火)曇り 清水夢愛との夏散歩Ⅱその4
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夏休み27日目。そして、お盆最終日。仕事休みも今日までのところがあるようで、明日から切り替えていかなければならないようだけど、学生はもう2週間ほど休ませて貰える。それでも8月が半分過ぎると、休みの終わりが近づいてるように感じる。
そんな今日は……少し騒がしい日になってしまった。
この日の早朝、僕は久しぶりに清水先輩から朝の散歩に誘われていつも通り集合場所へ向かう。その時にちょうどお盆終わりだったから清水先輩がご両親と話ができたかもしれないと、少しばかり期待していた。
そして、集合場所に到着すると……清水先輩はいつもの軽装ではなく、大きなリュックを背負って待っていた。
「お、おはようございます。清水先輩……その荷物はどうしたんです?」
「おはよう、良助。突然だが、今日家に泊めてくれないか」
「はぁ、家なら……はぁ!?」
僕は驚いてしまうけど、対する清水先輩は冗談を言っている風ではなかった。それよりも表情的には凄く不機嫌そうに見える。
「な、何があったんですか!?」
「両親と喧嘩した。だから家出だ」
「け、喧嘩で家出……まさか相談した結果、決裂してしまって……」
「とにかく家に連れて行ってくれ」
清水先輩は断固としてそう言ってくるので、僕はこの状態だと話が通じないと思った。本来なら別の緊張でドキドキするはずなのに、嫌な緊張のまま僕は清水先輩を案内していく。その間も清水先輩は喋りかけてくることはなかった。
そこで、僕はその隙に桜庭先輩に連絡を取ってみる。しかし、僕が案内を終えるまでに桜庭先輩の既読はつかなかった。
最初に泊まり先を頼るなら桜庭先輩の方じゃないかと思ったけど、こちらに来るということは断られたのかもしれない。
そうなると、桜庭先輩は清水先輩を探し回っている可能性があってスマホを見られないのだろうか。
「ちょ、ちょっと待っててください。事情を説明してくるんで」
我が家に到着すると、そのまま上げるわけにもいかないので、僕は一旦一人で家に入る。
「あっ、りょうちゃんおかえり。今日は早かった……どしたのその顔は」
「い、いや、その……明莉。ちょっと一緒に考えてくれないか!?」
「な、なんだなんだ」
僕だけで状況を飲み込むのが難しかったので、僕は明莉に説明をして父さんと母さんへの言い訳を一緒に考えて貰うことにした。聞いている明莉も若干ぽかんとしていたけど、僕が焦る様子を見て大変な事態であることを察してくれる。
「まぁ、とりあえず明莉も知っている先輩ということにしておくから、上がって貰うしかないんじゃない? それで事情を話してくれるならいいけど……」
「そう……だよな。うん、父さんと母さんにも説明してくる」
そして、父さんと母さんに対しては単に学校の先輩が立ち寄ってくれたと言ってから、僕は清水先輩のところへ戻ってきた。
「す、すみません、時間がかかって。とうぞ上がってください」
「いやいや、突然の訪問だからすまない。世話になるな」
まだ世話にならせるところまでいってないと思いながらも清水先輩は入っていく。すると、そこには母さんが待ち構えていた。
「初めまして。良助の母です。良助がいつもお世話になっているみたいで、ありがとうございます」
「あ、いや……どうも」
その出迎えに清水先輩は少し戸惑い気味な反応をする。そういえば清水先輩が年上と接する場面は初めて見る。申し訳ない言い方になるけど、清水先輩は元々会話上手ではないから、こんな反応になってしまうのかもしれない。
「あら、凄く大きな荷物ですね」
「はい、これは……」
「ああ! これはその散歩の時に色々と……」
「どうして良助が説明してるの?」
「それはその……」
「良助。まさか言ってないのか」
「い、いきなり言えるわけないじゃないですか。まずは事情を聞いてから判断しないと……」
「……私、家出してきたんです」
「ちょっ!?」
「い、家出……?」
明莉との打ち合わせも空しく、本当の事情はすぐにバレてしまった。よく考えたらこんな荷物を持っていたら怪しまることなんてすぐわかるのに、僕は相当焦っていたのだろう。
でも、そんな僕と清水先輩を交互に見た母さんは、
「とりあえず上がってください、清水さん」
と言って特に何も言わずに清水先輩を通した。
「りょうちゃん……これはどういう状況?」
「とりあえずさっきの相談は無駄になったことだけは伝えておくよ」
10分後。いつもの居間には僕と明莉、清水先輩に加えて何故か母さんも座っていた。飲み物を出してから母さんは普通に世間話を始めて、僕が話した通りのお世話になっている先輩として色々聞こうとしていた。
「それにしても良助が朝早くに出かけて一緒に散歩している相手がこんな美人の先輩さんだとは思ってませんでした」
「そ、そうですか……すみません、いつも良助を連れ出して」
「別にいいんですよ。良助にはちょうどいい運動になってるでしょうし。ねぇ、良助?」
「う、うん。それで母さん……」
「そうね。清水さん、何泊していく予定ですか?」
母さんがぬるっと聞くので、僕と明莉は「ええっ!?」と驚く。もちろん、言われた本人の清水先輩もそう言われると思っていなかったようで、声を出さずに驚いた表情になっていた。
「い、いいんですか……?」
「良くはないけど、ちょっと離れたいと思う時はあるだろうから無理に帰ってとは言いづらいわ。でも、もしも本当に泊まるつもりがあるんだったら、私から清水さんのご両親にひと言電話させて欲しいの。何も言わずに家出しているなら、大事になってるはずよ」
「それは…………」
「それとも勢いで飛び出しちゃっただけだったり?」
そう指摘されて清水先輩は母さんから少し顔を逸らす。つまりは図星だった。
そこで会話が一旦止まってしまったので、代わりに僕が喋り出す。
「母さん、なんで清水先輩の状況がわかったの……?」
「うーん、何となくかしら。母さんも若い頃は色々あったからね。良助や明莉はかなりいい子にしてくれるからあんまり口出しすることはなかったけど……あっ、清水さんが悪い子なわけじゃないのよ?」
「それでわかるものなんだ……」
「あとは良助が心配そうに清水さんを見ていたのもあるかも。詳しいことはわからないけど、暫くここで落ち着いて貰ったいいと思うわ。本当に泊まるかどうかは、その後で考えましょう」
「……私はやっぱり子どものままだ」
急に清水先輩はそう呟く。そして、そのまま喋り始めた。
「ちょうど昨日話した。私はお父さんやお母さんともう少し一緒にいたい。どこか遠くの大学へ行くよりも2人の傍にいることを優先したいって。そしたら……その先はどうするのって言われた。ずっと私達がいるよりも自分のやりたいことを優先した方がいいって言われた。だから、私がやりたいのは2人といることなんだって言っても、それは家族として普通のことだけど、それ以外に夢愛に大切な何かがあるはずだよ。それを見つけるためにいい大学へ行った方がいいって」
「清水先輩……」
「やっぱり私が子どものままで、親離れできてないだけなのかな? 私が言ってることが間違いなのかな?」
目に涙を浮かべる姿はどうしようもなく悩んでいることがわかった。でも、僕はその言葉をすぐに肯定も否定もできない。清水先輩の両親が言うこともわかってしまう部分があったから。
「間違ってないわ」
そんな中でそう言ったのは母さんだった。
「清水さんのご両親がそれを受け入れないのは……清水さんのことを思ってのことか、それとも清水さんの本当の意見が聞こえてないのか。今聞いたばかりの私にはわからないけど、少なくとも清水さんがご両親と一緒にいたい気持ちは間違ってないと思う」
「ほんとに……?」
「ええ。だから、今度はそう思った原因を含めてご両親に話してみて。それで駄目だったら……次も良助を呼び出して、家出してみてもいいかもしれないわ」
「か、母さん、それは……」
「ああ、別の家出を推奨しているわけじゃないからね?」
僕が口を挟んでいる間に清水先輩は顔を俯ける。恐らく今の状況を自分の中で整えるための時間だった。
「ありがとうございました。迷惑をかけてすみません」
「いいのよ。というか、かなりお節介なことを言っちゃったわね」
「良助……と妹さんもありがとう。せっかくの休みに……」
「別にいいですよ! あっ、前にも言ったかもしれないですけど、妹の明莉って言います! いつもお兄ちゃんのお世話ありがとうございます!」
「……ははっ。良助とえらく違う感じだ」
「せっかくなんでもうちょっといてください! お兄ちゃんの話も聞きたいですし」
そう言いながら明莉は清水先輩の近くに寄っていく。こういう時の明莉の人懐っこさは本当に助かる。
その様子を見た母さんは立ち上がって居間を出て行こうとしたので、僕は追いかける。
「母さん、ありがとう。それとごめん。色々隠してて」
「大事になる前には言って欲しかったけど……この感じだと言えなかったわね。でも、最初に良助を呼び出してくれて良かったわ」
「僕は何もできなかったけど……」
「そんなことないわよ。良助に相談せずにそのままどこかへ行ってしまう可能性だってあったんだから。何をしたのかわからないけど、頼られてるのね」
母さんにそう言われて僕は照れてしまうけど、何もできなかったのは事実だ。たぶん、隠したまま清水先輩の話を聞いてもさっきの母さんみたいな答えは出せない。子どもの考えだけでは解決できないこともあった。
「……今日は本当にすまなかった、良助」
「いえ。でも、大丈夫ですか? このまま帰って……」
「今の私は単に出かけてるだけだから、家に帰れば普通に迎えてくれるさ。だけど……今度こそ伝えるよ。私が本当に言いたいことを」
「……はい。がんばってください」
それから夕方に清水先輩は自宅へ帰って行った。その間には明莉との会話やら桜庭先輩への説明やらもあったけど、帰る頃には清水先輩も落ち着いていた。
清水先輩の本当の結論が出るまで、そう時間はかからなさそうだと思う。
そんな今日は……少し騒がしい日になってしまった。
この日の早朝、僕は久しぶりに清水先輩から朝の散歩に誘われていつも通り集合場所へ向かう。その時にちょうどお盆終わりだったから清水先輩がご両親と話ができたかもしれないと、少しばかり期待していた。
そして、集合場所に到着すると……清水先輩はいつもの軽装ではなく、大きなリュックを背負って待っていた。
「お、おはようございます。清水先輩……その荷物はどうしたんです?」
「おはよう、良助。突然だが、今日家に泊めてくれないか」
「はぁ、家なら……はぁ!?」
僕は驚いてしまうけど、対する清水先輩は冗談を言っている風ではなかった。それよりも表情的には凄く不機嫌そうに見える。
「な、何があったんですか!?」
「両親と喧嘩した。だから家出だ」
「け、喧嘩で家出……まさか相談した結果、決裂してしまって……」
「とにかく家に連れて行ってくれ」
清水先輩は断固としてそう言ってくるので、僕はこの状態だと話が通じないと思った。本来なら別の緊張でドキドキするはずなのに、嫌な緊張のまま僕は清水先輩を案内していく。その間も清水先輩は喋りかけてくることはなかった。
そこで、僕はその隙に桜庭先輩に連絡を取ってみる。しかし、僕が案内を終えるまでに桜庭先輩の既読はつかなかった。
最初に泊まり先を頼るなら桜庭先輩の方じゃないかと思ったけど、こちらに来るということは断られたのかもしれない。
そうなると、桜庭先輩は清水先輩を探し回っている可能性があってスマホを見られないのだろうか。
「ちょ、ちょっと待っててください。事情を説明してくるんで」
我が家に到着すると、そのまま上げるわけにもいかないので、僕は一旦一人で家に入る。
「あっ、りょうちゃんおかえり。今日は早かった……どしたのその顔は」
「い、いや、その……明莉。ちょっと一緒に考えてくれないか!?」
「な、なんだなんだ」
僕だけで状況を飲み込むのが難しかったので、僕は明莉に説明をして父さんと母さんへの言い訳を一緒に考えて貰うことにした。聞いている明莉も若干ぽかんとしていたけど、僕が焦る様子を見て大変な事態であることを察してくれる。
「まぁ、とりあえず明莉も知っている先輩ということにしておくから、上がって貰うしかないんじゃない? それで事情を話してくれるならいいけど……」
「そう……だよな。うん、父さんと母さんにも説明してくる」
そして、父さんと母さんに対しては単に学校の先輩が立ち寄ってくれたと言ってから、僕は清水先輩のところへ戻ってきた。
「す、すみません、時間がかかって。とうぞ上がってください」
「いやいや、突然の訪問だからすまない。世話になるな」
まだ世話にならせるところまでいってないと思いながらも清水先輩は入っていく。すると、そこには母さんが待ち構えていた。
「初めまして。良助の母です。良助がいつもお世話になっているみたいで、ありがとうございます」
「あ、いや……どうも」
その出迎えに清水先輩は少し戸惑い気味な反応をする。そういえば清水先輩が年上と接する場面は初めて見る。申し訳ない言い方になるけど、清水先輩は元々会話上手ではないから、こんな反応になってしまうのかもしれない。
「あら、凄く大きな荷物ですね」
「はい、これは……」
「ああ! これはその散歩の時に色々と……」
「どうして良助が説明してるの?」
「それはその……」
「良助。まさか言ってないのか」
「い、いきなり言えるわけないじゃないですか。まずは事情を聞いてから判断しないと……」
「……私、家出してきたんです」
「ちょっ!?」
「い、家出……?」
明莉との打ち合わせも空しく、本当の事情はすぐにバレてしまった。よく考えたらこんな荷物を持っていたら怪しまることなんてすぐわかるのに、僕は相当焦っていたのだろう。
でも、そんな僕と清水先輩を交互に見た母さんは、
「とりあえず上がってください、清水さん」
と言って特に何も言わずに清水先輩を通した。
「りょうちゃん……これはどういう状況?」
「とりあえずさっきの相談は無駄になったことだけは伝えておくよ」
10分後。いつもの居間には僕と明莉、清水先輩に加えて何故か母さんも座っていた。飲み物を出してから母さんは普通に世間話を始めて、僕が話した通りのお世話になっている先輩として色々聞こうとしていた。
「それにしても良助が朝早くに出かけて一緒に散歩している相手がこんな美人の先輩さんだとは思ってませんでした」
「そ、そうですか……すみません、いつも良助を連れ出して」
「別にいいんですよ。良助にはちょうどいい運動になってるでしょうし。ねぇ、良助?」
「う、うん。それで母さん……」
「そうね。清水さん、何泊していく予定ですか?」
母さんがぬるっと聞くので、僕と明莉は「ええっ!?」と驚く。もちろん、言われた本人の清水先輩もそう言われると思っていなかったようで、声を出さずに驚いた表情になっていた。
「い、いいんですか……?」
「良くはないけど、ちょっと離れたいと思う時はあるだろうから無理に帰ってとは言いづらいわ。でも、もしも本当に泊まるつもりがあるんだったら、私から清水さんのご両親にひと言電話させて欲しいの。何も言わずに家出しているなら、大事になってるはずよ」
「それは…………」
「それとも勢いで飛び出しちゃっただけだったり?」
そう指摘されて清水先輩は母さんから少し顔を逸らす。つまりは図星だった。
そこで会話が一旦止まってしまったので、代わりに僕が喋り出す。
「母さん、なんで清水先輩の状況がわかったの……?」
「うーん、何となくかしら。母さんも若い頃は色々あったからね。良助や明莉はかなりいい子にしてくれるからあんまり口出しすることはなかったけど……あっ、清水さんが悪い子なわけじゃないのよ?」
「それでわかるものなんだ……」
「あとは良助が心配そうに清水さんを見ていたのもあるかも。詳しいことはわからないけど、暫くここで落ち着いて貰ったいいと思うわ。本当に泊まるかどうかは、その後で考えましょう」
「……私はやっぱり子どものままだ」
急に清水先輩はそう呟く。そして、そのまま喋り始めた。
「ちょうど昨日話した。私はお父さんやお母さんともう少し一緒にいたい。どこか遠くの大学へ行くよりも2人の傍にいることを優先したいって。そしたら……その先はどうするのって言われた。ずっと私達がいるよりも自分のやりたいことを優先した方がいいって言われた。だから、私がやりたいのは2人といることなんだって言っても、それは家族として普通のことだけど、それ以外に夢愛に大切な何かがあるはずだよ。それを見つけるためにいい大学へ行った方がいいって」
「清水先輩……」
「やっぱり私が子どものままで、親離れできてないだけなのかな? 私が言ってることが間違いなのかな?」
目に涙を浮かべる姿はどうしようもなく悩んでいることがわかった。でも、僕はその言葉をすぐに肯定も否定もできない。清水先輩の両親が言うこともわかってしまう部分があったから。
「間違ってないわ」
そんな中でそう言ったのは母さんだった。
「清水さんのご両親がそれを受け入れないのは……清水さんのことを思ってのことか、それとも清水さんの本当の意見が聞こえてないのか。今聞いたばかりの私にはわからないけど、少なくとも清水さんがご両親と一緒にいたい気持ちは間違ってないと思う」
「ほんとに……?」
「ええ。だから、今度はそう思った原因を含めてご両親に話してみて。それで駄目だったら……次も良助を呼び出して、家出してみてもいいかもしれないわ」
「か、母さん、それは……」
「ああ、別の家出を推奨しているわけじゃないからね?」
僕が口を挟んでいる間に清水先輩は顔を俯ける。恐らく今の状況を自分の中で整えるための時間だった。
「ありがとうございました。迷惑をかけてすみません」
「いいのよ。というか、かなりお節介なことを言っちゃったわね」
「良助……と妹さんもありがとう。せっかくの休みに……」
「別にいいですよ! あっ、前にも言ったかもしれないですけど、妹の明莉って言います! いつもお兄ちゃんのお世話ありがとうございます!」
「……ははっ。良助とえらく違う感じだ」
「せっかくなんでもうちょっといてください! お兄ちゃんの話も聞きたいですし」
そう言いながら明莉は清水先輩の近くに寄っていく。こういう時の明莉の人懐っこさは本当に助かる。
その様子を見た母さんは立ち上がって居間を出て行こうとしたので、僕は追いかける。
「母さん、ありがとう。それとごめん。色々隠してて」
「大事になる前には言って欲しかったけど……この感じだと言えなかったわね。でも、最初に良助を呼び出してくれて良かったわ」
「僕は何もできなかったけど……」
「そんなことないわよ。良助に相談せずにそのままどこかへ行ってしまう可能性だってあったんだから。何をしたのかわからないけど、頼られてるのね」
母さんにそう言われて僕は照れてしまうけど、何もできなかったのは事実だ。たぶん、隠したまま清水先輩の話を聞いてもさっきの母さんみたいな答えは出せない。子どもの考えだけでは解決できないこともあった。
「……今日は本当にすまなかった、良助」
「いえ。でも、大丈夫ですか? このまま帰って……」
「今の私は単に出かけてるだけだから、家に帰れば普通に迎えてくれるさ。だけど……今度こそ伝えるよ。私が本当に言いたいことを」
「……はい。がんばってください」
それから夕方に清水先輩は自宅へ帰って行った。その間には明莉との会話やら桜庭先輩への説明やらもあったけど、帰る頃には清水先輩も落ち着いていた。
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