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序章 ニート生活サイコー
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関西の大学を中退してはや、10年。まったく、仕事もせず、親もハローワークに行けとも言わない。それどころか
「まーくん、おこづかい足りてる?ないなら私がパートでもらったお金使ってね」
母親は過保護でご飯もお金も自由にさせてくれる。
「仕事に行ってくる。帰りは会議あるから遅い」
野太い声で玄関をあとにするのは父だ。
父は私には興味ない。仕事しないなら実家の農地の管理をしろと水やりと肥料撒き、草抜きを任せている。だが、今の農家の大半は税金対策でやっているようなもので祖父から受け継いだ農地は売れないお荷物の土地だ。なぜなら、農道にしか面してない農地は売りたくても買い手がない。なぜなら、まわりが農地で家を建てても車は出せない、人も農道を通らないといけないからだ。そんな土地を守っているのが私だ。
「お兄ちゃん、このアニメおもしろいよ」
部屋で寝ていると4年前に結婚して子供にも恵まれた長女が私なんかに声をかけてくれた。長女は介護士でとても優しく、利用者からも慕われている。こんな私を気づかって話をしてくれる。できた妹だ。
「兄ちゃん、気分どう?」
部屋にいきなり入ってきて気づかってくれたのは次女だ。
昨年、結婚してハワイ旅行から帰ってきた新婚ホヤホヤだ。アパレル関係で働いていてキャリアウーマンオーラが漂う。
「お兄さん、こんにちは」
そんな、ニートの部屋にイケメンで好青年が来てくれた。次女の旦那だ。
バリバリの運転手で大型トラックを乗り回すイケメンドライバーだ。こんな私のことを気にかけて会社の人に行って働けるように言ってくれる心優しい人だ。
「大丈夫だよ。3人とも忙しいのにありがとう、少し、寝たいから寝てもいいかな?」
「ごめんね。私たちはお土産おいておくからたべてね。」
「お兄ちゃんのペースでやればいいから焦らないでね」
「お兄さん、うちの会社はお兄さんみたいな真面目な人を求めてます。いつでも言ってくださいね」
3人はそういって部屋をあとにした。
「働くか、そんなこと無理なんだよな。」
私は障害を持っている
注意欠陥・多動性障害(ADHD)
つまり、仕事などをするうえで人とのコミニュケーションやルールなどが守れない、他人をイライラさせるいるのに気づけない病気だ。
とくに私は相手をイライラさせる、物事を順番どおりにする、言われたことをイメージするのが苦手なタイプだ。そのせいで何度も失職を繰り返している。
「働きたくても相手を怒らせて最後はやめろだからね」
仕事とは相手がいて成り立つもの。
無人島で生きるならそんなものはいらないが現代はコミ力あるやつが成り上がる(有史以来だと思うが)から私のような無意識にイライラさせるやつはいつもいじめられて終わりだ。学生時代もそれで不登校だ。家族はそんな私が不敏なのかやさしい。
私自身も変わらないといけないと思うがなにをしたらいいかわからない。
「あー、宝くじでも当たらないかな」
父はあんな堅物だが宝くじは買っている。飲んで帰ってきたとき宝くじ当たったら仕事なんて辞めてやるといってたが今回も外れたんだろ。
私はムカムカが頂点になって
「あーもう、人生やり直せるなら魔王でも悪魔でも独裁者でも倒してやるから俺の人生よくしてくれ!」
まったくもってアホらしいことを叫んでしまった。
「その願い叶えよう」
変な声が聞こえた。そのすぐあとだ。地震が起きて私は頭をうった。
「まーくん、おこづかい足りてる?ないなら私がパートでもらったお金使ってね」
母親は過保護でご飯もお金も自由にさせてくれる。
「仕事に行ってくる。帰りは会議あるから遅い」
野太い声で玄関をあとにするのは父だ。
父は私には興味ない。仕事しないなら実家の農地の管理をしろと水やりと肥料撒き、草抜きを任せている。だが、今の農家の大半は税金対策でやっているようなもので祖父から受け継いだ農地は売れないお荷物の土地だ。なぜなら、農道にしか面してない農地は売りたくても買い手がない。なぜなら、まわりが農地で家を建てても車は出せない、人も農道を通らないといけないからだ。そんな土地を守っているのが私だ。
「お兄ちゃん、このアニメおもしろいよ」
部屋で寝ていると4年前に結婚して子供にも恵まれた長女が私なんかに声をかけてくれた。長女は介護士でとても優しく、利用者からも慕われている。こんな私を気づかって話をしてくれる。できた妹だ。
「兄ちゃん、気分どう?」
部屋にいきなり入ってきて気づかってくれたのは次女だ。
昨年、結婚してハワイ旅行から帰ってきた新婚ホヤホヤだ。アパレル関係で働いていてキャリアウーマンオーラが漂う。
「お兄さん、こんにちは」
そんな、ニートの部屋にイケメンで好青年が来てくれた。次女の旦那だ。
バリバリの運転手で大型トラックを乗り回すイケメンドライバーだ。こんな私のことを気にかけて会社の人に行って働けるように言ってくれる心優しい人だ。
「大丈夫だよ。3人とも忙しいのにありがとう、少し、寝たいから寝てもいいかな?」
「ごめんね。私たちはお土産おいておくからたべてね。」
「お兄ちゃんのペースでやればいいから焦らないでね」
「お兄さん、うちの会社はお兄さんみたいな真面目な人を求めてます。いつでも言ってくださいね」
3人はそういって部屋をあとにした。
「働くか、そんなこと無理なんだよな。」
私は障害を持っている
注意欠陥・多動性障害(ADHD)
つまり、仕事などをするうえで人とのコミニュケーションやルールなどが守れない、他人をイライラさせるいるのに気づけない病気だ。
とくに私は相手をイライラさせる、物事を順番どおりにする、言われたことをイメージするのが苦手なタイプだ。そのせいで何度も失職を繰り返している。
「働きたくても相手を怒らせて最後はやめろだからね」
仕事とは相手がいて成り立つもの。
無人島で生きるならそんなものはいらないが現代はコミ力あるやつが成り上がる(有史以来だと思うが)から私のような無意識にイライラさせるやつはいつもいじめられて終わりだ。学生時代もそれで不登校だ。家族はそんな私が不敏なのかやさしい。
私自身も変わらないといけないと思うがなにをしたらいいかわからない。
「あー、宝くじでも当たらないかな」
父はあんな堅物だが宝くじは買っている。飲んで帰ってきたとき宝くじ当たったら仕事なんて辞めてやるといってたが今回も外れたんだろ。
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