何か勘違いされていませんか?

りのりん

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3)子爵家からの王女

「そ、それは たぶん似たような
耳飾りなのだと思います
そのようなものを私がつけているはずありませんわ」

叫ぶように答えるリーゼットに

「似たようなもの…?
それこそそのようなものあるはずないであろう
その耳飾りを外させて光にかざしてみろルークス」

ルークスはむしりとるように
リゼットの耳から外すと光にかざしてみた

「これは、スナーラ帝国の紋章‼︎」


「ルークス、そなたの婚約者殿は
どうしてこれをつけているんだ」

プリントンの静かすぎる怒りが
逆に周りの空気をはりつめされた

「泥棒ねこはやはりリゼット様でしたのね
陰湿な嫌がらせだけでなく
手癖も悪いなんて」

アニエスの声にいち早く反応する

「おい、どういう事なんだルークス」
今度は明らかに怒気を含めた口調に
ルークスは呆然としていた自分を
立て直しリゼットへと詰め寄った


その状況に耐えられなくなった
リゼットは叫びだす

「どうして、どうして
あなたはたかが子爵令嬢のはずでしょう
下の者は上の者の言う通りにしてれば
いいのよ
私はわたしは伯爵家よ
しかも名門貴族なの 
貴方なんてあなたなんて」

泣き叫ぶ声に誰もが何も言えずにいた

「私は最初に言ったはずです
ウルリィーナ子爵家だと
私が子爵家の主人ですわ
令嬢とは一言も申しておりません

しかも子爵家は留学する為の仮の立場
結婚しましたらこの国の王太子妃に
なるのです その為の留学でしたから
私の本当の名前はアニエス.スナーラ
スナーラ帝国の王女ですのよ」

静かな口調で話すアニエスの
立ち姿は綺麗だった



「そんな…ばかな」
崩れ落ちるように膝をつくリゼットに
冷たい言葉がおちる

「リゼット、嫌がらせと盗みは
本当なのかい」

「いいえ、嫌がらせなどしておりませんわ
この耳飾りもアニエスが私の方が
似合うからと貰いましたの
アニエスが私を陥れる為、嘘をついているのです」

少しだけ安堵の顔をする
ルークスとリゼット

(ルークス兄様はまだリーゼットを
信じたいのね)

「ここで認めて下されば
なるべく穏便にすませようと思っておりました
ルークス兄様には色々お世話にもなりましたから
でも無理でしたのね」

一度下を向きほっと一息吐くと
アニエスは話を始めた

断罪を

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