4 / 17
4)project
「まず、耳飾りをこちらにいただけますか」
アニエスは耳飾りを手にして
「project」と唱える
すると天井にリゼットと侍女の姿が
映し出される
「ねぇ、私の方がこの耳飾り似合うと
思わない?
あとそのドレスはめちゃくちゃに
破ってちょうだい
早くしなさいアニエスが帰って来ちゃうでしょ」
侍女は何も躊躇いもなく
ドレスをはさみを使って破いていく
「ふふふ いい感じだわ」
高笑いしながら私の部屋から二人が出ていった
「これはどういう事だ リゼット」
一度はリゼットの言葉を信じて安心した
ルークス兄様のこぶしが震えている
「作りものですわ
こんなの私がこんな事するはずないでしょ」
「どうやってこれほどの物を作るのだ
君はこれを作れるのか?」
呆れた声のプリントンはリゼットへ
厳しい目を向けた
「それは…でも信じて下さいまし
私はルークス様の為に…」
「私の為?
どうして私の為になるんだ
私はアニエスの事を宜しく頼むと言ったはずだが」
「アニエスはルークス様の事をお慕えしていて
私から奪おうとしていたのです
ルークス様に何かあってはいけないと思い
早く排除しようとしていました」
これで何とか逃れると思ったのか
言い切ったとばかり満足そうな顔をしている
そこへ
「それはありえないな」
皆が頭をたれる
「アニエスは我が妃となる身
他の男に心を奪われるなどありえん」
人並みから青銀髪の美丈夫なこの国の皇太子
ラミタスが現れた
「ありえないとはどういう事ですの」
普段では考えられない
伯爵令嬢が皇太子に話しかけるなど
しかし今のリゼットには
それさえも頭にないほどの状態なのだろう
「伯爵令嬢ごときが我に話しかけるとは」
冷たい視線にリゼットが立ちすくむ
「まあ良い アニーの潔白を証明するのが
先だからな
アニーと私は神の前で誓約をかわしている
一生互いだけだとな
もし他の者に気持ちを奪われる事があれば
生命をもって贖わなければならない
アニーが生きている事が証明である」
静寂を切り裂く声がする
「そんなのわかりませんわ
人の気持ちなど目には見えないのですから」
「確かに
しかしそれは神のみがお知りになる事
リモスハ伯爵令嬢は神をも恐れぬようだな」
冷や汗がダラダラと背中に伝うのか
わかる
これが王族の覇気なのだろうか
リゼットはそのまま失神してしまった
アニエスは耳飾りを手にして
「project」と唱える
すると天井にリゼットと侍女の姿が
映し出される
「ねぇ、私の方がこの耳飾り似合うと
思わない?
あとそのドレスはめちゃくちゃに
破ってちょうだい
早くしなさいアニエスが帰って来ちゃうでしょ」
侍女は何も躊躇いもなく
ドレスをはさみを使って破いていく
「ふふふ いい感じだわ」
高笑いしながら私の部屋から二人が出ていった
「これはどういう事だ リゼット」
一度はリゼットの言葉を信じて安心した
ルークス兄様のこぶしが震えている
「作りものですわ
こんなの私がこんな事するはずないでしょ」
「どうやってこれほどの物を作るのだ
君はこれを作れるのか?」
呆れた声のプリントンはリゼットへ
厳しい目を向けた
「それは…でも信じて下さいまし
私はルークス様の為に…」
「私の為?
どうして私の為になるんだ
私はアニエスの事を宜しく頼むと言ったはずだが」
「アニエスはルークス様の事をお慕えしていて
私から奪おうとしていたのです
ルークス様に何かあってはいけないと思い
早く排除しようとしていました」
これで何とか逃れると思ったのか
言い切ったとばかり満足そうな顔をしている
そこへ
「それはありえないな」
皆が頭をたれる
「アニエスは我が妃となる身
他の男に心を奪われるなどありえん」
人並みから青銀髪の美丈夫なこの国の皇太子
ラミタスが現れた
「ありえないとはどういう事ですの」
普段では考えられない
伯爵令嬢が皇太子に話しかけるなど
しかし今のリゼットには
それさえも頭にないほどの状態なのだろう
「伯爵令嬢ごときが我に話しかけるとは」
冷たい視線にリゼットが立ちすくむ
「まあ良い アニーの潔白を証明するのが
先だからな
アニーと私は神の前で誓約をかわしている
一生互いだけだとな
もし他の者に気持ちを奪われる事があれば
生命をもって贖わなければならない
アニーが生きている事が証明である」
静寂を切り裂く声がする
「そんなのわかりませんわ
人の気持ちなど目には見えないのですから」
「確かに
しかしそれは神のみがお知りになる事
リモスハ伯爵令嬢は神をも恐れぬようだな」
冷や汗がダラダラと背中に伝うのか
わかる
これが王族の覇気なのだろうか
リゼットはそのまま失神してしまった
あなたにおすすめの小説
婚約者様。現在社交界で広まっている噂について、大事なお話があります
柚木ゆず
恋愛
婚約者様へ。
昨夜参加したリーベニア侯爵家主催の夜会で、私に関するとある噂が広まりつつあると知りました。
そちらについて、とても大事なお話がありますので――。これから伺いますね?
「仲睦まじい夫婦」であるはずのわたしの夫は、わたしの葬儀で本性をあらわした
ぽんた
恋愛
サヤ・ラドフォード侯爵夫人が死んだ。その葬儀で、マッケイン王国でも「仲睦まじい夫婦」であるはずの彼女の夫が、妻を冒涜した。その聞くに堪えない本音。そんな夫の横には、夫が従妹だというレディが寄り添っている。サヤ・ラドフォードの棺の前で、夫とその従妹はサヤを断罪する。サヤは、ほんとうに彼らがいうような悪女だったのか?
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
結婚式当日に私の婚約者と駆け落ちした妹が、一年後に突然帰ってきました
柚木ゆず
恋愛
「大変な目に遭ってっ、ナルシスから逃げてきたんですっ! お父様お姉様っ、助けてくださいっ!!」
1年前、結婚式当日。当時わたしの婚約者だったナルシス様と駆け落ちをした妹のメレーヌが、突然お屋敷に現れ助けを求めてきました。
ふたりは全てを捨ててもいいから一緒に居たいと思う程に、相思相愛だったはず。
それなのに、大変な目に遭って逃げてくるだなんて……。
わたしが知らないところで、何があったのでしょうか……?
婚約者マウントを取ってくる幼馴染の話をしぶしぶ聞いていたら、あることに気が付いてしまいました
柚木ゆず
恋愛
「ベルティーユ、こうして会うのは3年ぶりかしらっ。ねえ、聞いてくださいまし! わたくし一昨日、隣国の次期侯爵様と婚約しましたのっ!」
久しぶりにお屋敷にやって来た、幼馴染の子爵令嬢レリア。彼女は婚約者を自慢をするためにわざわざ来て、私も婚約をしていると知ったら更に酷いことになってしまう。
自分の婚約者の方がお金持ちだから偉いだとか、自分のエンゲージリングの方が高価だとか。外で口にしてしまえば大問題になる発言を平気で行い、私は幼馴染だから我慢をして聞いていた。
――でも――。そうしていたら、あることに気が付いた。
レリアの婚約者様一家が経営されているという、ルナレーズ商会。そちらって、確か――
呼ばれてもいないのに行ったら大変なことになりました
七瀬ななし
恋愛
公爵令嬢ソフィーは、悪意なく人を追い詰める“本物の天然”である。多忙な王太子と会えず寂しさを感じていた彼女は、ある日「小さなパーティーがある」と聞き、招待もないままサプライズ訪問を決行する。ところがその会場では、帝国の策略によって、若き貴族たちが薬を使われ、女性との関係を強制的に作らされるという不穏な集まりが開かれていた。
状況を理解しきらぬまま「なんということでしょう!」と叫び、人を呼んだソフィーの行動により、計画は一気に露見。王太子を含む関係者は処罰され、彼は継承権を失い戦場へ送られることになる。一方で、以前からソフィーに想いを寄せていた第二王子が新たな王太子となり、彼女との婚約が決まる。
結果として国家を救った形となり王から感謝されるソフィーだが、本人は戸惑い気味である。ただ一つ、「呼ばれていない場には行かない方がいい」という教訓だけを、春の出来事としてぼんやりと胸に刻むのだった。
幼馴染が最優先な婚約者など、私の人生には不要です。
たると
恋愛
シュタイン伯爵家の長女エルゼは、公爵子息フィリップに恋をしていた。
彼の婚約者として選ばれた時は涙を流して喜んだが、その喜びもいまは遠い。
『君は一人でも大丈夫だろう。この埋め合わせは必ずする。愛している』
「……『愛している』、ですか」
いつも幼馴染を優先するアルベルトに、恋心はすっかり冷めてしまった。