最後に笑うのは

りのりん

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「お前はハイラとの将来を考えて
いるのは知っている
でもハイラも連れて帰る」

ハイラ

今の俺の大事なヒト

少し控えめでそれでいて思っている事を
はっきりと言ってくれる
最初に言われた言葉は

「ラルート様は養子だったのですか?」
だった

妹との格差が囁かれ始めた時に
真正面から問いかけられた

「いや、正真正銘の双子の兄妹だよ」
隠れて囁かれるよりもこうやって
ちゃんと聞かれた方が何倍も良い
否定も肯定も出来るのだから

「そうなの
じゃああなたはもっと主張すべきよ
あなたの方が何倍もすごいのよ
Aクラスの級長をしながら
成績も上位 性格も良い 見目だって
それなのに、おかしいわ」

興奮して自分の事のように 
怒ってくれる

「ありがとう
でもしょうがない事なんだ
産まれた時には決まっていたんだよ」

俺は全てを諦めていた
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