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第二章 世界と魔族と人間
#4 魔王、決断す
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さて、今日から人間とこの悪魔たちについて調べることになったのだが、ひとつ問題があるのは皆はご存知だろうか?
ここで問題がある。
Q 人間は滅ぼすべきか?
「ぶち○したいけど、あれっすよね飯旨いっすよね?」
と言う奴がいたり、
「え、…………ああ………ああー!、魔王様のせいでゲームオーバーしちゃったじゃないすか」
と、人間が作ったゲームに没頭したり、
「もしもし?あんなちゃん?……え、今日の………いや、ちょっと厳しいんだけど………」
と、人間製の携帯で人間の彼女と思われる人物と連絡したり。
と、まぁ様々。
ちなみに聞いたこいつらは全員漏れなく幹部である。
もうひとつ言うと全員に同じ質問である
『人間は滅ぼすべきか?』
という問いを聞いたところの回答にあたる。
お分かり頂けただろうか?誰一人として幹部は人間を倒す気がないということを。
そもそも初めて会った魔王ですらゲームをしていたことを思い出すとわかりきっていた事ではあるが。
「おい、お前ら…………」
そんな俺を無視して互いが互いに自由な事をして誰一人反応しない。
「お、おい、ちょ、聞いてく……」
ゲラゲラと笑う幹部たち。
「……………………………」
魔王を無視して遊ぶ幹部たちがいるのだろうか。いていいのだろうか。
いいわけなかろうて。
「聞けやテメェらァァァァ」
もうそれはそれはドデカイ声で幹部たちを怒鳴り付けた。自分でも正直ビックリした。が、今はそれどころではない。
「俺を誰だと心得る?アァ?」
「「「「……………………」」」」
幹部が何人いるのかは知らないが取り敢えずここに集合した奴らは静まりかえった。
「ゲーム?ふざっけんな。没収!」
「あああああ、俺の快進撃がぁぁぁ」
取り上げてコントローラーを遠くに投げ捨てた。テレビの電源はプッチン。
「携帯電話?彼女?クソリア充がぁ!」
「ぎやァァァァ、マイハニーあんなちゃーーーーん」
彼女も出来たことのない俺は半ば八つ当たり気味に携帯を真っ二つ。床に叩きつけた。
「モグモグ、モグモグ」
「テメェはいつまで食ってやがる?」
後頭部を掴みそのまま地面にめり込ませる。
もう怒りが限界だった。アリーナといい幹部といい何でこんなにも阿保ばっかなのか?
怒りはすっかりマックス、限界値を突き破り今にでも暴走してしまいそうだ。
既に手遅れであるが。
そんな魔王の怒りは幹部たちに戦慄を覚えさせた。
(((ま、魔王様、こ、……怖ェェェェぇーーーー)))
ここに居合わせた誰もがそう思った。
「いいかぁぁ?テメェらぁ?………………」
そこからは魔王様による説教タイムへと突入。数時間に渡ったという。
それから、幹部たちにキッチリ反省してもらい現在人間たちのテレビを観賞中である。
テレビは人間たちのも映せるらしく観察がてら見ていた。
様子からするに結構平和な雰囲気が漂っていた。
(結構平和なのかな?)
正直なところ人間は人間で悪魔たちを恨んでいるのかと予想していたがこれなら平和に解決できそうか、という思いになる。
勇者側になにたかったこっちからすればいいことだ。
しかし、そううまくはいかなかった。
『えー、続いて……おや、速報です。新魔王の誕生とその悪魔たちの様子をとらえる事に成功した模様です。こちらの映像をどうぞ!』
慌ただしく切り替わるチャンネル。あの会場が映された。
ん?嫌な予感。
『えー只今悪魔たちの拠点でもある所へ来ています。どうやら緊急で集会が開かれる模様です。潜入して見ましょう』
こそこそとカメラマンが会場内へと潜入する。
そこに映るのは勿論の如く自分。
そして悪魔たちに魔王ということを証明するために言った言葉が完全にカメラに押さえられていた。
(し、し、ししししまったァァァァァ)
完全に人間に喧嘩売りますよ宣言が映されていた。これはもう取り返しがつかないことになった。
(絶対勇者激おこだよ。ぶっ○だよ)
「ま、魔王様。流石ですね!」
「や、やべー!」
「また人間たちと戦うのか、ワクワクするなぁ!」
幹部たちからはかなりの意識向上にはなったがそのぶん自分の身が危なくなってしまった。しかも普通にこの姿が世界に知られてしまった。
「ま、まままま、まぁな?そろそろ人間調子に乗ってるからね?まぁ、ね」
あとで思うことだが転生して間もない奴が言う言葉ではない。しかもこの世界のことは未だなにも知らない。
「ま、てなわけだからこれからここの警備厳しく頼むね?…………まじで」
「「「任してくださぁい」」」
幹部たちがどのくらい強いのかは知らないが幹部と呼ばれているのでここの中にいる間は無事が保証させれているのでホッとする。
幹部たちの部屋から出て一人考える。
さすがにここもそう長くは持たないだろう、と。勇者たちは成長してくるだろうし仲間も集めるだろう。むしろ人口のほとんどでこられたらひとたまりもない。
「何とかせねば…………」
部屋に戻りしばらく考えた。
結果は………
自分が責任をもって死ねば解決するのでは、と考えた。さすがに自殺、勇者や人間たちから以外の他殺は避けなければならない。つまりいい戦いを演じながら戦うしかない。勇者が強いなら話は変わるが。
そもそも勇者っておるん?
なんて考えたりしたが先ほどのテレビの続きでは勇者がインタビューされていた事を思いだした。のでその作戦が一番平和的解決なのではと考えたのだ。しかもこれなら自分の願いが少なからず叶う。
自分で完璧だと確信した。
(よし、まずは勇者について調査だ)
勇者と戦い、敗れることを夢見るというよくわからない魔王だがこれからちょくちょく魔王として少し、押さえ気味に悪い事をしていこうと明日からすると誓った。
ここで問題がある。
Q 人間は滅ぼすべきか?
「ぶち○したいけど、あれっすよね飯旨いっすよね?」
と言う奴がいたり、
「え、…………ああ………ああー!、魔王様のせいでゲームオーバーしちゃったじゃないすか」
と、人間が作ったゲームに没頭したり、
「もしもし?あんなちゃん?……え、今日の………いや、ちょっと厳しいんだけど………」
と、人間製の携帯で人間の彼女と思われる人物と連絡したり。
と、まぁ様々。
ちなみに聞いたこいつらは全員漏れなく幹部である。
もうひとつ言うと全員に同じ質問である
『人間は滅ぼすべきか?』
という問いを聞いたところの回答にあたる。
お分かり頂けただろうか?誰一人として幹部は人間を倒す気がないということを。
そもそも初めて会った魔王ですらゲームをしていたことを思い出すとわかりきっていた事ではあるが。
「おい、お前ら…………」
そんな俺を無視して互いが互いに自由な事をして誰一人反応しない。
「お、おい、ちょ、聞いてく……」
ゲラゲラと笑う幹部たち。
「……………………………」
魔王を無視して遊ぶ幹部たちがいるのだろうか。いていいのだろうか。
いいわけなかろうて。
「聞けやテメェらァァァァ」
もうそれはそれはドデカイ声で幹部たちを怒鳴り付けた。自分でも正直ビックリした。が、今はそれどころではない。
「俺を誰だと心得る?アァ?」
「「「「……………………」」」」
幹部が何人いるのかは知らないが取り敢えずここに集合した奴らは静まりかえった。
「ゲーム?ふざっけんな。没収!」
「あああああ、俺の快進撃がぁぁぁ」
取り上げてコントローラーを遠くに投げ捨てた。テレビの電源はプッチン。
「携帯電話?彼女?クソリア充がぁ!」
「ぎやァァァァ、マイハニーあんなちゃーーーーん」
彼女も出来たことのない俺は半ば八つ当たり気味に携帯を真っ二つ。床に叩きつけた。
「モグモグ、モグモグ」
「テメェはいつまで食ってやがる?」
後頭部を掴みそのまま地面にめり込ませる。
もう怒りが限界だった。アリーナといい幹部といい何でこんなにも阿保ばっかなのか?
怒りはすっかりマックス、限界値を突き破り今にでも暴走してしまいそうだ。
既に手遅れであるが。
そんな魔王の怒りは幹部たちに戦慄を覚えさせた。
(((ま、魔王様、こ、……怖ェェェェぇーーーー)))
ここに居合わせた誰もがそう思った。
「いいかぁぁ?テメェらぁ?………………」
そこからは魔王様による説教タイムへと突入。数時間に渡ったという。
それから、幹部たちにキッチリ反省してもらい現在人間たちのテレビを観賞中である。
テレビは人間たちのも映せるらしく観察がてら見ていた。
様子からするに結構平和な雰囲気が漂っていた。
(結構平和なのかな?)
正直なところ人間は人間で悪魔たちを恨んでいるのかと予想していたがこれなら平和に解決できそうか、という思いになる。
勇者側になにたかったこっちからすればいいことだ。
しかし、そううまくはいかなかった。
『えー、続いて……おや、速報です。新魔王の誕生とその悪魔たちの様子をとらえる事に成功した模様です。こちらの映像をどうぞ!』
慌ただしく切り替わるチャンネル。あの会場が映された。
ん?嫌な予感。
『えー只今悪魔たちの拠点でもある所へ来ています。どうやら緊急で集会が開かれる模様です。潜入して見ましょう』
こそこそとカメラマンが会場内へと潜入する。
そこに映るのは勿論の如く自分。
そして悪魔たちに魔王ということを証明するために言った言葉が完全にカメラに押さえられていた。
(し、し、ししししまったァァァァァ)
完全に人間に喧嘩売りますよ宣言が映されていた。これはもう取り返しがつかないことになった。
(絶対勇者激おこだよ。ぶっ○だよ)
「ま、魔王様。流石ですね!」
「や、やべー!」
「また人間たちと戦うのか、ワクワクするなぁ!」
幹部たちからはかなりの意識向上にはなったがそのぶん自分の身が危なくなってしまった。しかも普通にこの姿が世界に知られてしまった。
「ま、まままま、まぁな?そろそろ人間調子に乗ってるからね?まぁ、ね」
あとで思うことだが転生して間もない奴が言う言葉ではない。しかもこの世界のことは未だなにも知らない。
「ま、てなわけだからこれからここの警備厳しく頼むね?…………まじで」
「「「任してくださぁい」」」
幹部たちがどのくらい強いのかは知らないが幹部と呼ばれているのでここの中にいる間は無事が保証させれているのでホッとする。
幹部たちの部屋から出て一人考える。
さすがにここもそう長くは持たないだろう、と。勇者たちは成長してくるだろうし仲間も集めるだろう。むしろ人口のほとんどでこられたらひとたまりもない。
「何とかせねば…………」
部屋に戻りしばらく考えた。
結果は………
自分が責任をもって死ねば解決するのでは、と考えた。さすがに自殺、勇者や人間たちから以外の他殺は避けなければならない。つまりいい戦いを演じながら戦うしかない。勇者が強いなら話は変わるが。
そもそも勇者っておるん?
なんて考えたりしたが先ほどのテレビの続きでは勇者がインタビューされていた事を思いだした。のでその作戦が一番平和的解決なのではと考えたのだ。しかもこれなら自分の願いが少なからず叶う。
自分で完璧だと確信した。
(よし、まずは勇者について調査だ)
勇者と戦い、敗れることを夢見るというよくわからない魔王だがこれからちょくちょく魔王として少し、押さえ気味に悪い事をしていこうと明日からすると誓った。
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