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68話 - エステルの成長日記
しおりを挟むやぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー(ZUDOOOOOOOOOOOOON)
「オークキング取ってきました!ジンジェ焼きにしましょっか♪」ふんふーん~♪
あれから半年、今やっと大陸最南端についたくらい。
エステルは頑張った。僕らに追いつけるように。
僕とクラムはこの半年、経験ほぼ0の敵しか倒していない。
エステルが頑張るからクラムも率先して敵を渡す。
色んな場所から見つけてくる。
めちゃくちゃ巨大なサメとかね?よくあるよね。
でも海中から引っ張り上げてこないで欲しいな。
あ、マグロみたいでおいしいねこれ?
エステル!もう一匹は大丈夫ですのでえええ……
・
・
・
僕は基本的にその子の自主性を生かす教育方針なんだ。
型にはめるとか勿体ないじゃん。みんな違ってみんないい。
型にはめるということは短所を伸ばす代わりに長所を消すということになる。
ガラスのコップにバッタを入れるとそのうち飛べなくなってしまうんだ。
何度も天井にぶつかるうちに自分はそこまでしか飛べない。
そう”型”にはめてしまう。
人に迷惑さえかけなければそれでよいのだ。
今を精一杯楽しんでほしいんだ。
自由を満喫してほしいんだ。
・
・
・
【エステルの成長日記】
〇月×日
今日エステルは
既に人間をやめた動きを始めました。
『何してんの……』
「え?ダメです?この方が当たりますよ?避けながら切れますし」
『いいよ思いますよー。二刀流も切りやすいから始めましたもんね。たとえ今、倒れ込みながら体横に寝かせて空中で半回転しながら後ろ向きに逆手で2連撃いれれても当たりやすいなら問題ないですよねー』
「そうですよね!もっとがんばりますね♪」
・
・
・
×月△日
今日エステルは
格闘技をはじめました。
「やっ」(ズドンっ)
『え!?格闘はじめるの!?』
「そうなんです!逆手にしたら剣持ったままパンチできるんです!便利ですよ♪」
『便利ですよねー。わかるー。』
「そうですよね!もっと便利な事さがしますね♪」
片方順手、片方逆手でとかバリエーション豊富ですね。
攻撃も受けやすいですか。
逆手持ちするかしないかはその時の気分ですか。なるほど。
・
・
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◇月〇日
今日エステルは
精霊さんと悪ノリを始めました。
「どりゃあああああァ」ズドォォォォン!
『今7回転くらい縦回転してかかと落としいれましたか?』
「すごい!クロムさんはやっぱり見えるんですね♪これかっこいいです♪」
『かっこいいのは大切ですよねー』
「そうですよね!かっこいいのは正義ですよね♪」
でも風精霊さんに頼んでそんな高く飛んだら危ないよ?
なんでわざわざ降ってくるためにそんな上空に持ちあげるんですか?
「技の名前が…」って?
エステルさんの好きにしましょ?
ん?参考かい?
パパは粉砕って名前とか似合いそうだと思いますー。
・
・
・
どうしてこうなった……
最初は剣逆手で持ち出しただけだったんです。
じゃあ殴り出したんですよ……
一応パンチとキックの使い方教えたの。
僕強くないし。細かくはわかんない。
基本だけだよ?
パンチは脱力してインパクトの瞬間に力こめてとか?
蹴りは体の回転を意識してとか?
当てればなんとかなるよ、当たればダメージ入るからって。
じゃああら不思議、
ステータスごり押しでどんな体制からでも攻撃当ててくるんです
サマーソルトキックと720度回転蹴りが好物。
もう縦回転なのか横回転なのかわからないです。
ハイキック上から振り下ろすしかかと落としで下から打ち上げるから。
上から見るか下から見るかなんて誤差ですよね。
たまに多めに回転してます。
それに精霊さんと悪ノリはじめたんです……
パンチのインパクトの瞬間の雷光の走らせかたは僕は教えてないと思うんです?
インパクトに力こめてっていいましたっけ?
英雄譚の主人公がやってましたか?
あらー。じゃあ仕方ないですねー。
手足に岩とか氷の棘とか雷とか火とか
もうつけれるもの何でもつける方がお得ですよね。
こうなったら付けれる分だけ付けといちゃいましょうか。
街に言ったら図書館行きたいって?
それはちょっとやめときません?
そのうち手から謎エネルギー出したりするといいと思いますね。
あ、それっぽいのもうできます?
風とか火とか何でも弓使って打ちますよね。
でもあれ矢を打つ道具だと思ってたんです。
まぁ何でも打てればいいですよね。確かにそうですね。
細かい事気にしましたね。どうでもいいですね。
ねぇねぇみんな?
精霊魔法ってこんなのだった?
もっと自然とお友達なファンシー魔法じゃなかった?
エルフの聖騎士ってもっと厳格で型を重んじる……
あ。ちょっと嫌いだから今記憶無くした。
エステルはちょっと不器用。料理は作れるがお裁縫や細工は苦手。
不器用というか感覚派?自然派?野生児かな?
はぁ。自由って素晴らしいなぁ……
・
・
・
んぁ……思い出にふけってたな。
この魔力ってオーガかな?
★種族:オーガ
・LV68/100:経験値 68/240
・HP:2680 / 2680
・MP:725 / 725
・力:1630
・防御:1243
・敏捷:896
・器用:561
・知能:306
・魅力:159
・幸運:155
【魔法】
・地 LV5
・炎 LV4
【スキル】
・硬化
・怪力
・治癒 LV8
・物理耐性LV4
ここ……火系のやつばっかでてくる……
森だぞ?自然のこと考えて繫栄してよ…
エステルが暴れてクラムが直すんだぞ!
……じゃあ敵関係ないかあ。
あれ。何かおかしい気がする。
まぁもう半年経ったし過去に囚われず生きていきたい。
(ガンッ!!!)
『エステル~オーガき「は~い♪お肉持って帰りますか?」
≪クラムごはんつくるね~≫
『……』
「きゃああああああ」
『なに!?』
「お2人につくっていただいた剣が折れてしまいました~!宝物だったのに……グス」
『それ刃に使ってたのボアの牙だからね。気にしないでいいよ。そのウチ作り直すつもりだったし。』
オーガの角それで叩き折るのは無理だよ……柔らかいとこ切ろうよ……
何で一番強そうなとこぶった切ろうとするの…?
精神へし折ろうとしてるの……?
『ちょっと貸して。折れた刃とれるから』(カンカンカンッ)
「……直りますか?グス」
『刃の部分作り直したら大丈夫だよ。次の大陸いかないとなぁ。せっかくだし魔力通せる鉱石とかがいいな。ミスリルとか……。それまでは弓か……まぁエステル格闘戦もできるし、剣はちょっとお休みかな』
「お気に入りだったのに……」
オリハルコンとかこの世界にあるのかな……。
クロムって金属あるってエステルいってたしな。
せっかくだったら異世界産の不思……
≪エステルのまほうのほうがつよいよ~?その剣でたたかってるときのほうがよわい~≫
……
「精霊さん…この剣と同じ形の氷の刃作って鞘にはめ込めますか?」
(パキパキパキ……)
「できました!かっこいいです!鞘も使えました!これで刃は何度も作り直せます!」
……
『かっこいいね!おめでとう!これで完璧だね!』
「でもこれならいろんな形でふれますね♪まだまだやることはありそうです!」
『まだまだですかー。僕はもう完璧だとおもうんですけどねー?』
≪クラムもやる~!≫
『クラムもやるんですかー。パパも(グフッ)がんばりますねー』
色んな形……それ多分剣の形してないですよね……
まぁ他愛のないことですよねー
僕が拾ってきた世界樹で弓も作ったよ。
クラムとの合作。剣とおそろい模様だね。
★世界樹の幻弓
名前:なし
とても美しい模様が刻まれた世界樹の弓。
世界樹で作られている。すさまじい魔力を内包している。
属性弓の破壊力が増大する。
幻想級の一品。
名前はいいの閃いたら付けるって。
みんなのところの
双剣使いって不定形な剣回転しながら振り回すの?
弓術師って火の鳥とか打つんだっけ?
精霊さんと悪ノリして遊ぶ?
ハイエルフって何だろう。
今まで狭い集落に閉じ込められてたもんね。
反動も噴きだしちゃうよね。
いいやもう。楽しんでくれればなんでも。
幸せそうで何よりだよ。
はぁ。自由ってすばらしいなぁ
今日も空がきれいだなぁ……
・
・
・
(カーカー)
『くっそなんだこれ!』
なんでできないんだ!?
エステルはできてたのに!!
今日も僕は夜中にひっそり練習している。
手足はないけど伸ばせばいいのだ。
クラムもやっている。めっちゃ強い。
そのエステルより強い。体自在に使うもん。
エステルと遊びだして近接めっちゃ強くなった。
というよりエステルの悪ノリがうつった。
はぁ。でも今日も頑張る。
パパは強くありたいのだ。
努力は見せないのだ。
何もしてないよ?
朝まで練習とか絶対してないもん……
うぅ……2人についていくのが辛いよぉ……
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