最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

文字の大きさ
157 / 270

153話 - じゃむ

しおりを挟む
「3等級未満なら魔道具に加工する業者には商会の署名で大丈夫なのですが……。3等級以上になると採掘者の証明が絶対に必要というのが問題ですね。採掘者と申し上げておりますのは、クロム様はダンジョンでこちらの魔石を回収していると伺っております。ただ一般にそのようなことはないので採掘者証明しかないのですよ。尚のこと出所も調べられてしまいますね」

 あぁ、もう絶対なしだ。了解。

『わかりました。じゃあそれ以上のものは諦めますね。エステル、一旦しといた方がいい話ってこんなもんかな?』

「えぇ、私も一旦その程度しか思い浮かびません」

『魔石を入れている箱に商会の地図が入っておりますよ?またわからないことがあれば気軽にお尋ねください。私は基本そちらにおりますので』

『助かります!じゃあ今後宜しくお願いします!』

「宜しくお願い致します」

「こちらこそ宜しくお願い致します。いいお話が出来ました。ところで……」

『はい?』

「この菓子は大変美味しいですね。かかっているソースはなんでしょう?あとこちらの原材料はパンですか?」

 あぁ、エステルがパン焼いてくれるようになって黒パンのお役ごめんになったから黒パン薄切りにして全部揚げてクラムのおやつにしてるんだけど……。

 黒パンね。
 揚げるとおいしかったのよ。
 水分が少ないからかな?カリっと揚がるの。
 今のクラムのブームがジャムがけのラスクだね。

『あ、そうですね、パンを植物油で揚げたものです。肉の油だと臭いので。砂糖かけるだけでも美味しいですよ?あと、それはジャム……んー。果実の砂糖煮ですかね?王都にはないんです?』

「ほう。パンを揚げるだけでいいのですか。私は料理の専門ではないですが、王都にこのような調理法はないと思いますよ?パンに果実のソースをかけるのですか。さらに砂糖煮と。甘い果実をさらに甘く煮詰めるのですか。贅沢な使い方ですね。初めて聞きましたねぇ」

 あ、そうか……獣人国って砂糖高価だもんな……
 わざわざ果実をさらに甘く煮詰めたりしてないのか。

 意外とこういうところが地球と違ったりするんだ。
 おもしろいな。

『焦げ付かないように煮詰めるだけですよ?酸味のある果実の汁とかを少し加えるといいと思います。煮詰め具合や砂糖の分量は調整してもらえれば。ただ結構砂糖を使うので獣人国では贅沢かもしれないですね』

 ざっくりレシピを伝えた。
 ちょうど今は山ぶどうのジャムを食べていたのでそれに使った素材の分量を伝えた。

「かなり砂糖を使用するのですね……。ふむ、そうですね。貴族や王族の方々に好まれるかと。市民には……祝い事など特別な日なら購入できるものになりそうですかね」

 あぁ、そういう発想になるのか……
 なるほど?

『案を持って帰ってもらっていいですよ?作ってもらっても全然いいですし販売してもらっても構いませんよ?完全密閉できる容器を熱湯消毒して入れておけば長持ちしますし』

「完全密閉ですか。さらに費用があがりそうですなぁ。そうなると市民には厳しそうですなぁ。陶器では厳しいのでガラス瓶になりますかな」

 あぁ、容器!
 この世界ガラス瓶高いんだ!
 エルフがエステルのお兄ちゃんにぶちぎれてたもんな……

 魔法とかで殺菌出来たらいいんだろうけど……
 余計一般的じゃなくなりそう……

『まぁその場で作っていただいて食べるのもいいと思いますし、その辺りは僕にはわかりませんので全部好きにしてください。少しお分けしますので持ち帰って下さい』

「そうですか。大変ありがたいです。ではこちらの分もまた適正な利率のもと利益などがでればエステル様の口座に振り込ませていただきます」

『利益いいんですけどねぇ……。僕が売っていいといったものの利益はまとめて口座に振り込んで事後報告でいいのです。結構家を空けてますので都度許可を取りに来られると多分なかなか話が進まないと思いますよ?』

「かしこまりました。それではまとめて領収書に内訳を書き留めておきます」

『あ!そうだ!卵と牛乳って氷魔石流通しだしたら仕入れ……

 ・
 ・
 ・

 結局あれから2時間ほど足を止めさせてしまった。

「よかったですねぇ。色々仕入れに協力してもらえることになって。それにしても……食料の話の方が白熱してましたね?ふふ」

『だって僕石に興味ないんだもん!』

 ラクトさんが帰る時に僕が作った数種類のジャムをお土産に小分けにして持って帰ってもらった。
 意外なところが商売になるもんだなぁ……

 ジャムの利権も要らないんだけどなぁ。
 使いきれないよ……

 まぁ文化変える程のものじゃないしジャムの流通させるくらいはいいか。

 街にあったらクラムが喜ぶよ。
 あ、でも市販できないって言ってたな。

 出たとしてもめっちゃ高そうだ。
 僕が作ろ。もう半分クラムがつくってるけど。

 お見送りに外に出ると10人くらいの護衛の人が並んでた……
 魔石運んできたんだもんな……

 これ1週間後に渡すことになっちゃった。

『1週間後だって。ゆっくりする?ダンジョンに入る事はできないよね?』

「少し休んで下見にだけ行きますか?何か準備が必要だったらその間にやればいいですし?」

『そうするか。ってかクラムとクラマ風呂から出た?静かすぎない?』

「いえ、声聞こえないですね……?2人とものぼせることはないのですが……」

 そうなの。
 僕等、全員火耐性あるからさ。
 やっぱそれに伴う温度変化も大丈夫みたい。
 クラマも火無効が能力として出たんだ。

 いや、でも無効でも熱いのは熱いよ?
 熱くてもダメージ負わないってだけで感覚がなくなるわけじゃないからね?
 ダメージを負うほどの熱さをカットしてくれるだけだ。

 じゃないとお風呂入ってもなんもわからんじゃんね。
 僕の温度変化無効も普段は切ってる。
 スキルってオフにもできるの。精神耐性しかりね?
 ぬくもりや季節感は感じたいよね。

 エステルとお風呂場に行くと……
 2人とも湯船からでて地面に寝そべって寝ていた。

「風邪ひきますねぇ、ふふ」

『風邪ひくのかな僕等……とりあえず部屋に運んであげよ』

 よっぽど空階層疲れたんだろうな。
 疲れが抜けるまではゆっくり休もう。



 それから3日間ずっと食っちゃ寝してた。
 2日前孤児院にだけ帰宅報告に行って昨日孤児院の子たちがやってきた。

 週1回きて掃除と農作業をしていてくれたようだ。
 ありがたい……。

 昨日は作業Dayではなく食事に誘っただけ。
 みんなで家でのんびりご飯を食べたり話したりしながら過ごした。
 たまにはこんな日もいいでしょ。

 ・
 ・
 ・

 4日後。
 今日は少し体の疲れがとれたので、昼頃から次の71階層の下見に来ている。

 見るだけでとりあえず帰って来ようという話だ。
 そろそろ慎重に行かないとやばい気がする。

 新エリアに入る時は僕を先頭に歩くことにした。
 前回の空エリアが怖すぎた。
 次何があるかわかんない……

 みんなには5mくらい離れてもらった。

 クラムのシールドを思いっきり張っててもいいんだけど……
 環境変化が体感でわからなくなっちゃうかもしれないからね。

『あつっ!?なんだ!?みんな止まって!!』

 ほれみたことか。

「どうしました?」

『わかんない……ここに空気の壁を感じる……ここからいきなり温度があがるよ?』

 ピョンピョンピョン
 空気の壁を感じるところを往復してみる……

 うん……暑い……。なんだこれ……
 サウナの室内に入った時の壁みたいな……

『この先に手を入れてみ?クラムは体伸ばしてそっと。死にはしないけど尋常じゃないぞ……』

「……熱い」

「暑いですよね……」

『いや、これ熱いで合ってると思う。僕等じゃないとヤケドしてるレベルじゃないのか?』

『おふろよりあついね~?』

『でしょ?砂漠か?だったらキツイなぁ……』

「クロムさんの魔道具があれば大丈夫そうですけどね?」

 40度……いやもっとか?
 真ん中を超えたら辺で一気にぐわっと温度が上がったんだよ。
 あそこらへんに次元の壁があったのか?

 急に温度が変化した。
 みんな暑さに慣らしてゆっくり下っていく。
 階段を下りる度にどんどん温度が上がっていく。

 少しずつだ……怖い……

 温度変化無効の魔道具を使うか悩んだんだ。
 でも体感してみないと危険がわからないし……

 僕こんな温度体感した事ないぞ……。
 何度あるんだこれ……
 ダメージは食らわないけどこれは……

『おなべかなぁ~?』

『次のエリア釜茹で地獄は聞いてないぞ……』

「先が見えましたよ!」

「……赤い」

 階層のつなぎ目の階段を抜けるとそこは……

 ゴポッゴポッゴポッ

『嘘だろ……ありえないだろ……』

 ……溶岩地帯だった。

「……これ……なに?……熱い」

『あか~い!』

「これが溶岩……ですか?初めてみました……ということは火山の中です?」

『いや……火山の中には見えないが……』

 ずーっと続く溶岩の……海?
 細い足場がちらほらとしかない。
 3分の2は溶岩だ。

 言ってみれば……
 水エリアの水が全部溶岩になった感じ。

 出来立ての星なのか?と思うレベルだ。
 ただ洞窟なのか?天井があるんだ……

 溶岩の地底湖……?星の内部?
 高さは……20m程か……

「……熱い」

「えぇ。これは……厳しいです……」

 クラマもエステルもだらだら汗を流している。

『あついね~どうする~?』

 どうするもこうするもないぞこんなの。
 熱さが軽減できるからいいってことじゃない!
 炎無効だからいいって話じゃないんだ!やばい!!

『よし、みんな撤収だ!帰るぞ!絶対無理だ!!』
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~

月神世一
ファンタジー
紹介文 「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」 そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。 失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。 ​「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」 ​手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。 電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。 さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!? ​森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、 罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、 競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。 ​これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。 ……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

処理中です...