最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

文字の大きさ
162 / 270

158話 - みんなの装飾品

しおりを挟む
 伝説のクラム事件と時計選びが終わった後……

 僕はアクセサリーいらないので椅子に座って待っている。
 ちょっとまだ疲れてるし、装飾品は全部僕の能力だしね。

 興味ないんじゃないよ?
 僕割と服好きだもん。
 ただ、それなら魔道具や魔鉱の装飾品である必要もないかと思ってね。

(ピョンピョン)

 お、最初……意外だな。
 クラムが戻ってきた。

『パパ~クラムいらない~』

『いらないの!?』

『クラムしんかするかもでしょ~?またつくって~?むこーは貝につけてよ~』

 あ、そうか。
 僕とクラム進化するかもしれないし先何になるかわかんないもんな。
 ミスリルとかばあちゃんの髭使ってるから貝にもつけれるか。

 ってかアイテムボックスなんにでもつけてるしな。
 木に炎付与したし。
 付けれるのは何でもつけれるんだろうね。

 まあその辺は気分だ。
 付与と関係なくても魔力伝導はいいことに越したことない。

 エステルは特にね。
 魔力纏わせること多いから。

 だからやっぱりオリハルコンはいらん!

 体に魔力が伝わる場所なら装飾品は効果あるからな。
 温度変化も貝に付けるキーホルダーがいいか。

『おっけー。じゃあそうしよっか。温度変化はとりあえず貝に付けれるキーホルダーでいい?温度変化無効は取り外しできた方がいいよ?』

『うん~!かいにつけとく~!またアクセサリーもつくってね~!ほかのかっていい~?』

『うん、好きなの買っておいで。あ、金貨までに買えるミスリルのチェーンとか見てきてくれない?綺麗にチェーン作るのはさすがに大変だ』

『わかった~いっしょにかってくるね~!』

 センス関係ないものなら作れるけど……
 チェーンみたいに細々大量に連結させるの手作業はかなりキツイからな……

「クロムさん、わたしは……ネックレスと指輪でいいですか!」

『いいですよ?……そんな意気込んでどしたの?どっちがどっち?』

「ネックレスはクラムちゃんが作ってくれるお花の形にしてください。そっちが温度変化無効で……」

『じゃあそれ世界樹で作ろうか。クラムに頼もう。指輪に耐性系ね?』

「で……指輪は左手の小指に……クロムさんが作ってください……」

『おっけー。指ならそこがよさそうだね。そっちは燃えないと思うけどミスリルにしとこう。指輪だしね。また指のサイズ測らせてね?』

 そこだとあんまり剣術の邪魔にもならなそうだ。
 なんでそんなに意気込んでるのかと思った。
 左手の薬指とかに頼まれるのかと……

「いいんですか!?」 

『え、いいよ……?なんで……?』

 僕もピンキーリングとかサムリングとか結構好きだよ?

 生み出すセンスはないけどアパレル業もしてたからさ。
 服飾系が全くわからんとかではないよ?
 
 おしゃれ好きでも絵を描けるセンスは別物じゃんか。

「では他のものもクラムちゃんとみてきますね~♪」

『ん……?うん』

 へんなの?
 僕もみんなの布選んだり普段からしてるよ?
 シンプルな指輪なら作れるかなぁ……うーん。

 そして意外とクラマが一番悩んでるんだな?
 邪魔にならないものって言ったからかな。
 全部邪魔なんだな……きっと。

「……邪魔にならない……装飾品ない?」

 お、珍しく職員さんとクラマが話してる。
 レアケースだ。聞いてみよっと。

「邪魔ですか……なるほど。手は冒険に酷使されるので?あぁ、剣を装備なさってますね。お客様は剣術使いですか」

「うん……手と腕は……あ、足も……。あと服も……首も邪魔……」

 全滅じゃんか……
 そりゃ悩むわ……

「そうですね?では耳はいかがです?」

「……耳?」

 耳……イヤリングとかピアス?

「大きな耳をもつ獣人の方は特に耳に装飾品を付けるのも人気ですよ?お客様にはお似合いだと思います」

 あ、そういえば!
 たまに獣人さんの耳にもついてたね!
 ウルフェンさん耳にピアスついてたわ!

 でもピアス痛くない?
 クラマがいいなら反対とかはしないけど……

「……ミスリルのある?」

「こちら等はいかがでしょう?」

 そういって職員さんが下から取り出したのは……
 リングタイプの……ピアスかな?
 イヤリングっぽい金具はついてないな?

「こちらなら耳に穴を開けなくとも大丈夫です。ミスリル銀がベースですが先端に特殊な金属が使ってありまして金属と金属が魔力で引き合うのです。激しく動いてもとれることはありませんし、強く挟んでいるわけでもないので痛くもありません。取り外したいときはここを押せば……どうですか?」

「……簡単……つけてみていい?」

 クラマがつけさせてもらって頭を振っている。

 すげぇ。全然取れない。
 異世界金属?魔力のおかげ?
 磁石的な感じだよね。

 マグネットピアスって気になる人は気になるんだよな。
 挟まってるの痛いし。
 あれは痛くないんだなぁ。

 便利だなぁ。
 まだまだ知らないこといっぱいあるなぁ。
 こっち来てからまだあんまり経ってないしな。

『クラマー!それ欲しいなら2個買って!僕その仕組みは今作れない!僕が作ったのじゃなくてもいい?』

『……戦闘に関係ないからいい。これ……いい。邪魔じゃない……付与できる?』

『なんでも大丈夫~!あ、やっぱり5個買って!今後何か付けるときクラマはそれがいいでしょ?』

 あれなら3連ピアスみたいに並べてつけてもカッコよさそう。
 クラマに似合いそうだ。
 全体的に白、灰、銀っぽいからミスリル似合うんだよな。

「じゃあ……5個」

「5個ですか。こちらは土魔法を使って磁力というものを生み出して作られている製品なのです。こちらの魔法、ドワーフにしか扱える物が居ないので結構お値段しますよ?5つですと金貨7枚と銀貨50枚になります。ちなみに磁石を使ったものもありますが少し……気になるかもしれません」

 うわっほい!
 1個150万!!
 ほぼ家と同じ値段!!!

 あ、磁石はあったんだね。
 まぁ採掘すりゃ出てくるか。
 マグネタイトとかあるのかな。

 というか……
 土魔法で磁力使えるんだ。
 発想に無かったなぁ。出来るかなぁ……
 買い物から発想を得ることもあるんだなぁ。

 ちらっとクラマがこっちみた。

『いいよいいよ!みんなで稼いでるし命かかってんだから。1個金貨10枚でも買う。いけいけ~!』

「……大丈夫。……ちょうだい」

 そう、そしてクラマが気に入るアクセサリーなんてここを逃すともうないかもしれない!!
 必要な時にいいものがないと困る!
 付けてくれるなら今それをまとめ買いするのだ!!

「ミスリル以外にも素材はありますよ?魔石がついているものも……」

「……いい。……その色が好き」

 そうそう。
 クラマちゃんと好みあるのよ?
 色々つけることに興味がないだけ。

 割とクラムと着流しの柄一緒に選んでるよ。
 趣味がいぶし銀って感じ。
 シンプルイズベストなだけ。

 白、灰、黒、銀、藍あたりが色の好みだね。

 かなり気に入ってるっぽいね。
 外してないもん試着から。
 そのまま買い取るみたいだね。

 左狐耳の外側根元に2連ピアスがついてる。
 かっこいいー!!めっちゃ似合うな!!
 あれにあのまま付与してあげよう。

 その後もう少しみんなアクセサリーを選んだ。
 さすがに時計買ってそれぞれ少しアクセサリー買ったから結構値段した。

 金貨19枚半……。

 10枚はクラムだ。
 結局いっぱい買ってた。

 このレベルでお金使ったの初めてじゃない??
 しっかり家以外の買い物なんてエステルの本くらいのもんだよ。
 たまにはショッピングもしないとね!

 まぁでもどっちみちクラムのあれはほとんどみんなの服に生まれ変わるんだ~。
 よくアクセサリーで服の装飾してるの。

 パーツ扱いだね。良き良き。
 たまにはこういうショッピングもいいなぁ~
 いい気分転換になった。

 今日は疲れたし、帰ってゆっくり寝よっと。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐@書籍発売中
ファンタジー
⭐️チート薬学4巻発売中⭐️ ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。  嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる! 転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。 新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか?? 更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜

仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。 森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。 その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。 これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語 今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ! 競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。 まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

世の中は意外と魔術で何とかなる

ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。 神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。 『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』 平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。

青い鳥と 日記 〜コウタとディック 幸せを詰め込んで〜

Yokoちー
ファンタジー
もふもふと優しい大人達に温かく見守られて育つコウタの幸せ日記です。コウタの成長を一緒に楽しみませんか? (長編になります。閑話ですと登場人物が少なくて読みやすいかもしれません)  地球で生まれた小さな魂。あまりの輝きに見合った器(身体)が見つからない。そこで新米女神の星で生を受けることになる。  小さな身体に何でも吸収する大きな器。だが、運命の日を迎え、両親との幸せな日々はたった三年で終わりを告げる。  辺境伯に拾われたコウタ。神鳥ソラと温かな家族を巻き込んで今日もほのぼのマイペース。置かれた場所で精一杯に生きていく。  「小説家になろう」「カクヨム」でも投稿しています。  

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

処理中です...