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170話 - 稼いでいたエステル
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とりあえず……
ギルドですることは無くなったので外に出てきた。
控えももらったし当面のお金も引き出した。
前回少々お金を使ったので追加で引き出しただけで特に使う予定はない。
というより前回アクセサリーショップで時計などを買ったから減っただけで基本減らないんです……。
前回装飾品に金貨20枚使い、残りは大体金貨30枚くらいだった。
そして金貨50枚引き出して80枚……
多分当分使うことはない。
というか使えない……うーんどうしよう……。
とそんなことを考えながらちょっとギルドの圧迫感に疲れたのでスチュワードさんのところに来た。
疲れたらだいたいここに来る。
そして美味しいものを食べる!
ここが周りを気にせずみんなで好きにくつろげるしね。
国の情報機関本部でくつろいでるのも変な話なんだけどさ……
もうほとんど隠すつもりないし。
おおっぴらに言えるところがあるって救われるよね。
転生のことと神関係以外はもうどうでもいいや。
あとはまぁ。
久々にみんなでおいしいご飯食べたくて。
ダンジョン疲れたからな~。
クラムとクラマは好き放題ご飯を注文している。
スチュワードさんはお子2人の好みを把握してくれているようで勝手に作ってくれるんだ。
僕はワインを飲んでいる。
さすがに溶岩エリアで飲もうとは思えなかった……
エステルも珍しく僕に付き合って昼からお酒を飲んでいる。
エステルが少し放心している……
「どうしましょう……白金貨ですって……」
『そうだねぇ……』
「私……つい最近まで集落で銅貨1枚自由に使うこともできなかったのですが……。」
『だろうねぇ。僕もこんなにお金もっててもなぁ……。前世では貧乏な方だった……いやとはいえこっちと世界の文化が違うからね。ポートルの人と同じくらいの生活してたって思ってくれればって感じかな。食べ物に困ってはないけど裕福な生活はしてなかった、くらい。』
「差し出がましいようですが少し口を挟んでも?」
お、スチュワードさんがクラマとクラムの飲物のおかわりを持ってきてくれた。
『お?めずらしいですね?いいですよ全然』
スチュワードさんは基本店員さんに徹していて普段自分から話しかけてくることはないんだよね。
「王が嘆いておられましたよ」
『え、なんで?明細みたけど白金貨1枚ももらいましたよ?』
「クロムさん……氷魔石は国を救う革命的なことなのですよ……。今まで人が成し得なかったことなのです……。これで獣人国の国民が大勢救われるのですよ?白金貨1枚などでこの功績に対する褒章に足るわけがありません」
『え!?そうなの!?端金ってこと!?』
「えぇ、端金もいいところですね。ただ、金銭はいらない、褒章もいらない、地位もいらないと言われてしまっているので報いることができないと……。その白金貨1枚はとりあえず、です。これ以上お出しして嫌な顔をされても困るから、と仰っていましたよ」
えぇ……。
だっていらないよ……。
面倒なことこの上ないじゃん。
『情報とか取引とかで充分世話になってるんだけどねぇ……』
「クロムさんからの頂き物が多すぎるのですよ。まぁそれだけです。恐らく次に王とお会いになる時にははお小言が多いと思いますよ?」
ニヤっとしながらスチュワードさんはカウンターに戻っていった。
『だって……』
「端金なのですか……白金貨……」
『まぁエステルも本とか好きなように買えばいいじゃん!』
「あの……ですね……本なのですが……」
『なんか欲しいものあるの?』
「いえ、私1度読んだものはどうしても所持しておきたいもの以外は買い取ってもらっているのですよ」
あ、そうか。
この世界紙とか本貴重だもんなぁ。
「集落の時にくたびれた本を長持ちさせるために魔物の油などを使って手入れをしていたのです。手入れなども好きなので自然とそうして売りに出していたのですが………自分の本の代金を賄えるくらいには儲かってしまっていまして……」
なんですと!?
「本を買うのにお金は要らないんです……」
一応各々金貨1枚は自由にしていい金額持ってるの。
好きに買い物したいじゃん?しないけど。
いや、例えば出店で肉串買……わないな最近。
僕……お酒くらい。
クラムは……
たまに使うけどほぼ布関係とか家族のもの。
それはお小遣いからは出さない。
精々お菓子類に減るくらい。
クラマは……
孤児院に行くときに出店で色々食べ物を買っているくらい。
そもそもこの店以外の王都の食事食べない。
『じゃあ……ひょっとして知らない間にお金増えてるの?』
「えぇ、本を購入する度に……むしろ本屋で働かないかという話もいただきまして。あ!もちろんお断りしましたよ!」
Oh……
唯一この家族の中でお金使うなって思ってたのに。
エステルは儲けていた。
『最近ギルドの依頼も受けていないというのに……』
「何故……この家族にいるとお金が増えていくのでしょうか……」
本の件はエステルの手入れが上手かっただけだけど……
実際のところ……
クラムは
儲けようと思えば料理はつくれる。
装飾品は飛ぶように売れるはず。
クラマに至っては魔物狩ってくる。
ってかこの家族全員魔物は狩れるしな……
全員がもうお金要らない!ってなってるよなぁ。
別に使う必要はないんだけど……
「そういえばクロムさん土地が欲しいっていってませんでした?」
『あぁ……そうね……』
「土地買えばいいのではないでしょうか!?」
『いや、一応世界を見て回ろうって話だけど、とりあえず試すところはもう決めてるんだよ……』
『すむところ~?』(もぐもぐ)
あ、お金の話興味なくてずっとクラマとご飯食べてたクラムがこっちに関心示した。
「……王都じゃないの?」
「どこか決まってるなら秘密にしないで教えてくださいよ!」
『え、秘密にしてないよ。言ってなかったんだっけ?魔の森』
・
・
・
あれ、言ってなかったっけな。
色々多忙だったからなぁ。
「……魔の森?」
『あ、そっか。クラマ結局1回も行ってないんだ。パパと海で釣りしたじゃん?』
「……うん」
『あの海渡ったところにあるのよ』
「……そうなんだ」
『まちいやになったの~?』
「やはり……帰りたいのですか?」
『あ!ちがうちがう!ちゃんとした理由があるんだよ。そうだなぁ……』
僕が魔の森を居住区にしたい理由を説明した。
1番大きな理由は……
まず獣人国はいい国だ。
でも話を聞くにどう考えても他国がいい状況だとは思えない。
もし世界を回ってそれぞれの国に拠点を持つとしたとする。
ただ、トラブルがあった時に人の手の届かない場所に逃げ込めることはかなりの安心感を生む。
魔の森には人の手は及ばない。
それはもう今住んでいるものがハイエルフしかいないという歴史が示している。
「そう言われると……。魔の森に帰りたいと人が嫌になったクロムさんがよく言っていた印象が強くて。確かにそれはそうですね?」
『よく言ってたね。ごめんね。今回のこれは前向きな意見だよ』
「……人いないの?」
『ハイエルフだけだよね~!』
『うん、もしクラマが狙われた時に人が絶対来ない所に逃げれるって考えたら安心じゃない?』
「……うん……うれしい」
『な?』
「なるほど……」
『で、エステルとかクラマの情報を王様やスチュワードさんから聞くに……。あの時エルフから逃げる為に安心を求めて獣人国に来たけど、もう魔の森に滞在するほうが人に狙われるより安心な感じしない?僕等がここに渡ってきた最南端になんて多分エルフ来ないでしょ?来れてたら既に魔の森占有してるよね?』
大陸の端と端だよ?
地球で言えばアメリカの人がアルゼンチンに来る感じだよ?
北海道から沖縄の10倍以上の距離あるよ多分。
「また、お口を挟ませていただきます。確実にエステルさんとクラマさんにはそれが1番安心です。魔の森が危険なのは魔の森の魔物が危険なのです。それが問題にならないのであればあそこ程安心なところもないでしょうね。誰も近づけないですから」
『ほらね?なんか盲点だったなと思って。みんな危険って言うからさ。僕等別にあの森危険じゃないよ。今となっては正直エルフに武力弾圧なんてされようがないもん。S級の人の強さもこの街に来て分かったしさ?まぁそれに関しては来ないとわからなかったことだから来てよかったんだけどね』
「では、魔の森を拠点に世界を巡るということです?」
『ん~ちょっと違うかな?だから僕いまゲートの練習してるの。長距離転移ができるようになりたい。そうなれば、どっちにも拠点あって良くない?』
「なるほど!拠点を複数もって都合のいい方で過ごせばいい、とするわけですね?」
『そそそ。家何個もあっていいと思うんだよね。ってか家何個あっても長距離転移できれば1個みたいなもんだよ。過ごしやすいところに家買ったらよくない?別に地面掘ってもいいけどさ。ゲートくぐれば別の国なんだし。めちゃくちゃ安全じゃない?というか今でも1日かからず魔の森いけるし……もうそろそろ拠点作り出してもいいかもね』
「それがいいかもしれないです!とても安心です!」
「それなら王も喜びます。こちらには居てくださるということでしょう?そもそも王も含め私共はクロムさんを縛るつもりはないので。もう何れいなくなられるということは覚悟していたのですよ」
『え、今のところそんなこと考えてないよ?国、というより王様にもお世話になってるし、キャシーとも話しやすい。ラクトさんにも今後沢山お世話になる。スチュワードさんにもすごい助けてもらってるし、料理はおいしいし。孤児院のみんな含め連れて行きたいくらいだけどね?』
僕そもそも好きな人みんな連れて引きこもりたいんだけど。
「ほっほっほ。守っていただけるなら老後の選択肢に考えておきましょうかねぇ?」
スチュワードさん見た目50、60代くらいだけどな。
老後って何歳なんだ……
定年退職後ってことか?
いや、歓迎だけれども。
ってかこれ最強の引きこもりじゃない?
逆転の発想だよね?
1か所に引きこもるんじゃない。
引きこもるところいっぱい作る戦略!
どこに行っても引きこもる!
『クラムもあそこすき~!ひさしぶりにいきたいな~』
「……行ってみたい」
「そうですねぇ。話に出ると久しぶりに森の空気を吸いたいですね♪」
まぁ……僕とクラムとエステルは故郷みたいなもんだもんな。
なんかちょっと特別感あるんだよ。
クラマも気に入ってくれるといいな。
久しぶりにワカメになったところやクラムと修行した洞窟でも見に行こうかなぁ……
『じゃあ明日久しぶりに帰ろっか!いい気分転換になりそうだ!おばあちゃんにクラマと会ってもらいたいしね!』
「クロムさんはおばあちゃんっ子ですね?ふふ♪」
『おばあちゃん~!あいたい~!』
「……おばあちゃん?」
「日帰り旅気分であの森に行けるのはあなた方ぐらいですけどねぇ……」
ということで、何故かお金の話から帰省が決まったのである。
ギルドですることは無くなったので外に出てきた。
控えももらったし当面のお金も引き出した。
前回少々お金を使ったので追加で引き出しただけで特に使う予定はない。
というより前回アクセサリーショップで時計などを買ったから減っただけで基本減らないんです……。
前回装飾品に金貨20枚使い、残りは大体金貨30枚くらいだった。
そして金貨50枚引き出して80枚……
多分当分使うことはない。
というか使えない……うーんどうしよう……。
とそんなことを考えながらちょっとギルドの圧迫感に疲れたのでスチュワードさんのところに来た。
疲れたらだいたいここに来る。
そして美味しいものを食べる!
ここが周りを気にせずみんなで好きにくつろげるしね。
国の情報機関本部でくつろいでるのも変な話なんだけどさ……
もうほとんど隠すつもりないし。
おおっぴらに言えるところがあるって救われるよね。
転生のことと神関係以外はもうどうでもいいや。
あとはまぁ。
久々にみんなでおいしいご飯食べたくて。
ダンジョン疲れたからな~。
クラムとクラマは好き放題ご飯を注文している。
スチュワードさんはお子2人の好みを把握してくれているようで勝手に作ってくれるんだ。
僕はワインを飲んでいる。
さすがに溶岩エリアで飲もうとは思えなかった……
エステルも珍しく僕に付き合って昼からお酒を飲んでいる。
エステルが少し放心している……
「どうしましょう……白金貨ですって……」
『そうだねぇ……』
「私……つい最近まで集落で銅貨1枚自由に使うこともできなかったのですが……。」
『だろうねぇ。僕もこんなにお金もっててもなぁ……。前世では貧乏な方だった……いやとはいえこっちと世界の文化が違うからね。ポートルの人と同じくらいの生活してたって思ってくれればって感じかな。食べ物に困ってはないけど裕福な生活はしてなかった、くらい。』
「差し出がましいようですが少し口を挟んでも?」
お、スチュワードさんがクラマとクラムの飲物のおかわりを持ってきてくれた。
『お?めずらしいですね?いいですよ全然』
スチュワードさんは基本店員さんに徹していて普段自分から話しかけてくることはないんだよね。
「王が嘆いておられましたよ」
『え、なんで?明細みたけど白金貨1枚ももらいましたよ?』
「クロムさん……氷魔石は国を救う革命的なことなのですよ……。今まで人が成し得なかったことなのです……。これで獣人国の国民が大勢救われるのですよ?白金貨1枚などでこの功績に対する褒章に足るわけがありません」
『え!?そうなの!?端金ってこと!?』
「えぇ、端金もいいところですね。ただ、金銭はいらない、褒章もいらない、地位もいらないと言われてしまっているので報いることができないと……。その白金貨1枚はとりあえず、です。これ以上お出しして嫌な顔をされても困るから、と仰っていましたよ」
えぇ……。
だっていらないよ……。
面倒なことこの上ないじゃん。
『情報とか取引とかで充分世話になってるんだけどねぇ……』
「クロムさんからの頂き物が多すぎるのですよ。まぁそれだけです。恐らく次に王とお会いになる時にははお小言が多いと思いますよ?」
ニヤっとしながらスチュワードさんはカウンターに戻っていった。
『だって……』
「端金なのですか……白金貨……」
『まぁエステルも本とか好きなように買えばいいじゃん!』
「あの……ですね……本なのですが……」
『なんか欲しいものあるの?』
「いえ、私1度読んだものはどうしても所持しておきたいもの以外は買い取ってもらっているのですよ」
あ、そうか。
この世界紙とか本貴重だもんなぁ。
「集落の時にくたびれた本を長持ちさせるために魔物の油などを使って手入れをしていたのです。手入れなども好きなので自然とそうして売りに出していたのですが………自分の本の代金を賄えるくらいには儲かってしまっていまして……」
なんですと!?
「本を買うのにお金は要らないんです……」
一応各々金貨1枚は自由にしていい金額持ってるの。
好きに買い物したいじゃん?しないけど。
いや、例えば出店で肉串買……わないな最近。
僕……お酒くらい。
クラムは……
たまに使うけどほぼ布関係とか家族のもの。
それはお小遣いからは出さない。
精々お菓子類に減るくらい。
クラマは……
孤児院に行くときに出店で色々食べ物を買っているくらい。
そもそもこの店以外の王都の食事食べない。
『じゃあ……ひょっとして知らない間にお金増えてるの?』
「えぇ、本を購入する度に……むしろ本屋で働かないかという話もいただきまして。あ!もちろんお断りしましたよ!」
Oh……
唯一この家族の中でお金使うなって思ってたのに。
エステルは儲けていた。
『最近ギルドの依頼も受けていないというのに……』
「何故……この家族にいるとお金が増えていくのでしょうか……」
本の件はエステルの手入れが上手かっただけだけど……
実際のところ……
クラムは
儲けようと思えば料理はつくれる。
装飾品は飛ぶように売れるはず。
クラマに至っては魔物狩ってくる。
ってかこの家族全員魔物は狩れるしな……
全員がもうお金要らない!ってなってるよなぁ。
別に使う必要はないんだけど……
「そういえばクロムさん土地が欲しいっていってませんでした?」
『あぁ……そうね……』
「土地買えばいいのではないでしょうか!?」
『いや、一応世界を見て回ろうって話だけど、とりあえず試すところはもう決めてるんだよ……』
『すむところ~?』(もぐもぐ)
あ、お金の話興味なくてずっとクラマとご飯食べてたクラムがこっちに関心示した。
「……王都じゃないの?」
「どこか決まってるなら秘密にしないで教えてくださいよ!」
『え、秘密にしてないよ。言ってなかったんだっけ?魔の森』
・
・
・
あれ、言ってなかったっけな。
色々多忙だったからなぁ。
「……魔の森?」
『あ、そっか。クラマ結局1回も行ってないんだ。パパと海で釣りしたじゃん?』
「……うん」
『あの海渡ったところにあるのよ』
「……そうなんだ」
『まちいやになったの~?』
「やはり……帰りたいのですか?」
『あ!ちがうちがう!ちゃんとした理由があるんだよ。そうだなぁ……』
僕が魔の森を居住区にしたい理由を説明した。
1番大きな理由は……
まず獣人国はいい国だ。
でも話を聞くにどう考えても他国がいい状況だとは思えない。
もし世界を回ってそれぞれの国に拠点を持つとしたとする。
ただ、トラブルがあった時に人の手の届かない場所に逃げ込めることはかなりの安心感を生む。
魔の森には人の手は及ばない。
それはもう今住んでいるものがハイエルフしかいないという歴史が示している。
「そう言われると……。魔の森に帰りたいと人が嫌になったクロムさんがよく言っていた印象が強くて。確かにそれはそうですね?」
『よく言ってたね。ごめんね。今回のこれは前向きな意見だよ』
「……人いないの?」
『ハイエルフだけだよね~!』
『うん、もしクラマが狙われた時に人が絶対来ない所に逃げれるって考えたら安心じゃない?』
「……うん……うれしい」
『な?』
「なるほど……」
『で、エステルとかクラマの情報を王様やスチュワードさんから聞くに……。あの時エルフから逃げる為に安心を求めて獣人国に来たけど、もう魔の森に滞在するほうが人に狙われるより安心な感じしない?僕等がここに渡ってきた最南端になんて多分エルフ来ないでしょ?来れてたら既に魔の森占有してるよね?』
大陸の端と端だよ?
地球で言えばアメリカの人がアルゼンチンに来る感じだよ?
北海道から沖縄の10倍以上の距離あるよ多分。
「また、お口を挟ませていただきます。確実にエステルさんとクラマさんにはそれが1番安心です。魔の森が危険なのは魔の森の魔物が危険なのです。それが問題にならないのであればあそこ程安心なところもないでしょうね。誰も近づけないですから」
『ほらね?なんか盲点だったなと思って。みんな危険って言うからさ。僕等別にあの森危険じゃないよ。今となっては正直エルフに武力弾圧なんてされようがないもん。S級の人の強さもこの街に来て分かったしさ?まぁそれに関しては来ないとわからなかったことだから来てよかったんだけどね』
「では、魔の森を拠点に世界を巡るということです?」
『ん~ちょっと違うかな?だから僕いまゲートの練習してるの。長距離転移ができるようになりたい。そうなれば、どっちにも拠点あって良くない?』
「なるほど!拠点を複数もって都合のいい方で過ごせばいい、とするわけですね?」
『そそそ。家何個もあっていいと思うんだよね。ってか家何個あっても長距離転移できれば1個みたいなもんだよ。過ごしやすいところに家買ったらよくない?別に地面掘ってもいいけどさ。ゲートくぐれば別の国なんだし。めちゃくちゃ安全じゃない?というか今でも1日かからず魔の森いけるし……もうそろそろ拠点作り出してもいいかもね』
「それがいいかもしれないです!とても安心です!」
「それなら王も喜びます。こちらには居てくださるということでしょう?そもそも王も含め私共はクロムさんを縛るつもりはないので。もう何れいなくなられるということは覚悟していたのですよ」
『え、今のところそんなこと考えてないよ?国、というより王様にもお世話になってるし、キャシーとも話しやすい。ラクトさんにも今後沢山お世話になる。スチュワードさんにもすごい助けてもらってるし、料理はおいしいし。孤児院のみんな含め連れて行きたいくらいだけどね?』
僕そもそも好きな人みんな連れて引きこもりたいんだけど。
「ほっほっほ。守っていただけるなら老後の選択肢に考えておきましょうかねぇ?」
スチュワードさん見た目50、60代くらいだけどな。
老後って何歳なんだ……
定年退職後ってことか?
いや、歓迎だけれども。
ってかこれ最強の引きこもりじゃない?
逆転の発想だよね?
1か所に引きこもるんじゃない。
引きこもるところいっぱい作る戦略!
どこに行っても引きこもる!
『クラムもあそこすき~!ひさしぶりにいきたいな~』
「……行ってみたい」
「そうですねぇ。話に出ると久しぶりに森の空気を吸いたいですね♪」
まぁ……僕とクラムとエステルは故郷みたいなもんだもんな。
なんかちょっと特別感あるんだよ。
クラマも気に入ってくれるといいな。
久しぶりにワカメになったところやクラムと修行した洞窟でも見に行こうかなぁ……
『じゃあ明日久しぶりに帰ろっか!いい気分転換になりそうだ!おばあちゃんにクラマと会ってもらいたいしね!』
「クロムさんはおばあちゃんっ子ですね?ふふ♪」
『おばあちゃん~!あいたい~!』
「……おばあちゃん?」
「日帰り旅気分であの森に行けるのはあなた方ぐらいですけどねぇ……」
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ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
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