最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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201話 - 年間パスポート

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 セバスさんの話マジで怖かった。
 ホラーよりこわいわ……。

 結局エステルと朝4時くらいまで飲んでたもん……
 誰かがどこかから見て居るかもしれない……うう。
 震えながら寝たよ……。

 おばあちゃんが家族の仲間入りしたけど結局ベッドは2つのままなんだ。
 おばあちゃん身長高いけどその代わり僕等が小さいからさ。

 ベッド大きいし今ゆとりあってちょうどいい感じかも。
 おばあちゃん来るまで本当にベッド1つ分意味なかったからね。

 左から

 おばあちゃん
 クラマ
 エステル

 って感じでベッド並べて川になって寝てる感じ。
 僕とクラムは適当だ。
 僕とクラム入ると州の字みたいになるかもしれないね。
 点一つ足りないけど。

 さって今は朝7時くらいだ。
 夜更かししたから朝起きるの遅い、とはならないんだよね僕。

 楽しかったしね。
 気持ちを切り替えて行こう!!

 嫌な事忘れてスチュワードさんのところにみんなのご飯置いてこよっと。
 起きてるでしょあの人は。
 
 ガチャッ。

「おはようクロムちゃん!清々しい朝ねぇ~♪爽やかだわ~。エデン1週走ってくるわね~♪」

 ………。
 
 すごい風景だ……。
 キャシーが胸筋揺らしながら浜辺走ってる。
 早朝、朝日に輝く海を背に、煌めく汗を流しながら走るオネェさま。

 トレーニングウェア持ってきたんだね。 
 その真っピンクのハート柄のタンクトップどこに売ってるの。

 ここの世界観中世くらいのハズだよね……
 特注ですかね……

 ……はっ。我を忘れかけた。

『……おはようキャシー。まぁキャシーは外周走ってもこの辺りの魔物にはやられないか。あ!ハチと走ってきなよ!!ハチ~!』

 ワンッ!(お呼びでしょうか?)

『キャシーと走ってきたら?たぶん楽しいと思うよ?』

 ワンワンッ!!(お供します!)

 湾岸でワンちゃんと走るってすごい爽やかな朝じゃん。
 例えそのワンちゃんがヘルハウンドであったとしてもだ。
 主人が超ごついオネェさんだったとしても爽やかって言ったら爽やかなんだ!

 気にしてはいけない。
 そう思えばそうなのだ。

「あら!素敵ね!でも多分私の方が遅いと思うわ~?手加減してねハチちゃん♪」

 まぁハチはスピードとパワー特化だもん。
 ステータスはハチの方が高いかもだけど、キャシーって技術だらけの人でしょ?

 キャシーじゃハチのこと抑えられないって話で言ってたけど遠慮してるでしょ?
 まだまだ野生のハチはガチンコバトルすると勝てないと思うけどなぁ。
 僕の予想ではハチ負けるけどちょうどいい訓練になる具合だと思うんだよね。

 1回ステータス見せてもらおかな?
 そんな気にしてないんだけどね。

『まぁ楽しんでね~!ごはんスチュワードさんのお店に置いてくるね~!』

「ありがと~♪次からは自分で作るわ~!行ってくるわね~!」
 ワンワンッ!


 ……朝1に世界一濃ゆい風景を見た気がする。
 セバスさんの記憶が全て消え去った、ありがとうキャシー。

 ゴホンッ。
 それにしてもここにみんないるの不思議だなぁ。
 まぁそのうち慣れるでしょ。

 エデンに1番滞在するのはラクトさん。
 キャシーもしばらく夜はここに居るつもりみたいだ。

 スチュワードさんは昼が多い。
 王様とリトさんはまちまちって感じかな?

 でもだいたい誰か1人は強い重鎮が居そうな感じなんだよね。
 ハチの件もだけどエデンの戦力勝手に上がったぞ……。
 ありがたすぎる。

 で、家帰って1人で朝食食べてたらみんな起きてきた。
 エステルは眠くない?大丈夫?

 で、そこからゴーレム退治に来たって訳。
 こいつの討伐なかなか辛い……。

 ダンジョンの進行に関しては全く焦ってないんだけどね。
 それでもハイエルフの集落を助けられた後なんだかんだ挑戦している。

 部活の朝練みたいなもんだね。
 時間がある時に僕かクラムを誘って行くんだ。

 今日は久々にみんなで来た。
 王夫妻寝てるだろうしね~。

「……刀……辛いね」

『そうだなぁ……こればっかりは仕方ないけどなぁ……』

 1番厳しいのはクラマだ。
 毎日努力して無属性のレベルをどんどん上げている。

 ゴーレムに無属性の刃を叩きつけても折れてしまうようなことはない。
 まぁ折れた所でまた作ればいいしね。

 ただ、高速再生する岩の塊を削りきれるかと言えば別の話なんだ。
 妖術の類も全く効かないし……。

 クラマの攻撃は急所狙い特化型。
 岩の塊に弱点って弱点ないんだよ……。
 固さは全部均一だもん。

 ウォーターカッターみたいに切る……
 というよりあれは高速で削ってるに近いからね。
 そう言うのが刀で出来るかって言われればそうはならないんだよねぇ。

『細い部分頑張って削るか……すげぇ頑張って刃の部分分子切断するくらい薄くするか……。でもそれ耐久力減るでしょ?もう脳筋プレイでこのまま攻撃力ガンガン上げてあいつの守備力と再生力を完全に上回るくらいしか僕も方法思い浮かばないかも。鈍器で殴るイメージでいいんじゃない?』

「……うん。 ……まぁそれはそれで」

『倒せるようになったらめちゃくちゃ攻撃力上がってると思うしね。全体的にすごく強くなってそう。特に抜け道探さないでいいと思うかも』

 もうサンドバック壊しちゃえるまで脳筋プレイするのも一興かな。

「クラマくんは仕方ないですよね」

『たおせるようにならなくてもいいとおもうけどな~?』

「じゃのぉ。得意分野を伸ばせばいいと思うのじゃ」

「……うん……ぼくも、そう思う」

 クラマも自分と相性悪すぎるって知ってるんだ。
 ってかそもそも外でこいつと出くわしたら逃げる。
 だって肉取れないし戦う意味ないもん。

 そこまで倒すことに固執する必要もないし役割が違うよね~。
 だからクラマはみんなのついでに体動かしてるってだけなんだ。
 筋トレ筋トレ。


「はぁ……はぁ……またダメでした……削り切れません……」

『いいかんじだとおもうんだけどなぁ~』

 エステルは持続力の問題。
 精霊全部出して自分も闘気で攻撃すればDPSはすごい高いんだよ……。
 ただ、もちろん爆速で魔力が無くなる。

『魔力あげまくるか、さらに攻撃力あげるか……』

「まぁどっちも上がっていくじゃろ」

「……うん……考えなくていい」

 そだね~。もうなんかこのまま突き進んで欲しいわ。
 よく笑ってるけどエステルの攻撃スタイル僕好きなんだよね。

 実はエステルが無茶しすぎないように笑ってるだけなんだ。
 かっこいいじゃんね。

 それに……

『エステルはこいつ倒すの好きでしょ?』

「このゴーレム倒す練習楽しいですね、ふふ♪このままのスタイルで削りきりたいです!!」

 だろうね~。
 精霊さんも独楽遊びしててちょっとずつ攻撃力上がってるしね。

 このままゴリ押しでぶっ壊す方狙おう。
 特殊型貫こうぜ!!



 ポトッ……

「あれ……倒せたのじゃ……」

「……うん」
「そうですねぇ……」
『まぁ、おばあちゃんはね……』

『パパとクラムとおなじことできるもん~』

 おばあちゃんは知力魔力元々すごいんだもん。
 蒼氷は僕等よりまだ使いこなせないけどさ。

 特に何も考えないでいい。
 ウォーターカッター沢山出してズバズバズバッって。
 ゴーレム出される暇もなく終わった。

 部位欠損させるレベルのダメージ当てると眷属召喚より回復の優先順位が上回るみたいなんだよね。

「ふむ……。慣れてくるとゴーレム倒すのに忌避感はないのじゃ」

『実質、採掘してるだけだからね……』

「……そうじゃの。怖がりすぎるのもよくないのぉ」

 おばあちゃん毎回なんだかんだ頑張って見に来てくれるしさ。
 岩壊してるだけだからなぁ。
 クラマと逆で相性が良すぎたね。

 ちなみに多連ウォーターカッターは当然のように僕もクラムも出来るよ。
 多分並列思考の問題かな?

 おばあちゃんも速攻で覚えた。
 おばあちゃんはしばらくスキル覚えまくるんじゃないかなぁ。

 クラムはもう前回も遊んでただけだ。
 僕は電磁砲の方が早いだけ。

 魔法貝独楽使う意味ないの知ってた。
 スッキリしたかったんだよね~。

 で、皆の朝練中にさ。
 驚くべき事実が発覚してしまった……。

 実は魔石って完全にサイズが同じわけじゃないんだ。
 〇等級とか言い表すなら2.1等級とか1.9等級とか?

 全部サイズ違うんだよ。まぁそりゃそうじゃん。
 魔物の強さ違うのにさ?
 絶対決まった大きさのものが落ちるわけじゃないよね。

 1.0~1.9までを1等級って言ってる感じなんだよ。

 ただ、ゴーレムは全部同じ。
 無機物だからね。レベルとかないし。

 このゴーレムの落とす魔石のサイズさ……
 多分1.9とかなんだよね。

 まぁ結論……

『あ……行けたわ……』

「2等級より大きかったんですねぇ」

「……うん」

 待ってる時間にダメ元でやったらゲート入ったわ。
 だってこのゴーレム下の溶岩竜と平均すると強さ変わらんもん……
 ただ知能低いし物理攻撃しかないだけの話だよ。

『魔石のサイズ測る定規とかないのかなぁ。ラクトさん売ってくれないかな』

「商いしておるのならあるんじゃないかぇ?」

「使うことあります?」

『ないかなぁ……』

 気付くの遅かった……。
 ゲート開くの10秒くらい。
 ま、インスタントゲートだね。

 ハイエルフ救出作戦には使えなかったな。
 でも慣れてる人がパッと通るならこれでいいかも。

『じゃあクラムとおばあちゃんたおすからパパあつめて~?』

「うむ。それでよいぞ?魔法の練習をしておるのじゃ」

『そだね、そうしよ。ゴm……失敬。魔石拾いするよ』

「まぁ……そうにしか見えんの……」

『おばあちゃんしょうぶね~?』

「がんばるのじゃ!クラムには勝てんと思うがのぉ~」

 だからクラマとエステルが特訓してる間3人で
 魔石拾いすることにしたんだよね~。



 GOO……ポトッ……

「二人なら行けますね!!」

「……そうだね。……ぼく、これでいい」

 ちなみにエステルとクラマも2人なら削り切れた。
 2人とも飛べるしもうゴーレム完全無視の方向で。

『うん、むしろ助かるかも』

『クラムのかち~!』

「負けてしもうたのじゃ♪あっはっは」

 楽しそうで何よりだ。
 でもおばあちゃんすげぇな……
 クラムと僕とそもそも水属性のレベル変わんないわ。

『いくつあつまった~?』

『117個……』

「王達が使うから一応集めようかと思ったんじゃがのぉ……」

「私とクラマくんがたまに倒す間に集めてもらえればいいですかね」

「……そうだね。……ママと連携の練習する」


 もう本当にゲートに魔石は困んないよ。
 ってか孤児院の子たちに使いまくってもらっても余るな……

 ダンジョンすげぇどうでもいいなぁ~。
 いや、まぁソフィア様の為に行こっと。

 超お世話になってるし恩返ししたいしね。
 最悪僕1人でいいや。

 昨日王様が11月1週目って教えてくれたじゃん?
 年明けでいいんじゃない?

 孤児院の子連れてきたいし、エステルの誕生日祝いたいしね。
 そんな感じだ。ゆるッと行こう。

 この流れだと91階層から雑魚敵が平均ステータス55555付近になるのかなぁ~。
 しんど~

「そろそろ昼じゃの?一通り終わったかぇ?」

『おなかすいた~!』

「僕……ココのとこ行ってきていい?チーズ渡す」

『全然いい!のんびり遊んできなよ。インスタント魔石で帰ってきなよ。人誰もこない水路とかに隠れてね?』

「……ありがと。わかった」

 王様が王都フリーパスくれた。
 月1回くらい検問すればいいって。
 正式名称は知らないけど通行手形の一種かな?
 氷魔石とかハイエルフ救出とかもろもろのお礼にくれたんだ。

 僕があれこれいらんっていうから重鎮みんなで色々考えてくれたんだって。
 ごめんよ……だっていらんのだもん……。

「クロムがこれならって言うの必死に考えたんだけどよ……これならどうだ?礼になるか?」

『いるッ!最高か!!ほんっと~に今までで1番うれしい!!』

「よかったわ!これで1つしっかり喜んでもらえたわ!!クロムくん何でも持ってるから……」

 ……最近は僕の恋心の行方探してるけどね。

「あっはっは!はぁ……やっとちっと返せたわ……。んじゃ、これがエステルちゃんとクラマくんの分な?クロムとクラムちゃんは要らんな。まぁ要りそうな体になったらそん時……あ、もういいわ。ティア様の分と一緒に次持ってくるわ。お前の体のこと知らんかったからよ?それまでその2枚使ってくれ。1枚見せればみんな入れるぞ」

『全員分くれるの!?マジでありがとう!!もうほんっとーに検問めんどくさかったの!みんな個別に活動しやすくなるよ……よかった……。これに全財産出せる……』

「お、おう……そこまで喜ぶとは思わなかったわ……」

『僕らにとってこれ最強のプレゼントだよ!ほんとありがとぉ……』

「また私かガウルが来た時に年1くらい預けてくれない?更新してくるわ!まぁこっちから揃ってる時に言えばいいかな?」

『わかった!ありがとうございますッ!!』(ペチャッ)

「……何してるの?」
「い、いや、大丈夫だって……そんなぺったんこになって……礼のつもりかよそれ」

 この魔石あるならいちいち検問通るのしんどいだろって。
 スチュワードさんの店の2階も出入口に使っていいって。

 検問のせいである程度揃って活動しないとダメだったんだよ。
 ぱっと孤児院行って、ぱっと帰ってこれるなら危険ないじゃん……感動だぁ……。

 ただ、今日は最初だから検問したんだ……。

「冒険者カードの提出をお願いします」

「これは使えますか?」

「はい、確認しま…………お、お通りくださいッ!!失礼いたしましたッ!!」(ガバッ)

「あ、は、はい……あの……普通にしてください………」

「…………」(カタカタカタカタ)

『うわ~。頭下げたまま固まっちゃったなぁ~。早く離れてあげよ……』

『そ、そうですね……』

『何を渡されたのかのぉ……』

 これを出すと門番さんに尋常じゃない緊張が走るらしい。
 冷や汗だっらだら。すっげぇカッチカチ。

 少なからず国の重鎮から特別待遇されてます!
 って言ってるようなもんだもんねぇ……。
 本当にすまねぇ……慣れてくれ……。

『んじゃ帰るか、そろそろ王様起きたかな?』

「そうですね。帰りましょっか。今日皆の戦い見せてくれるんでしたっけ?」

 そうなんだよね。
 みんな冒険者の恰好してたじゃんか。
 魔の森来るの初めてだから全員戦ってみるつもりだったらしいよ。

 あ、みんなは嘘。
 スチュワードさんだけはいつも通り。

 昨日セバスさんの話聞いたけどスチュワードさんも執事出身みたい。
 そこから戦闘能力で暗部に抜擢された、みたいな感じだね。
 誰もスチュワードさんには頭上がんないらしいよ。

 そりゃスチュワードさんクラムに取られたら焦るよね。
 ってか国成り立たなくなるんじゃなかろうか。

 スチュワードさんの両肩に背負われている者が多すぎる件。
 大丈夫そ??

『みんな気になるな。キャシーやっぱ強いのかなぁ。技術すごそうだもん』

「私は王様と王妃様ですねぇ?獣化の戦いってどんな感じでしょう。参考になる部分が多そうですから」

『たのしみだね~!クラムすたじあむしてあげるね~!』

「じゃ、我は回復するかのぉ~」

「……見てからにする。……スチュワード気になる」

 いいね!何時でも行けるもんね!!
 はぁ、やっぱり年パス最高だ……
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