最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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224話 - 不労所得

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 僕にダンジョンの管理人やれって事?
 そんなこと出来るのかなぁ……

≪君にしかできないのよ。そのエネルギーは君が集めるんですから≫

『具体的に何が出来るんですか?』

≪構築できる魔物の管理、セーフティーゾーンの移動や構築、あとはもしエリアごと別の星にして欲しいとかなら要望飛ばしてくれれば合う星探すわ≫

 星変更するとか莫大なエネルギー必要そうだ……。

≪逆よ。エネルギー全然かかってないの。文明が構築できなかった星を利用しているだけなのよ。そんな星何万とあるわ。と言うよりエネルギーが足りなくてあれくらいしかできなかったの≫

 なるほど……
 神様にとっては利用価値の無い星を利用してるだけってことか……

『それにしてもひどすぎません!?あそこ殺意高すぎるでしょ!?元々人の為に作ってないって言っても限度がありますよ!!』

≪違うわよ!逆よ!絶対に入れないようにしたの!!≫

 ……ほう?
 あれ適当じゃなくて意図があったの?

≪はぁ……。言ったでしょ。人が勝手に入って行って死んじゃったって。今より数千年前の人類の方が強かったのよ。58階層くらいまでは進んでいたわね。だから60階層から上に絶対入れないようにしたのよ……≫

 ……59って水没エリアか。
 そういえばあそこから急に極端に難易度上がった気が……

≪当時でももうろくに魔法も使えないのに金銭につられて先へ進む人々が後を絶たなかったのよ≫

 それは頭を悩ませるなぁ。
 それで絶対進まないようにしたと。

≪あそこから進もうと思わないでしょ?水没してるんだもの!その次は天空のワイバーンの巣。普通見てすぐ引き返すわよね!?その先は溶岩。徐々に熱くなったでしょ?引き返すでしょ!その次は暗黒大陸。石化魔法を使ってくる魔物が居たわよね?エリア前で固まったでしょ!?万が一溶岩エリアを突破するような子がいたら入る前に強制的に動きを止めるようにしていたの!あそこエリア外に居ればゴーレム来ないのよ?私なりに人の事を思ってやったの!!≫

 なるほど……
 絶対殺そうとしてたんじゃなくて、絶対進めないようにしてたのか……
 ソフィア様なりの思いやりだったんだね。

≪そうよ!わざわざ先に進むごとにどんどんエリアを広くして難しくしてすごく大変だったのよ!≫

『じゃあ、あのおかしい魔物の配置にも意味があったんですか?』

 絶対にここに産まれるべきでない魔物がいっぱい居たけど……。

≪ええ、溶岩エリアは疑似生命体が勝手に打ち合うようにしていたでしょ?暗黒大陸では魔物が谷底に落ちて行って自動的にエネルギーを回収できるようにしていたわ。今のその星ってそのおかげで保っているのよ?もう人々が生産しているエネルギーでは全く賄えていないわ。他国のダンジョンも似た星持ってきてそうなってるわよ≫

 なるほど。
 諦めずに色々世話やいてきたんだな……
 人々はそれを消費するだけしてる状況なんだね。

 ビジネスビジネス言ってるけどソフィア様優しいんだよ。

≪そんなことないけれどね……。ただ、もう限界なの。補助できる出来るエネルギーも無くなってしまった。だから私はあの世界のことをもう見放していたのよ。というよりもう何もできないんですもの≫

『具体的にその星のアップデートを維持する為にはどれくらいのエネルギーが必要なんです?』

≪1日に何万人も入っているから、ダンジョンだけで賄うにしても平均到達階層を10階層程押し上げてくれれば大丈夫よ≫

 ……ふむ。

『今の平均は?』

≪えっと……8.6ね≫

『ひっく!!』

≪人々は何でこんなに弱くなってしまったのかしら……。いや、理由があるのだけれども。私と契約するならあとで教えてあげるわ≫

 ちゃんとした理由があるのか……。
 契約……?
 まぁいいか。

 とりあえず20階層くらいまでなら……。
 とりあえずもう少し安全にすれば何とかなるかな。
 僕がエネルギーを稼いでセーフティーゾーンを増やしてあげるくらいでなんとか……

 その後は自動で回るって話だね。
 それで不労所得、と。

≪そういう事ね≫

『僕の体の件が落ち着いてからでいいですか?』

≪えぇ、100年でも待つわ。それにこの話はそもそも君が居ないと成り立たないの。私は手出しできないんですから。もし君が拒否しても疑似生命体に魂を入れる件はやってあげるわ。ちゃんと君がエネルギーを回収してきたんですから≫

 ……後の世界の事なんか知らないって言いたいけれど。
 ハイエルフさんと過ごす事選んじゃったしな。

 きっとこの先もこの星で長い間暮らしていくんだろうな。
 エステルの家族だもん。

 それに僕の家族もきっと長生きするんだろうなぁ。
 じゃあ、やるしかないか。

『他にやらないといけないことあります?』

≪ないわ。ただダンジョン100階層の奥に管理者エリアがあるの。階層主を倒せば開くはずよ。その部屋の魔石に触れてきて。それで君に管理者権限が全て移るわ≫

 ……なるほどね。
 まぁそれは元々やるつもりだったからいいよ。

『こんなに話を聞いて申し訳ないけれど僕は僕の家族を優先に動きますよ?』

≪えぇ、それでいいのよ。自分の大切な人の為に生活をしているだけで本来成り立つように作られているの。この世界がおかしいのよ≫

『ヒーロー活動なんか絶対しないですからね!僕正義のヒーロー嫌いなんです!!』

 僕は僕の家族以外のことは知らん!
 皆を強くしてあげたりはしない!!
 このスタンスは絶対に変わらん!

 それに王様がそんなことをすれば戦争が激しくなるって言ってたもん。
 僕にとって、もうあの獣人国の首脳陣も大切なんだよ。

≪君にそんなこと望んでいないわよ、ふふふ≫

『ちなみにさっき言ってた契約ってなんですか?』

≪君に分かりやすく言えばこちらの文明のエネルギー、神力を直接使えるようになる契約ね。自力で文明を上ってきた人になら可能なの。簡単に言えばある一定以上の神力を自力で稼いだ人が対象ね。普通出来ることじゃないんですけど。クロム君は既にその基準を超えたって事よ。だからこんなに色々話しているのよ。契約社員になると思えばいいわ?≫

 契約社員ね。
 なるほど。わかりやすい。

『特にデメリットはないんですね?』

≪ないない。何も変わらないわ。私が話しやすくなるだけね≫

『わかりました。それでいいなら引き受けます。また詳しくは仕事に取り掛かれるときに聞きますね。忘れちゃうと思うんで』

≪えぇ、ありがとう。とても助かるわ≫(パチンッ)

 え!?何したの!?
 今指パッチンしてなんかやったでしょ!?

≪鑑定してみなさいな?≫

 ん?”鑑定”

 -----

 ★種族:オリジンスライム
 名前:クロム 
 役職:創造神ソフィアの使徒

 -----

『おお!使いっ走り卒業した!』

≪まぁ名前はなんでもいいんですけどね。その方が都合よさそうでしょ。契約とダンジョンの管理権限を受け取る鍵のような物を渡したわ。ダンジョンの最深部まで行けば勝手に反応するわよ≫

 はぁ…。
 使いっ走り卒業はいいんだけど使徒かぁ……。

 僕一般人なのになぁ。
 使徒活ってなにするんだろ……。

≪他に仕事は頼まないわよ。人々は人々の生活を自分で賄うべき。だから君が色んな所に行って人々を助けて回る必要なんてないわ。土台作りに少しだけ協力してもらいたかっただけ。君にもメリットあるでしょ?断りたかった?≫

『ソフィア様のお願いは相当理不尽じゃなければ断りませんよ』

 僕の今の生活はソフィア様のおかげなんだから。
 こんな素敵な家族を持てたのはソフィア様のおかげなんだ。
 相談も聞いてくれるしね。

≪そう、ふふ。ありがとう≫

 それに、これが出来れば僕は星を丈夫にするエネルギー溜めなくていい。
 家族や今後のハイエルフさん達の為になると思えばね。
 体の件が落ち着いたら考えるか……。

≪ハイエルフねぇ……はぁ……≫

 ん?何か思うことあるのか?

≪ちょっと私の愚痴聞いてから帰りなさいよ。もう今日は戦わなくていいでしょ?≫

 愚痴……?

『ソフィア様と話すの目的にやってたんでもう別にいいですけど……』

≪契約もしたし、もう君はこっちの文明に足踏み入れてるのよ。その世界の歴史くらい話してあげるわ≫

 それに歴史?

≪えぇ。ちょっとお茶でもしましょうか。家に来なさいな≫

 え、ソフィア様の家!?
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