異世界でダンジョンと過ごすことになりました

床間信生

文字の大きさ
16 / 78

ホブゴブリン

しおりを挟む
後で確認してみたら魔力化の時に使用した包丁はメニューの方に登録されていた。

お昼御飯も食べて、新たな武器を試す機会が増えたことで、どうせなら持っている魔石でレベルアップもしてしまおうという事になり、とりあえず持っている魔石12個を使用したところ

タカヒロ・イダ(26☆1)
種族     人
レベル  4→6
体力    17→23
魔力      0
力        17→26
俊敏    12→24
器用    12→21
適性     内政E 戦闘E+ 生産E
スキル 言語(パッシブ)

とステータスも流石にレベルが2上昇したことにより、そこそこののびを見せたと思う。
最初は12個全部使用するのではなく、カロリーにも使用するか、何かのためにとっておいた方が良いのか考えたりもしたのだが、とりあずカロリーの方から俺が一人でゴブリンを問題なく倒せるようになるまでは、俺を最優先にするべきだという内容の言葉が遠回しに聞こえたので、今回は全てを俺に使用することにした。

そして今はホムンクルスの方もステータスの上昇を感じられるように、新たなホムンクルスにしてゴブリンとの実戦に望んでいるのだが、これがなかなかにして順調である。
力負けなどは午前中の段階でも感じることなかったわけだが、そこから更にレベルアップをした今となっては余裕でいなせるのはもちろん、武器を刃物にしただけあって、自分一人でもゴブリンを倒せるようにもなっていた。
唯一の問題点としては、武器のリーチが短いので、ゴブリンを斬りつけたときに自分が返り血を浴びやすいということなのだが、ただそれはホムンクルスが返り血を浴びるだけであって、自分が血を浴びてしまうというわけではないので、全然耐えられる。

むしろ先ほど3体のゴブリンを相手にしてみたのだが、複数相手でも問題がないほどだ。

ちなみに俺の横にいるリンの方へ目を向けると、彼女は魔法を使わずにパンチとキックのみでゴブリンを倒せるようになっていた。
俺とリンのステータスは魔力以外は一緒のはずなので、どうやら身体的能力としては本来はそこまで強いようなのだが、俺に真似ができるのだろうか。
一体どういう体捌きなのか全く分からない。

ということで今はゴブリン狩りに自信もついたこともあり、今は午前中よりも少し奥の方まで足を運んでいた。

とはいっても奥の方とはいえ午前中より、数分ほど深く歩いたところなので、周囲の状況としては別段変化など無い。
相変わらずの山奥でしかないのだが…

「ん?リンどうした?」

ゴブリンを見つけようと上空に上がったリンの様子が何かおかしい。
指を指しているので恐らくはゴブリンを見つけたと思うのだが、どうにも首を捻っている。

とりあえず俺は周囲の木に隠れて回りの物音を探ろうと静かにしてみたところ、何やら少し遠くの方から声のような音のような何かよく分からないモノが聞こえた気がした。

「リン、今のなんか声っぽいの聞こえなかったか?」

上空のリンを近くに手招きして呼び聞いてみると彼女もそうだと言わんばかりに頷く。

今の状況としては、近くにゴブリンがいても何らおかしくない状況だ。
なので、音の方に近寄るにしても一気に走ったりしては余計な心配も増える可能性がある。
そう思いながら俺は慎重に周囲に警戒をはらいながら音の方へと足を運んでみると、そこには一匹のゴブリンに見えるモンスターがいた。

パッと見た目の外見的にはあまり他のゴブリンと代わりがないのかもしれない。
だがそいつは、なんだか変な見た目をしていた。
身長は遠くなのでハッキリとは分からないが、俺が昨日から出会っていたゴブリンと比べると1~2回りは大きい感じ?いやもう少し大きいのだろう。
もしかするとだが俺よりも大きいのかもしれない。
肌色は他のゴブリンよりも少しだけ黒っぽい感じがする。
手足の太さなどはよく分からない、なぜ分からないかというと、そのゴブリンは洋服を着ていたからだ。

俺がこれまで見たゴブリンどもは、ほとんどが裸に近い格好をしていた。
着ているとしても腰巻きというか粗末な布を腰に巻き付けているくらいだ。
それが今、遠くに見えるゴブリンはシッカリと服を着ている。
頭には兜のような固そうな物、体は白の下地に所々が茶色や赤で滲んでいる感じの長袖の服。
下は幅が広目の茶色のズボンで、よく見ると靴まではいていて、腰には多分だが剣を差しているような感じがした。

その見た目から明らかに今までのゴブリンに比べて大きく知性を感じるものがある。

「なんだあれ…」
「たぶんほぶ…」
「ほぶ?」

俺の呟きに対して、リンが教えてくれた。
どうやらあれはホブゴブリンというゴブリンの上位種になるらしい。

上位種というからには多分、強いのだろう。
今の俺はその横に取り巻きのようにウロチョロしているゴブリンを相手に出来るようになったにすぎない。
ホブゴブリンの周囲に4匹ほど、そしてそれより前方数メートルといった距離のところに大勢で籠のようなものを担いでいる。

俺たちが何か異変を起こしてしまえば遠くとはいえ、最悪の状況としてアイツら全員を相手にしなければいけないのかもしれない。
そうなると昼から集めた魔石が無駄になる可能性がある。
それは絶対に嫌だからとりあえずはアイツらから先ずは離れるのが先決だと考えた直後、前方の籠のような物が揺れた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。 最強主人公はイケメンでハーレム。 脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。 落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。 =主人公は男でも女でも顔が良い。 そして、ハンパなく強い。 そんな常識いりませんっ。 私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。   【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!

菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは 「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。  同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう  最初の武器は木の棒!?  そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。  何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら 困難に立ち向かっていく。  チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!  異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。  話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい! ****** 完結まで必ず続けます ***** ****** 毎日更新もします *****  他サイトへ重複投稿しています!

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

処理中です...