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第三章、VSフェル=ニグルー
#133 人造竜の独自魔術
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『ハッハッハッ、た~のし~な!!」
『電気ののブレスなんて厄介なものを持ってるんですね。』
『俺の二つなは【電脳機竜】だからな。体中が機械属性だから電気も吐けるんだよ。』
『機械属性ですか。昔にも全身機械の竜がいましたね。』
ブレスとブレスがぶつかり合い、魔術がぶつかり合い、研究室がぶち壊れる。
あとで天之川が見たらキレそうだ。
『チャチャっと殺してもなんかインパクトに欠けるな。よし、じわじわ殺すか。』
そういうとフェルは魔術の詠唱を始める。
(聞いたことない詠唱ですね。)
ルミナは警戒して距離を取ろうとするが、手遅れだった。
『ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!《竜光纏》!!!!』
フェルが魔術を使うとフェルの体中に淡い黄緑色の閃光がまとわりつく。
『これが俺の独自魔術オリジナルマジック、《竜光纏》だ。』
『光ってるだけにしか見えないんですけど。』
「は!?この魔力の渦が見えないのか!?』
『全然?』
ブチっとフェルの血管が切れる音がした。
『あーそうかいそうかい!!なら俺の全力のを見せてやるよ!!!!』
黄緑色の光がさらに強くなる。
その光に吸い付くように大気中の魔力が光に吸い込まれる。
『これは少々やばいですね。』
竜のブレスも魔術も魔力で行うもの。
大気中の魔力が薄くなればその分活動できなくなってしまう。
『魔力を纏わせ身体能力を上げ、さらに大気中の魔力を吸収することで相手の魔術を弱らせる。これが俺の独自魔術だ!!』
『確かにこんな魔術見たことも食らったこともありませんね。でも、』
ルミナは羽をバサッと羽ばたかせる。
『僕にとって魔力なんてものは所詮補助剤程度の役割なんですよ。』
ルミナがそういうと全身から上記のような煙が吹き出し始める。
『あちっ!!なんだこれ!?』
フェルも蒸気から逃げようとバサバサと飛び回る。
ルミナから蒸気が出る音がしなくなる頃にはだだっ広い部屋全体が熱い蒸気に覆われていた。
『あっちぃ!!くそが、こんなもん換気扇と氷でなんとかならぁ!!』
フェルは換気扇のスイッチを強に切り替え、研究室に置いてあった強力冷却装置でルミナを冷やす。
『冷気ですか。これはちょうどいいですね。』
ルミナは溶岩ですら凍らすような冷気にも怯むことなく耐えていた。
『焔帝竜って名前のくせに冷気に強いなんてな。』
『焔帝竜っていうのは人間が主観で名付けたんでしょう?僕の能力は暑さを操るわけではない。』
ルミナは残った蒸気を吹き飛ばすように大きく羽ばたいた。
それと同時に蒸気が完全に吹き飛ばされ姿があらわになる。
その姿はさっきまでの暑苦しい紅色ではなく、
全てを凍てつかせるような冷酷な蒼色だった。
『僕は灼熱から絶対零度までの熱を操る竜、ガルミラナだ。覚えとくんだな人造竜。』
『電気ののブレスなんて厄介なものを持ってるんですね。』
『俺の二つなは【電脳機竜】だからな。体中が機械属性だから電気も吐けるんだよ。』
『機械属性ですか。昔にも全身機械の竜がいましたね。』
ブレスとブレスがぶつかり合い、魔術がぶつかり合い、研究室がぶち壊れる。
あとで天之川が見たらキレそうだ。
『チャチャっと殺してもなんかインパクトに欠けるな。よし、じわじわ殺すか。』
そういうとフェルは魔術の詠唱を始める。
(聞いたことない詠唱ですね。)
ルミナは警戒して距離を取ろうとするが、手遅れだった。
『ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!《竜光纏》!!!!』
フェルが魔術を使うとフェルの体中に淡い黄緑色の閃光がまとわりつく。
『これが俺の独自魔術オリジナルマジック、《竜光纏》だ。』
『光ってるだけにしか見えないんですけど。』
「は!?この魔力の渦が見えないのか!?』
『全然?』
ブチっとフェルの血管が切れる音がした。
『あーそうかいそうかい!!なら俺の全力のを見せてやるよ!!!!』
黄緑色の光がさらに強くなる。
その光に吸い付くように大気中の魔力が光に吸い込まれる。
『これは少々やばいですね。』
竜のブレスも魔術も魔力で行うもの。
大気中の魔力が薄くなればその分活動できなくなってしまう。
『魔力を纏わせ身体能力を上げ、さらに大気中の魔力を吸収することで相手の魔術を弱らせる。これが俺の独自魔術だ!!』
『確かにこんな魔術見たことも食らったこともありませんね。でも、』
ルミナは羽をバサッと羽ばたかせる。
『僕にとって魔力なんてものは所詮補助剤程度の役割なんですよ。』
ルミナがそういうと全身から上記のような煙が吹き出し始める。
『あちっ!!なんだこれ!?』
フェルも蒸気から逃げようとバサバサと飛び回る。
ルミナから蒸気が出る音がしなくなる頃にはだだっ広い部屋全体が熱い蒸気に覆われていた。
『あっちぃ!!くそが、こんなもん換気扇と氷でなんとかならぁ!!』
フェルは換気扇のスイッチを強に切り替え、研究室に置いてあった強力冷却装置でルミナを冷やす。
『冷気ですか。これはちょうどいいですね。』
ルミナは溶岩ですら凍らすような冷気にも怯むことなく耐えていた。
『焔帝竜って名前のくせに冷気に強いなんてな。』
『焔帝竜っていうのは人間が主観で名付けたんでしょう?僕の能力は暑さを操るわけではない。』
ルミナは残った蒸気を吹き飛ばすように大きく羽ばたいた。
それと同時に蒸気が完全に吹き飛ばされ姿があらわになる。
その姿はさっきまでの暑苦しい紅色ではなく、
全てを凍てつかせるような冷酷な蒼色だった。
『僕は灼熱から絶対零度までの熱を操る竜、ガルミラナだ。覚えとくんだな人造竜。』
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