世界のためなら何度でも

つぼっち

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第六章、【研究神】天之川翔

#141 神喰の魔神

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「ゴッドイーター、なかなかにいかつい名前ですね。」

「は?かっこいいだろ。」

「全然。」

天之川は俺のエクストラスキルの名前を聞いて鼻で笑う。

「お前絶対ぶちのめす。」

「ふふっ、その言い方は負けフラグなんじゃな

天之川が言い終わる前に俺は拳を天之川に叩き込んだ。

そのまま屋上の周りをかこうバリアに叩きつけられる。

「まだまだぁ!!」

俺は一瞬で天之川に近づき何発ものラッシュをおみまいする。


ドドドドドドドドドドドトドドドドドドドドドドドドドドドド


オラオラだとか無駄無駄だとか言いたい気持ちだけど著作権がヤバそうなので言わないが天之川はなす術なく俺の拳をもろに受ける。

「がぁ!!」

天之川は転移魔術でその場を離れるがダメージは効いているようでフラフラしている。

「こ、こんなはずじゃ……。」

「どうやらお前のエクストラスキルじゃ俺には届かないみたいだな。」

「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」

天之川は決死の思いで素早く傷を癒す。

本来治癒魔術はとても長い詠唱が必要なのだが天之川は短い詠唱で止めたので少しの傷しか回復できていない。

「《ハイエンド・ブラスター》!!」

天之川は暗黒魔術最高位の闇を凝縮し放つ魔術を撃ってくる。

「でも俺には気かねぇよ。」

俺は魔術を大きな口で丸呑みにした。

「!?」

「俺は神さえも喰らう魔神だぞ?こんな魔術喰えるに決まってるだろ。」

「馬鹿な!!」

少しずつだが押してきている。

このままいけば勝てるかもしれない。

「いける!!」

「……ふふふ。」

天之川は奇妙に笑いはじめる。

「本当に僕に勝とうとしてるんですか?」

「なんだ、負け惜しみか?」

「いえ、私は天之川魔術研究会の会長ですよ?」

すると天之川の両手に白い魔法陣が浮かび上がる。

「天之川魔術研究会の研究員は皆独自の魔術を持つと言われている。」

天之川は手のひらでゆっくりと魔法陣を重ね合わせる。

すると二つの魔法陣が融合され新たな魔法陣となった。

そして天之川が天に魔法陣を掲げると魔法陣は天に吸い込まれていった。

「見せてあげましょう、これが僕の独自魔術です。」


天之川がそう言った時にはすでに俺の腹に小さなナイフが刺さっていた。
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