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第六章、【研究神】天之川翔
#144 暴発
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「サンキューダーク。」
「気にすんな。」
ダークが持ち堪えてくれたおかげで解毒までの時間が稼げた。
毒は全回復し、再び立ち上がる。
「おっしゃ続きだ。」
「……つくづく面白いねぇ君は!!《ダーク&ダーク=ダーク・ブラスター》!!!!」
天之川の魔術は俺に着弾する一歩手前で錬金魔術で魔力から作られた壁によって遮られた。
「チッ!!」
天之川は地面に手をかざし、錬金術で巨大な杭を作り俺にぶつけようとする。
だが俺はエクストラスキルで杭を噛み砕く。
いや、これは時間稼ぎ。
本命は……!!
「時間停止か!!」
「もう遅い!!!!」
だが手はある。
これは賭けだ。
でもダークがこの空間に入れるということは確率は上がる!!
「『反魔術(アンチマジック)!!』」
俺とダークは同時に魔術を唱える。
このアンチマジックは俺が編み出した新たな魔術。
確率は10%とかなり低いし相手に隙がない限り発動できない。
でもここにはダークもいる。
二人合わせて確率20%、そして詠唱時間で天之川に隙ができている。
しかし、
「ゲブっ!!」
「ダーク!?」
時間が止まってしまった。
そして俺の後ろにいたはずのダークが時間停止する前に俺の前に出てナイフから庇ったのだ。
ナイフはまたしても毒入り。
しかも解毒はダークが生まれた後に習得した魔術。
ダークには毒を直す術がない。
「すごいね。クローンは本来オリジナルに反発する存在なはずなのに。それほど『思い』が強かったんだろう。」
ダークはゆっくりと目を閉じようとする。
「諦めるな!!俺が解毒を!!」
「間に合わねぇよ。俺は置いてけ。」
俺は必死に解毒をするがダークの意思によって拒否される。
「まぁ頑張れや。お前ならあいつに勝てるさ。」
ダークは最後の言葉を言い残し、ゆったりと死んでいった。
天之川はどこか寂しそうな顔をしていた。
それは果たして所有物がなくなった時の感情か、愛を持って生まれた存在への敬意か。
俺は剣を握り直し、天之川へ向かっていく。
天之川は大量の魔術を放ち、俺はそれをかわしながら天之川に斬りかかる。
五分五分の戦い。
そして再び、天之川のクールタイムが終わったようだ。
「……、次は君を刺す。これが最後の時間停止だ。」
「やってみろよ。俺は死なねぇ、ダークの分まで生きてやる!!」
天之川は魔術を天に放つ。
10秒。
時間停止の発動までの時間だ。
その間に俺は先ほどの魔術、アンチマジックを準備する。
ダークがいなくなり確率は減ったがそれでも、行ける気がするんだ。
「時はきた!!」
「させるか!!《反魔術(アンチマジック)》!!」
次の瞬間天之川の魔法陣がパキンと音を立てて崩れていく。
「な!?」
「発動……した!!」
大きな魔術を発動する際は術者の魔力の流れや強さを安定させるために魔法陣が使われる。
魔法陣は術者の魔力の流れをサポートし、力を抑制する力があるからだ。
その魔法陣が魔術の途中で崩壊したら、
「反動で術者の体の魔力が暴発する。特に魔力が無尽蔵なお前にはそれこそ死ぬくらいにな!!」
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
魔法陣がなくなり行き場のなくなった魔力が体をむしばみ続け、体を引き裂いていく。
「こんなところでぇぇぇぇぇ!!!!こんなところで僕の研究はおわれないんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
天之川は奇声をあげ、のたうちまわりながらやがて動かなくなった。
「気にすんな。」
ダークが持ち堪えてくれたおかげで解毒までの時間が稼げた。
毒は全回復し、再び立ち上がる。
「おっしゃ続きだ。」
「……つくづく面白いねぇ君は!!《ダーク&ダーク=ダーク・ブラスター》!!!!」
天之川の魔術は俺に着弾する一歩手前で錬金魔術で魔力から作られた壁によって遮られた。
「チッ!!」
天之川は地面に手をかざし、錬金術で巨大な杭を作り俺にぶつけようとする。
だが俺はエクストラスキルで杭を噛み砕く。
いや、これは時間稼ぎ。
本命は……!!
「時間停止か!!」
「もう遅い!!!!」
だが手はある。
これは賭けだ。
でもダークがこの空間に入れるということは確率は上がる!!
「『反魔術(アンチマジック)!!』」
俺とダークは同時に魔術を唱える。
このアンチマジックは俺が編み出した新たな魔術。
確率は10%とかなり低いし相手に隙がない限り発動できない。
でもここにはダークもいる。
二人合わせて確率20%、そして詠唱時間で天之川に隙ができている。
しかし、
「ゲブっ!!」
「ダーク!?」
時間が止まってしまった。
そして俺の後ろにいたはずのダークが時間停止する前に俺の前に出てナイフから庇ったのだ。
ナイフはまたしても毒入り。
しかも解毒はダークが生まれた後に習得した魔術。
ダークには毒を直す術がない。
「すごいね。クローンは本来オリジナルに反発する存在なはずなのに。それほど『思い』が強かったんだろう。」
ダークはゆっくりと目を閉じようとする。
「諦めるな!!俺が解毒を!!」
「間に合わねぇよ。俺は置いてけ。」
俺は必死に解毒をするがダークの意思によって拒否される。
「まぁ頑張れや。お前ならあいつに勝てるさ。」
ダークは最後の言葉を言い残し、ゆったりと死んでいった。
天之川はどこか寂しそうな顔をしていた。
それは果たして所有物がなくなった時の感情か、愛を持って生まれた存在への敬意か。
俺は剣を握り直し、天之川へ向かっていく。
天之川は大量の魔術を放ち、俺はそれをかわしながら天之川に斬りかかる。
五分五分の戦い。
そして再び、天之川のクールタイムが終わったようだ。
「……、次は君を刺す。これが最後の時間停止だ。」
「やってみろよ。俺は死なねぇ、ダークの分まで生きてやる!!」
天之川は魔術を天に放つ。
10秒。
時間停止の発動までの時間だ。
その間に俺は先ほどの魔術、アンチマジックを準備する。
ダークがいなくなり確率は減ったがそれでも、行ける気がするんだ。
「時はきた!!」
「させるか!!《反魔術(アンチマジック)》!!」
次の瞬間天之川の魔法陣がパキンと音を立てて崩れていく。
「な!?」
「発動……した!!」
大きな魔術を発動する際は術者の魔力の流れや強さを安定させるために魔法陣が使われる。
魔法陣は術者の魔力の流れをサポートし、力を抑制する力があるからだ。
その魔法陣が魔術の途中で崩壊したら、
「反動で術者の体の魔力が暴発する。特に魔力が無尽蔵なお前にはそれこそ死ぬくらいにな!!」
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」
魔法陣がなくなり行き場のなくなった魔力が体をむしばみ続け、体を引き裂いていく。
「こんなところでぇぇぇぇぇ!!!!こんなところで僕の研究はおわれないんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
天之川は奇声をあげ、のたうちまわりながらやがて動かなくなった。
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