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第一章、300年前の世界
D-7 並行世界を渡るため
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「並行世界を移動する条件は三つ。一つは世界神をしばき倒すこと、二つ目はこの世界の軸となる三柱の神を封印すること、三つ目は【リモートコントローラー】の力を持つ人間3人の魂がいる。簡単だろ?」
「……わけわかんねぇ。」
「一つずつ説明してあげよう。まず世界神をしばき倒す、これは正確には世界神の持つ《時空移動権》がいるからだ。時空移動権は権利というより力だ、それが有れば世界を移動できる。そして全生物のデリートを止めることができる。」
「私の【失楽園】と似たようなものですね。」
「二つ目の世界の軸となる神を封印する。これはこの世界に災いをもたらす【災害神】と呼ばれている存在を方法はなんでもいいが封印することだ。神は殺してもいいが絶対に死なない。故に神と呼ばれている。こいつらを封印することで世界の存在を軽くして別次元に移動しやすい道を作ることができる。」
「それなら僕知ってるよ。中には災害神を崇める団体もいるからね。」
「最後に【リモートコントローラー】。これはお前らのことだ。」
「俺らが?」
俺たち3人は顔を見合わせる。
全くもって身に覚えがない。
「リモートコントローラーとは時間を操る者の総称だ。時間停止、巻き戻し、早送り、スキップ、バックスキップ、再生の6つがあるがそのうち3つは災害神が持っているとされている。3人ともがこれらの力を覚醒させることができれば並行世界を渡ることが可能だ。覚醒させる方法はよくわからないが力は戦っている間に覚醒するものだろう。」
いまいちよくわからない。
でもこの方法に縋るしかないんだ。
「やってやるぜ。俺たちは必ず元の世界に戻ってやる!!」
「まずは一番簡単そうな世界神をしばき倒すところからだね。その道中にリモートコントローラーを覚醒させればいいんだし。」
「そうですね。では行きますか。」
社長は3人がビルから去っていくのを窓から見届ける。
「しゃちょー、何か企みでもあるの?」
「…………さぁな。」
「まぁ社長がその笑みの時には大体嫌なこと考えてる時でしょうに。この前の全人類幼児化計画も失敗に終わったんだし頭冷やしてくださいよ。」
「俺はその程度じゃ止まらん。俺は野望に忠実な男だからな。」
社長はクックックと悪役笑いをする。
「部長クラスの人員を揃えろ。今から緊急会議だ。」
「ですってのりさん。」
「モカさんが行ってくださいよ。」
「…………、わかった俺がいくから。」
頭をぼりぼりと掻きむしる。
「世の中には俺みたいに絶対に幸せになれない人間がいるんだ、大量にな。」
社長はiPadを取り出し、何かのサイトを開き文字を打ち始める。
「幸せになんか絶対にさせない。俺はな、バッドエンドが見たいんだよ。」
「……わけわかんねぇ。」
「一つずつ説明してあげよう。まず世界神をしばき倒す、これは正確には世界神の持つ《時空移動権》がいるからだ。時空移動権は権利というより力だ、それが有れば世界を移動できる。そして全生物のデリートを止めることができる。」
「私の【失楽園】と似たようなものですね。」
「二つ目の世界の軸となる神を封印する。これはこの世界に災いをもたらす【災害神】と呼ばれている存在を方法はなんでもいいが封印することだ。神は殺してもいいが絶対に死なない。故に神と呼ばれている。こいつらを封印することで世界の存在を軽くして別次元に移動しやすい道を作ることができる。」
「それなら僕知ってるよ。中には災害神を崇める団体もいるからね。」
「最後に【リモートコントローラー】。これはお前らのことだ。」
「俺らが?」
俺たち3人は顔を見合わせる。
全くもって身に覚えがない。
「リモートコントローラーとは時間を操る者の総称だ。時間停止、巻き戻し、早送り、スキップ、バックスキップ、再生の6つがあるがそのうち3つは災害神が持っているとされている。3人ともがこれらの力を覚醒させることができれば並行世界を渡ることが可能だ。覚醒させる方法はよくわからないが力は戦っている間に覚醒するものだろう。」
いまいちよくわからない。
でもこの方法に縋るしかないんだ。
「やってやるぜ。俺たちは必ず元の世界に戻ってやる!!」
「まずは一番簡単そうな世界神をしばき倒すところからだね。その道中にリモートコントローラーを覚醒させればいいんだし。」
「そうですね。では行きますか。」
社長は3人がビルから去っていくのを窓から見届ける。
「しゃちょー、何か企みでもあるの?」
「…………さぁな。」
「まぁ社長がその笑みの時には大体嫌なこと考えてる時でしょうに。この前の全人類幼児化計画も失敗に終わったんだし頭冷やしてくださいよ。」
「俺はその程度じゃ止まらん。俺は野望に忠実な男だからな。」
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「部長クラスの人員を揃えろ。今から緊急会議だ。」
「ですってのりさん。」
「モカさんが行ってくださいよ。」
「…………、わかった俺がいくから。」
頭をぼりぼりと掻きむしる。
「世の中には俺みたいに絶対に幸せになれない人間がいるんだ、大量にな。」
社長はiPadを取り出し、何かのサイトを開き文字を打ち始める。
「幸せになんか絶対にさせない。俺はな、バッドエンドが見たいんだよ。」
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