世界のためなら何度でも

つぼっち

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第二章、入学・魔術学園サンクチュアリ

T-6 学園長挨拶

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「えーちみたち新入生は魔術界の小さな卵であり、この学園で………………。」



『あいつうるさくね?』



「アマハラの方がうるさいよ。」



始業式は先生の紹介やカリキュラムについての話だった。



この学校、【魔術学園サンクチュアリ】では魔術を学ぶだけでなくその将来の使い方や剣術なんかも教えてくれる。



といってもこの学校に来ると言うことはこの国の騎士になる者がほとんどだろう。



僕は将来階段式に国王になることが決まっているけど弱い王様じゃ務まらないからそれを鍛えるためにこの学校に通うことにしたんだ。



「では最後に学園長からのお話です。」



学園長と呼ばれる方が壇上に上がる。



綺麗な緑髪……ってあの人父さんのお墓で出会った人だ!!!!



「皆さんまずこちらの写真を見てください。」



学園長は一枚の写真を魔術でスクリーンに写す。



映ったのは可愛い一人の女性の写真だった。



「うちの娘です、めちゃくちゃ可愛いでしょ。」



「「「「「「「………………。」」」」」」」



先ほどまでコソコソと話し声が聞こえた場がシンと静まった。



「…………はい、私わたくしこの学園の学園長アレイスターといいます。



しれっと話し始めた!!



何事もなかったように話し始めた!!



「こんなのが学園長って先がおほいやられるよ、なぁアマハラ。」



『え、あぁ、そうだな。』



あれ、さっき僕の右側にいたような気がするけど今は左側にいる。



移動したようには見えなかったけど。



「ではこれで私の話を終わります、続いてランク測定を行いますので学籍番号4001の方から4100までの人はあのハゲの先生についていってください。」



ばらばらと並んでいた列から人がどんどん抜けていく。



ハゲた先生は泣きながら生徒を先導した。



かく言う僕も学籍番号4028なのであの先生について行く。



「ではさらにここから十人ずつに分けるので適当に十人組になってください。」



入学していきなり組みを作れって言われてもどうしよう。



とりあえずそこらへんにいる人に声かけてみよう。



「あ、あ、あ、あのよ、よかったらく、組みません?」



「あ、え、あ、はい。」



二人ともコミュ障なのかぎこちない。



「おう、俺たちも入れてくれよ。」



さらにそこに五人加わって合計七人になった。



「私たちも入れて~。」



さらに女性が二人入って九人になった。



あと一人なんだけど二人で固まってる人が多いな~。



あれなんかモニターが立ってる。



「先生、このモニターは?」



「あぁ、この子も生徒だ。ちょうど一人だし入れてやってくれ。」



「わかりました。」



これで十人。



「お、そこ早いですね。ではそこのチームから魔力測定を始めましょう。」



僕たち十人は奥の部屋へと連れられた。
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