世界のためなら何度でも

つぼっち

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第三章、蠢く

T-11 始業式

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始業式


「結果は見えてるんだけどね。」

僕は学校の門に貼られたクラス発表の紙をみる。

やはり何度見てもCクラスだ。

「……まぁ次の学年に行くときの進級式で上がるしね。」

ガラガラと教室のドアを開ける。

中はどんよりしていていかにも落ちこぼれのクラスだ。

「あ、君は入学式の!!」

声をかけてくれたのは最初に声をかけた女の子とモニターの子だった。

「あれ、二人とも僕より魔力も武術も上だったのに。」

「それがさ、私は魔力継続不可能でCクラスだって。」

「僕は武術がちょっと……。」

「そうなんだ……、そういえば二人とも名前を聞いてなかったね、僕は神成極夜。」

僕が自己紹介をするとモニターの子も自己紹介をする。

「僕はゲッケイジュ、モニター越しなのには事情があって一応男です。」

「私は……。」

最初に声をかけた女の子は一白置いて答えた。

「私はオルクジャナス、よろしくね二人とも。」

はじめて聞いた名前、なのに何故か恐怖が湧く。

この女の子が、怖く感じた。


ガラガラガラ!!!!!


自己紹介をしていると扉が開いた。

出てきたのは高身長のイケメンな人が入ってきた。

「私が貴様ら落ちこぼれ共の担任、グリモアだ。私が担任になったからには貴様らのようなこの魔術界のゴミクズ共を大魔術師にしてやる。覚悟しておけ。」

こっわ。

先生こっわ。

生徒みんなびびってるって。

「では今日は始業式で授業は明日からだ。各自帰宅次第準備をするように、忘れ物などしてみろ、消し炭にするぞ。」

先生は扉を勢いよく開けて教室から去っていった。

「…………ちびりそう。」





学校から帰り、明日の準備をしていると昨日からいなかったアマハラが帰ってきた。

「あれ、アマハラ。どこいってたの?」

『べつに、ベルゼブブと喋ってただけだよ。』

「そういえば二人は知り合いなの?」

『んー、あんまり喋ったことはなかったけど知り合いだったね。ベルゼブブは聖夜の剣に憑依した悪魔だし。』

「…………。」

僕は今まで気になっていたことを聞いてみた。

「ねぇアマハラ。」

『何?』

「僕の父さんってどんなひとだったの?」

アマハラは黙り込んだ。

「あ、ダメだったらいいんだ。何か特別な事情があるのかもだし。ちょっと興味本位で聞いてみただけだから。」

アマハラは深いため息をついた後、口を開いた。
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