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【第1章】物語の始まり
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「そうさ…それに気づいたのはお前がまだ4つの頃だった。普通、まだこんな小さい子供にヤツらは興味を示すはずは無かった。でも示したんだ。」
ナナはまだピンと来なかった。
「お前さんの何とも言えないうめき声を聞いて、お前の父さんが寝室に向かうと、ゴーストがお前に襲いかかろうとしていたんだ。
その時みんな気づいたさ、あぁこの子はウチの家系の中でもとてつもない力を持つ子なんだって。」
頭が混乱する前に、いや既にもうしてはいたけどこれ以上ちんぷんかんぷんになる前にナナは質問をした。
「まって?うちの家系って…つまりうちは先祖代々みんな霊媒体質ってこと?」
「そうとも言えるし違うとも言える。いいかい?この世の中には霊が見えない者、そしてただ見える者、最後に力を授かる者に別れているんだ。」
最後のを除けばナナは納得出来た。
「授かる者?力?何の力だよ?」
「いいかい、ナナ。儂らはお前が力を持ってると分かった日からお前を守ると決めたんだ、そしてお前をこの世界に巻き込まないともね。」
ここまで黙って聞いていたおばあちゃんが続けて喋りだした。
「ナナ、私たちは私たちのことをこう呼んでいます。ウィザードアンドウィッチ。」
…………つまり。
「まあ、日本で私たちと本当の意味での同族はいないけどね。」
「そうじゃな、うちの家系は少し変わっておる。ナナ、お前は魔法使いなのだよ。」
ナナはまるで雷に打たれたような感覚に陥った。
おれが……魔法使い……?
「それも近年中々お目にかかれないような力を宿している。儂らの判断ミスだったようだ。苦労するぞ、ナナ。」
「苦労……。どうして?」
「普通どの家の……それが、魔法使いでも、陰陽師でも、結界式百鬼壊師だろうと、7歳からそれについて学ぶんだよ。」
陰陽師?けっ、結界式…なんちゃら?
「おい、じいさんそいつらの名前は出さないでくれ。震えが止まらんよ。」
ようこが茶化してるとは思えない真剣な表情でおじいちゃんに言うが、おじいちゃんはまるで無視して続けた。
「つまり、お前はいま赤ちゃんも同然。ただ、旨味があるだけの獲物さ。だから…」
「だからこそ、俺がいるって訳よ」
ようこが実に可愛くない笑顔を浮かべて寄ってきた。
「わかるだろ?おれがお前を育てるって訳よ。」
「しかしな、狐の妖。」
「狐の妖?お前さんはついにおれの名前すら呼んでくれなくなったのかい?」
「………コハクよ。過去のことはもう忘れるんだ。おれはお前の主人では無い。それに…」
「それに何だって?おれが自分から逃げ出したって?冗談はよせ、あんたが俺を捨てたんだ。」
「あぁ…コハクよ。許してくれ、仕方なかったんだ。」
ナナはまたもや置いてけぼりになった。
「あのさ…ちょっと聞いてもいい?」
2人ともナナを見た。
「ようことおじいちゃんは知り合いなの?」
「あぁ。そうだよ。こいつはおれが若い頃飼っていたキツネのコハクだ。」
「まぁ、俺はもうそんな名前は捨てたさ。今はようこだ。」
ようこはコハクで元々じいちゃんのペットで…………
だから、僕を見て気づいてここまで連れてこさせて………?
「ナナがどうしたいか聞こう。お前はこのままじいさん達に守られてフールとして暮らしたい?
おれと修行して、魔法使いになりたい?」
今日何度も聞いたフールという聞き慣れない単語の意味を問いながらもナナは即答で答えた。
「やるよ。」
この日から平凡だった(実際には平凡では無かったみたいだけど。)人生が大きく変わった。
ナナはまだピンと来なかった。
「お前さんの何とも言えないうめき声を聞いて、お前の父さんが寝室に向かうと、ゴーストがお前に襲いかかろうとしていたんだ。
その時みんな気づいたさ、あぁこの子はウチの家系の中でもとてつもない力を持つ子なんだって。」
頭が混乱する前に、いや既にもうしてはいたけどこれ以上ちんぷんかんぷんになる前にナナは質問をした。
「まって?うちの家系って…つまりうちは先祖代々みんな霊媒体質ってこと?」
「そうとも言えるし違うとも言える。いいかい?この世の中には霊が見えない者、そしてただ見える者、最後に力を授かる者に別れているんだ。」
最後のを除けばナナは納得出来た。
「授かる者?力?何の力だよ?」
「いいかい、ナナ。儂らはお前が力を持ってると分かった日からお前を守ると決めたんだ、そしてお前をこの世界に巻き込まないともね。」
ここまで黙って聞いていたおばあちゃんが続けて喋りだした。
「ナナ、私たちは私たちのことをこう呼んでいます。ウィザードアンドウィッチ。」
…………つまり。
「まあ、日本で私たちと本当の意味での同族はいないけどね。」
「そうじゃな、うちの家系は少し変わっておる。ナナ、お前は魔法使いなのだよ。」
ナナはまるで雷に打たれたような感覚に陥った。
おれが……魔法使い……?
「それも近年中々お目にかかれないような力を宿している。儂らの判断ミスだったようだ。苦労するぞ、ナナ。」
「苦労……。どうして?」
「普通どの家の……それが、魔法使いでも、陰陽師でも、結界式百鬼壊師だろうと、7歳からそれについて学ぶんだよ。」
陰陽師?けっ、結界式…なんちゃら?
「おい、じいさんそいつらの名前は出さないでくれ。震えが止まらんよ。」
ようこが茶化してるとは思えない真剣な表情でおじいちゃんに言うが、おじいちゃんはまるで無視して続けた。
「つまり、お前はいま赤ちゃんも同然。ただ、旨味があるだけの獲物さ。だから…」
「だからこそ、俺がいるって訳よ」
ようこが実に可愛くない笑顔を浮かべて寄ってきた。
「わかるだろ?おれがお前を育てるって訳よ。」
「しかしな、狐の妖。」
「狐の妖?お前さんはついにおれの名前すら呼んでくれなくなったのかい?」
「………コハクよ。過去のことはもう忘れるんだ。おれはお前の主人では無い。それに…」
「それに何だって?おれが自分から逃げ出したって?冗談はよせ、あんたが俺を捨てたんだ。」
「あぁ…コハクよ。許してくれ、仕方なかったんだ。」
ナナはまたもや置いてけぼりになった。
「あのさ…ちょっと聞いてもいい?」
2人ともナナを見た。
「ようことおじいちゃんは知り合いなの?」
「あぁ。そうだよ。こいつはおれが若い頃飼っていたキツネのコハクだ。」
「まぁ、俺はもうそんな名前は捨てたさ。今はようこだ。」
ようこはコハクで元々じいちゃんのペットで…………
だから、僕を見て気づいてここまで連れてこさせて………?
「ナナがどうしたいか聞こう。お前はこのままじいさん達に守られてフールとして暮らしたい?
おれと修行して、魔法使いになりたい?」
今日何度も聞いたフールという聞き慣れない単語の意味を問いながらもナナは即答で答えた。
「やるよ。」
この日から平凡だった(実際には平凡では無かったみたいだけど。)人生が大きく変わった。
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