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9.弟妹
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「さぁ、みんなご飯にしましょう」
ナターシャさんが声を張り上げた
その直後、フラウとポールは手にしていたものを玩具部屋に片付けに行った
この辺りよくしつけられてると思う
まぁ、ナターシャさんを怒らせるのが怖いだけかもしれないけど
俺が階段の下から呼ぶと、カーロに乗ったケインとスカイはすぐに降りて来た
『シア!サンドイッチ!』
カーロがケインを降ろしてから飛びついてきた
何故か最近カーロは俺にご飯をねだる
それに気づいた母さんが大量のサンドイッチを俺に渡してきたのは少し前の話だ
おかげで今では俺がカーロの飯係になってる
「ほら」
カーロの前に置いてやると文字通り食いついた
みんなが席に着くと食事が始まる
昔は大きなダイニングテーブルが1つあったけど、今は大きめのテーブルのあるソファーセットが4つある
座る場所は決まってないから日によって同じテーブルに座るメンバーが変わるんだ
座るのも地べたに座ったりソファーに座ったり色々で、食事が終わりに近づくと父さんなんかはクッションを手繰り寄せて寝転がる
大抵ケインかスカイが父さんにじゃれてるうちにその腕の中で寝落ちするんだけどな
俺の横にはケインとマリクが座り、向かいにはリルさんとトータさん、フラウが座っていた
と言っても食べてる間に席が変わってたりもするんだけど
「シア、サラダ取って?」
「おう」
ケインの前にサラダを運ぶと結構な量を取り皿に移す
「お前そんなに食えるか?」
「食べれる」
「フラウも食べる。シアこっちにもちょうだい!」
「お、フラウの負けず嫌いが発動したな?」
トータさんがケラケラ笑いながら言う
「だめ?」
「体に悪いものじゃないから構わないわ。好きなだけ食べなさい」
リルさんもクスクス笑いながらそう言った
「ケイン競争しよ」
「いいよ」
2人は顔を見合わせてから同時に食べ始めた
「大食いか早食いかどっちだ?」
「どっちでもいいよ。ケイン、フラウもちゃんと噛んで食べろ」
「「はぁい」」
答えはしたものの2人はガツガツと食べ続けてた
「年が近いとこうやって自然と競い合えるからいいもんだな」
「確かにみんな兄妹みたいなもんだし」
「言えてる。俺だって物心つく前からマリクとリアムと一緒にいたもんな」
「そうだなぁ…確かにマリクはよくシアの面倒見てた」
「…」
マリクが照れ臭そうに顔を反らした
「それは初耳だなーマリクお兄ちゃん」
“ゴン”
殴られた
痛くはないけど酷くないか?
「今さら気持ち悪いからやめろ」
「たまにはいいじゃん。俺もシャノンみたいに甘える時だけ兄呼びしてみるかな」
「絶対やめろ」
マリクはそう言ってカルムさんの方に移って行った
ナターシャさんが声を張り上げた
その直後、フラウとポールは手にしていたものを玩具部屋に片付けに行った
この辺りよくしつけられてると思う
まぁ、ナターシャさんを怒らせるのが怖いだけかもしれないけど
俺が階段の下から呼ぶと、カーロに乗ったケインとスカイはすぐに降りて来た
『シア!サンドイッチ!』
カーロがケインを降ろしてから飛びついてきた
何故か最近カーロは俺にご飯をねだる
それに気づいた母さんが大量のサンドイッチを俺に渡してきたのは少し前の話だ
おかげで今では俺がカーロの飯係になってる
「ほら」
カーロの前に置いてやると文字通り食いついた
みんなが席に着くと食事が始まる
昔は大きなダイニングテーブルが1つあったけど、今は大きめのテーブルのあるソファーセットが4つある
座る場所は決まってないから日によって同じテーブルに座るメンバーが変わるんだ
座るのも地べたに座ったりソファーに座ったり色々で、食事が終わりに近づくと父さんなんかはクッションを手繰り寄せて寝転がる
大抵ケインかスカイが父さんにじゃれてるうちにその腕の中で寝落ちするんだけどな
俺の横にはケインとマリクが座り、向かいにはリルさんとトータさん、フラウが座っていた
と言っても食べてる間に席が変わってたりもするんだけど
「シア、サラダ取って?」
「おう」
ケインの前にサラダを運ぶと結構な量を取り皿に移す
「お前そんなに食えるか?」
「食べれる」
「フラウも食べる。シアこっちにもちょうだい!」
「お、フラウの負けず嫌いが発動したな?」
トータさんがケラケラ笑いながら言う
「だめ?」
「体に悪いものじゃないから構わないわ。好きなだけ食べなさい」
リルさんもクスクス笑いながらそう言った
「ケイン競争しよ」
「いいよ」
2人は顔を見合わせてから同時に食べ始めた
「大食いか早食いかどっちだ?」
「どっちでもいいよ。ケイン、フラウもちゃんと噛んで食べろ」
「「はぁい」」
答えはしたものの2人はガツガツと食べ続けてた
「年が近いとこうやって自然と競い合えるからいいもんだな」
「確かにみんな兄妹みたいなもんだし」
「言えてる。俺だって物心つく前からマリクとリアムと一緒にいたもんな」
「そうだなぁ…確かにマリクはよくシアの面倒見てた」
「…」
マリクが照れ臭そうに顔を反らした
「それは初耳だなーマリクお兄ちゃん」
“ゴン”
殴られた
痛くはないけど酷くないか?
「今さら気持ち悪いからやめろ」
「たまにはいいじゃん。俺もシャノンみたいに甘える時だけ兄呼びしてみるかな」
「絶対やめろ」
マリクはそう言ってカルムさんの方に移って行った
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