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54.受け入れられた
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グースの店の名前はまんま『グース』と言うらしい
看板を見て一瞬固まったのは許してほしい
調理場はかなり広くて席数はそこそこあるって感じか?
4人掛けのテーブルが10個所狭しと並んでいた
「まずは丼用のマグロの下味だな」
「丼?」
「あ~米は分かる?」
「もちろんだ。うちでもおにぎりはよく出るよ」
大きく頷きながら言うグース
ちなみにおにぎりのレシピは母さんが登録したやつだったりする
正確には母さんがというより、母さんの料理を食べた父さんや、商会に努めてるメリッサさんが登録してるみたいだけどな
「炊いた米の上に肉や魚、野菜なんかをのっけたのが丼」
「ほぉ…そんな食べ方があるのか」
まだあまり知られていないらしい
簡単に説明していると店内の方が騒がしくなった
「なんだ、今日は随分早くから開けてるじゃないか?」
「もう注文していいのか?」
「もちろんだ」
「ならいつものフライの盛り合わせと…」
3人組の親父たちは3品の料理と酒を注文をした
ガタイのいい日焼けした親父たちはある意味迫力がある
「新しい弟子か?」
「いや、むしろ俺が弟子だな」
「「「は?」」」
…まぁその反応は当然か?
父さん達より年配のグースが成人したての俺の弟子とかまずないしな
「まぁ、そのうち分かるさ。取りあえず酒な」
3人分のエールをテーブルに置いた
結構でかいジョッキだ
グースは料理を作りながらもチラチラこっちを見て、時々質問をしてくる
「よし、これは暫く放置」
結構な量のマグロの切り身がづけだれに浸かってる状態だ
味をなじませてる間にサザエを焼き始める
「この2つ両方とも醤油と酒とみりんだよな?」
「ああ」
「量を変えるだけでここまで味が変わるのか…」
づけだれとつぼ焼き用のタレを舐め比べたグースは呆然としている
「もう1種類作るけどな」
出汁と水も使った刺身醤油だ
冷ますのは魔法を使って時間短縮した
「刺身出来たぞ」
「はーい」
やった」
テーブルで話をしていた2人に声をかけると2人揃って取りに来た
「おいおい…子供2人でその量って…」
親父たちが目を見開いた
長さ40cm、幅15cm程の皿に2列に並んだ切り身はどう見ても2人前ではない
「それ以前にそれ、生か?」
「そうだよ」
「…食えるのか?」
「食べないの?新鮮なお魚の刺身は美味しいはずなんだけど」
「はず?」
「私達魔物のしか食べたことないから。でもお母さんは魔物の刺身より遥かにおいしいはずだって言ってたし」
そう言いながらシャノンもルークも口に放り込んだ
「「ん~~~!」」
「美味しい!」
「最高!」
大量にあったはずの刺身はどんどん2人の腹の中に納まっていく
「おいグース」
「これは俺達も食えるのか?」
その問いにグースが俺の方を見た
「ご自由に。一応味見しとけば?」
切り身を2切れ小皿に乗せて刺身醤油と一緒にグースに渡す
「…こいつは上手いな…生で食べるなんて聞いたことがなかったが…」
「ふぐみたいな毒持ちは手を出さない方がいいだろうけど大抵の魚は行けると思うぞ」
言いながら俺も口に放り込む
「やっぱ魔物とは別格だな」
病みつきになる旨さだ
グースは見様見真似でマグロを切って盛りつけていく
それがテーブルに出た頃には店内が半分埋まっていた
しかもみんな気心が知れてるせいか、これまで食したことのない刺身を次々と注文するおまけ付きだった
看板を見て一瞬固まったのは許してほしい
調理場はかなり広くて席数はそこそこあるって感じか?
4人掛けのテーブルが10個所狭しと並んでいた
「まずは丼用のマグロの下味だな」
「丼?」
「あ~米は分かる?」
「もちろんだ。うちでもおにぎりはよく出るよ」
大きく頷きながら言うグース
ちなみにおにぎりのレシピは母さんが登録したやつだったりする
正確には母さんがというより、母さんの料理を食べた父さんや、商会に努めてるメリッサさんが登録してるみたいだけどな
「炊いた米の上に肉や魚、野菜なんかをのっけたのが丼」
「ほぉ…そんな食べ方があるのか」
まだあまり知られていないらしい
簡単に説明していると店内の方が騒がしくなった
「なんだ、今日は随分早くから開けてるじゃないか?」
「もう注文していいのか?」
「もちろんだ」
「ならいつものフライの盛り合わせと…」
3人組の親父たちは3品の料理と酒を注文をした
ガタイのいい日焼けした親父たちはある意味迫力がある
「新しい弟子か?」
「いや、むしろ俺が弟子だな」
「「「は?」」」
…まぁその反応は当然か?
父さん達より年配のグースが成人したての俺の弟子とかまずないしな
「まぁ、そのうち分かるさ。取りあえず酒な」
3人分のエールをテーブルに置いた
結構でかいジョッキだ
グースは料理を作りながらもチラチラこっちを見て、時々質問をしてくる
「よし、これは暫く放置」
結構な量のマグロの切り身がづけだれに浸かってる状態だ
味をなじませてる間にサザエを焼き始める
「この2つ両方とも醤油と酒とみりんだよな?」
「ああ」
「量を変えるだけでここまで味が変わるのか…」
づけだれとつぼ焼き用のタレを舐め比べたグースは呆然としている
「もう1種類作るけどな」
出汁と水も使った刺身醤油だ
冷ますのは魔法を使って時間短縮した
「刺身出来たぞ」
「はーい」
やった」
テーブルで話をしていた2人に声をかけると2人揃って取りに来た
「おいおい…子供2人でその量って…」
親父たちが目を見開いた
長さ40cm、幅15cm程の皿に2列に並んだ切り身はどう見ても2人前ではない
「それ以前にそれ、生か?」
「そうだよ」
「…食えるのか?」
「食べないの?新鮮なお魚の刺身は美味しいはずなんだけど」
「はず?」
「私達魔物のしか食べたことないから。でもお母さんは魔物の刺身より遥かにおいしいはずだって言ってたし」
そう言いながらシャノンもルークも口に放り込んだ
「「ん~~~!」」
「美味しい!」
「最高!」
大量にあったはずの刺身はどんどん2人の腹の中に納まっていく
「おいグース」
「これは俺達も食えるのか?」
その問いにグースが俺の方を見た
「ご自由に。一応味見しとけば?」
切り身を2切れ小皿に乗せて刺身醤油と一緒にグースに渡す
「…こいつは上手いな…生で食べるなんて聞いたことがなかったが…」
「ふぐみたいな毒持ちは手を出さない方がいいだろうけど大抵の魚は行けると思うぞ」
言いながら俺も口に放り込む
「やっぱ魔物とは別格だな」
病みつきになる旨さだ
グースは見様見真似でマグロを切って盛りつけていく
それがテーブルに出た頃には店内が半分埋まっていた
しかもみんな気心が知れてるせいか、これまで食したことのない刺身を次々と注文するおまけ付きだった
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