チートな親から生まれたのは「規格外」でした

真那月 凜

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2-79.やっぱり普通じゃない

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洞窟で休息を取ってから俺達は出発した
「忘れものは無いな?」
基本的に荷物はテントごとインベントリやマジックバッグに入れるから忘れようもないんだけどな

「シア達の旅は本当に何でもありって感じね」
「ふふ…シアのインベントリのお陰で私達も随分助かってるのは確かね」
「レティシアナもインベントリ使えるんだし珍しいことでもないんじゃないのか?」
「確かにそうなんだけど、私のはシア程大きくないから」
シャノンとルークの言葉にレティシアナはそう返す
最初は隠そうと思ってたらしいけど、手ぶらにも拘らず着替えがある時点でそれは難しいと悟ったらしい

「レティシアナ」
「ん?」
「これ使え」
俺はインベントリから余っているマジックバックを取り出して渡す

「ダミー用」
「いいの?」
「ああ。余ってるやつだからやるよ」
これはセトイカの中級迷宮のボスがドロップしたものだ
中級だから性能はそこそこ
時間遅延がほんの少しついていて、120㎡くらいの2階建て住宅くらいなら簡単に収まるサイズ

「ありがとうシア」
「ああ。まぁ旅なのに手ぶらじゃ流石に怪しいしな」
「確かに!ねぇシア、他にも余ってない?」
「お前は父さん達からもらったのがあるだろ?」
「あるけどもし余ってるならって思って」
シャノンは甘えるそぶりを見せる

「お前の場合はバッグを増やすより、ものを減らす方が先だと思うぞ」
「えーそんなことないよ~?女の子は荷物が多いものなの!ね、レティシアナ?」
「ん…」
どうこたえたものかと困った素振りを見せるレティシアナに苦笑する
最初さん付けで呼んでいたシャノンも2日目から呼び捨てになっていた

「ほら、レティシアナが困ってるだろ」
「だって~」
拗ねるシャノンを見てレティシアナはクスクスと笑い出す

「シャノンの服は可愛いのが多いものね。あれを捨てるのは確かに勇気がいると思うわ」
「だよね?シアとルークにはわかってもらえなくてもちゃんとわかってくれる人もいるんだから」
思わぬ援護射撃にシャノンの顔が輝いた
2人はすぐに打ち解けていただけに俺達もあまり強くは言えない

「…わかったよ」
「じゃぁ…?」
「ああ。シャノンとルークにもやるよ」
「え?僕も?やった♪」
俺は同じタイプのマジックバッグを2つ取り出した

「何で一緒のがこんなに?」
「迷宮のボスでドロップするんだ」
「だとしてもおかしくない?」
シャノンとルーク迄首をかしげる
でもこいつらにはわかるはずなんだけどな

「セトイカで入った中級のボスがドロップしたんだ」
「…まさか…?」
ルークが察したようにジト目を向けて来る

「エンドレス?」
「正解。50体くらい倒して5つだな」
「何かドロップ率良すぎない?」
「…」
シャノンの言葉に俺は顔を反らす
正直俺もそう思っていただけにどう説明を付けていいかが分からない

「ねぇ、エンドレスってまさか…」
「レティシアナも知ってる?直前に倒した魔物がひたすら出て来るってやつ」
「うん。でも単なるうわさだと思ってたわ」
そりゃそうだろう
普通は生涯で1回当たればいいレアイベントらしいからな
そんなことを考えているとシャノンとルークがこっちを見ていた

「あ~、俺の称号にだな“エンドレスの申し子”ってのがあるわけだ」
「エンドレスの申し子?」
「そ。正確な力はまだ謎なんだけどな、とにかく俺がエンドレス引きたいと思えばいつでも引けたりするってこと」
「…何それ?」
呆然とするレティシアナ
俺もそっちの立場なら同じ反応をしたことだろう
認めたくないと思いながらもそれが通用しないことにいい加減諦めモードになる俺だった
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