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4-156.引っ越し
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「さぁ、レティ、新しい家にようこそ」
外観が見えてきたところでそう言うとレティの目が大きく見開かれた
「これ…家?」
「そうだけど?」
「こんな家見たことないよ?」
「普通はこの外側にタイルなんかを貼るんだ。でも前の世界ではこういう打ちっぱなしの状態もあったからさ」
テレビで見て憧れたんだよな
あんなおうちに住みたいって言って両親を困惑させた
あの時母さんが泣きそうになってたのは、たとえそんな家を手に入れても俺が住めないとわかっていたからなんだろうな
「このスペースは?」
レティが不思議そうに尋ねたのはガレージの様になってる広いスペース
2階のファミリールームの下を柱だけの空間にしてある
そこに置いてあるのは不規則に並べたベンチとテーブルだ
「ここでBBQするのもいいかと思ってさ」
「屋根があるのはいいかもね?日差しがきついときに喜ばれそう」
「だろ?チビ達は好きに走り回れるし休憩する時はこっちに戻ってくればいいしな。これもあって1階には広めのキッチンとダイニング、大勢入れるリビングがある。おまけで客室を4部屋だな」
中に促しながら説明する
「ホントに広い…」
キッチンを見てレティは顔をほころばせる
「1階は多分皆が来た時しか使わないと思う」
「キッチンも?」
「ああ。流石にこのキッチンで2人分とか虚しいだろ?」
「それは…確かに」
4~5人が余裕で立てるキッチンだからな
「あの家で皆でって言うのもいいけど、俺達世代、マリクたちと集まるのもいいと思ってる」
シャノンとリアムが付き合いだしたのもあるけど、ルークとヘンリーもそのうち恋人が出来るだろうし、マリクのところに子供が出来るのも時間の問題だろう
「楽しそうだね」
「だろ?ただ問題は母さん達と違ってシャノンもローラも料理は壊滅的って点だろうな」
「つまり…」
「俺達が作ることになる」
「頑張る?」
「ああ。頑張ろう」
こればっかりはどうしようもない
そんな話をしながら1階を一通り見て回ると2階に移動した
「2階は俺達の居住スペースだ。普通サイズのキッチンとダイニング、ファミリールームと本部屋、寝室と個室が2部屋」
「個室?」
「今のところ用途は決めてない。レティが自分の部屋も欲しいと思うなら使えばいいし、子供が出来ればその為の部屋にしてもいい」
「子ども…」
「俺達は特殊な存在だし出来るかは分からないけどな」
その話は2人で何度かしている
普通の龍神族同士なら1人は出来るだろうけど俺が元人族なだけにどうなるかは未知の世界だ
でも子供が出来なくてもナターシャさん達の様に孤児を引き取ってもいいだろうし子供なしで2人で気ままに過ごしてもいい
結婚したら避妊はしないし、血のつながった子は自然に任せる。あとはどっちかが欲しくなったタイミングで考えようと結論を出している
「どうなっていくか楽しみだね」
「ああ。ここで思い出をたくさん作ろう。俺達には人より長い時間があるから気長にな」
「そうだね。シア」
「ん?」
「素敵な家を有難う。魔道具も家具も素敵なモノばかりだしサラサさんにもお礼言わないとね」
レティからのお礼は喜びそうだからぜひ言ってやってくれ
「これから少しずつレティの好きになったものを増やして行こうな」
こうして俺達は新しい家での生活をスタートさせた
外観が見えてきたところでそう言うとレティの目が大きく見開かれた
「これ…家?」
「そうだけど?」
「こんな家見たことないよ?」
「普通はこの外側にタイルなんかを貼るんだ。でも前の世界ではこういう打ちっぱなしの状態もあったからさ」
テレビで見て憧れたんだよな
あんなおうちに住みたいって言って両親を困惑させた
あの時母さんが泣きそうになってたのは、たとえそんな家を手に入れても俺が住めないとわかっていたからなんだろうな
「このスペースは?」
レティが不思議そうに尋ねたのはガレージの様になってる広いスペース
2階のファミリールームの下を柱だけの空間にしてある
そこに置いてあるのは不規則に並べたベンチとテーブルだ
「ここでBBQするのもいいかと思ってさ」
「屋根があるのはいいかもね?日差しがきついときに喜ばれそう」
「だろ?チビ達は好きに走り回れるし休憩する時はこっちに戻ってくればいいしな。これもあって1階には広めのキッチンとダイニング、大勢入れるリビングがある。おまけで客室を4部屋だな」
中に促しながら説明する
「ホントに広い…」
キッチンを見てレティは顔をほころばせる
「1階は多分皆が来た時しか使わないと思う」
「キッチンも?」
「ああ。流石にこのキッチンで2人分とか虚しいだろ?」
「それは…確かに」
4~5人が余裕で立てるキッチンだからな
「あの家で皆でって言うのもいいけど、俺達世代、マリクたちと集まるのもいいと思ってる」
シャノンとリアムが付き合いだしたのもあるけど、ルークとヘンリーもそのうち恋人が出来るだろうし、マリクのところに子供が出来るのも時間の問題だろう
「楽しそうだね」
「だろ?ただ問題は母さん達と違ってシャノンもローラも料理は壊滅的って点だろうな」
「つまり…」
「俺達が作ることになる」
「頑張る?」
「ああ。頑張ろう」
こればっかりはどうしようもない
そんな話をしながら1階を一通り見て回ると2階に移動した
「2階は俺達の居住スペースだ。普通サイズのキッチンとダイニング、ファミリールームと本部屋、寝室と個室が2部屋」
「個室?」
「今のところ用途は決めてない。レティが自分の部屋も欲しいと思うなら使えばいいし、子供が出来ればその為の部屋にしてもいい」
「子ども…」
「俺達は特殊な存在だし出来るかは分からないけどな」
その話は2人で何度かしている
普通の龍神族同士なら1人は出来るだろうけど俺が元人族なだけにどうなるかは未知の世界だ
でも子供が出来なくてもナターシャさん達の様に孤児を引き取ってもいいだろうし子供なしで2人で気ままに過ごしてもいい
結婚したら避妊はしないし、血のつながった子は自然に任せる。あとはどっちかが欲しくなったタイミングで考えようと結論を出している
「どうなっていくか楽しみだね」
「ああ。ここで思い出をたくさん作ろう。俺達には人より長い時間があるから気長にな」
「そうだね。シア」
「ん?」
「素敵な家を有難う。魔道具も家具も素敵なモノばかりだしサラサさんにもお礼言わないとね」
レティからのお礼は喜びそうだからぜひ言ってやってくれ
「これから少しずつレティの好きになったものを増やして行こうな」
こうして俺達は新しい家での生活をスタートさせた
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