ファンタジー短編集

真那月 凜

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復讐の先にあったものは…

復讐

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伝説と呼ばれるSSSランクの剣士シャドウと同じくSSSランクの魔術師ミレーは自分たちの後ろ盾を断られた貴族とそのことによって貴族に弱みを握られたギルドが結託した罠にかけられ犯罪者として処刑された
ライオネル12才、エメル9才の時だった
まだ幼さの残る2人はシャドウとミレーの復讐をするために山を後にした


ライオネルとエメルの家は3軒間に挟んで建っているが地下通路でつながっている
エメルが16歳、ライオネルが19歳の時に結婚したが極秘にしている

2人の目的はシャドウとミレーの復讐
ギルドで働きながら探り突き止めた情報を基に関わった貴族を1つずつつぶしていく
国を相手にギルドの不正を告発しシャドウとミレーの冤罪を訴えるも、国王が揉み消そうとしたため2人は国を亡ぼすことを決心した

真実を噂として流し国民の感情に訴える
かつてシャドウとミレーにあこがれ、2人が犯罪を犯したなど信じられずにいた国民は多く国内の至る場所で暴動がおこった

国王はそれを反逆とみなし暴動に加担したものを一家皆殺しにすると声明を出し実際に一家を皆殺しにさせた
それに怒りを表したライオネルとエメルは城に火を放った
エメルの魔術を込め、ライオネルの剣から放たれた炎は簡単には消すことは出来ないだけでなく消そうとすればするだけ広がるよう術を組んでいた

王都に広がっていく火を見ながら2人は静かに涙を流す
あんな人間の為に大切な親の尊厳を貶め殺されたのだと

その時だった
エメルがミレーに持たされていた魔石が光を放った
『この先私たちにどんな運命が待ち受けていたとしても静かにそれを受け入れなさい。決して復讐等で負の連鎖を生み出してはなりません。あなた達2人が変わらず慈しみ会って幸せに暮らしてくれれば、それが私達2人の幸せだから』
先を見ることのできたミレーはこうなることが分かっていたのだろう

エメルはライオネルに縋りつく
ライオネルはエメルを抱きしめ歯を食いしばった

誰よりも愛した2人の望まない復讐は今まさに実行中だった
広がる炎は罪のない国民や城で働く人たちを巻き込んでいる
もうすでに取り返しのつかないことをしてしまったのだと、激しい後悔がエメルを包み込んだその時エメルの体が青白い光に包まれた

『あなたは何を望みますか』
頭に響く言葉

『ライオネルと共に王都に来る前に戻りたい』
ライオネルにしがみ付いたままエメルは叫んだ

次の瞬間2人は闇に包まれた
そして気づいたら町にいた
時間が戻ったと知り2人は違う未来を求めた

町を出ていろんな場所を旅してまわる
その先々で伝説の冒険者の真実の噂がまことしやかにささやかれるようになる
そしてその噂の中には2人の血を引く子供がいるらしいという話もあった
関係した貴族が報復を受けている為ギルドは真相がわからないまま恐れ続けることになった

噂を重く見た王太子は過去の事件を洗い直し、ギルドマスターに追求したことで真実は明らかになった
それがもとは国王の指示だったと判明し王太子は国王を捉え毒杯を与えた

伝説の冒険者が冤罪だったと認められたという噂を2人は時おり耳にする
その傍らでは双子の兄弟が笑顔で走り回っていた
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