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前世からの約束
第1話 気になる島
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広いリビングに4人の若者が集まりTVを見ていた
『3年前に現れたこの島は依然なぞにつつまれており―――島に足を踏み入れたものは未だに1人として発見されておりません。そのため政府は―――』
この3年TVは何度も繰り返しその内容を伝えていた
3年前何の前触れもなく現れた浮島
島が現れた頃から大勢の人が島に向かってるにも係らず誰一人として帰ってこない
最初は興味本位で近づいた一人の若者
島に向かっている道中をSNSで投稿していた彼はもうすぐ島に到着するという投稿を最後に消息を絶った
その若者を探しに行った者
志願した捜索隊
規模を拡大しながら捜索に向かうものの島に上陸するという連絡を最後に消息は途絶える
その連鎖が3年経った今でも続いていた
島に関わる行方不明者はすでに数百名規模となっている
そのため政府はその島に近づく事を禁じると発表した
「なぁ玲衣」
「ん~?」
「この島どう思う?」
若者の1人が尋ねた
「何だ、斗希も気になんだ?」
「・・・ってことはお前も?」
「私も気になる。冴那弥もだよね?」
「うん。実津杞に教えてもらったんだけどそれ以来変に胸がざわつくって言うか・・・」
4人は無言のまま顔を見合わせた
「・・・この力と関係あんのかな?」
実津杞が不安げに呟く
「忌々しい呪われた力か・・・」
斗希言う
「呪われたなんて・・・」
実津杞が俯く
「そうだろ?こんな時代にこんな力もってたって何の役にもたたねぇ」
「確かにな。良かれと思って力を使ったが最後恐怖の目で遠巻きに見られる」
「玲衣・・・」
冴那弥は心配そうに玲衣を見た
「大丈夫だよ」
「でも・・・」
「いいんだ。そりゃお前等に出会うまでは生きてる事自体嫌だったけどさ、今はお前等がいる」
玲衣はそう言って冴那弥を抱き寄せた
「・・・なぁ」
皆が斗希を見る
「この島に行ってみないか?」
「え?」
「無謀な事かもしれない。でも俺あの島に行かなきゃならない気がするんだ」
「・・・そうだね。行ってみよっか」
「実津杞?」
「だっていくら4人傷のなめあいしてても私達が普通に受け入れられるわけじゃないよね。この先もずっと・・・」
「・・・」
「だから行ってみたい。ここで死んだように生きてるんだったら何も変わらないし辛いだけだもん」
皆が沈黙する
「・・・私も行く」
「俺も」
冴那弥と玲衣も同意した
「けど政府が立ち入りを禁止してるってことは簡単には近づけないよね?」
「・・・何となくなんだけどさ、簡単には入れる気がするんだ」
玲衣の言葉に3人が顔を上げる
「ほら、俺の力もあるし」
「あ・・・」
言われて思わず納得する
玲衣の力
それは頭の中で描いた空間を実現させる事が出来るもの
「本島からあの島まで他の人からは見えない通路を作ればいい。距離はあるけど俺たちに時間の制限はないし」
玲衣にはそれが可能だった
「戻ってこれるかわかんないし全部片づけなきゃだね?」
「そうだね。いっそ全部処分して・・・自転車使えば荷物も結構運べるし」
その言葉に4人は着々と準備を進めた
この町は海の側にあり島への最短距離を取ることができる
自転車なら2~3日もあれば島へたどり着けるだろう
出発日を1週間後と決めると家の中の物の処分や銀行の他様々な契約ごとの解約をすませてしまう
この時の4人にはすでに生き残れたとしても戻ってくるという選択肢は無かった
4人は18歳、数日前に高校を卒業したばかりである
同じ孤児院で育ち高校入学と共にこの狭いアパートを借り、奨学金で学校に通いながらバイトで生計を立てていた
物心つく前に家族だった人たちから棄てられ孤児院でも人と違った力を持つ4人は持て余されていた
虐待され虐められ、満足に食事にありつくことも出来なかった
それもありこの場所にも今の生活にも何の未練も思い入れも持ってはいない
立ち入りを禁止されている島とはいえ4人が揃って気になるのであれば行かないという選択肢はない
それゆえの決断だった
「じゃぁ行こうか」
斗希の言葉に自転車にできる限りの荷物を載せた3人は大きく頷いた
これが幸せにつながるのか死につながるのかはわからない
それでも4人はどこか希望を持った表情で自転車を走らせた
『3年前に現れたこの島は依然なぞにつつまれており―――島に足を踏み入れたものは未だに1人として発見されておりません。そのため政府は―――』
この3年TVは何度も繰り返しその内容を伝えていた
3年前何の前触れもなく現れた浮島
島が現れた頃から大勢の人が島に向かってるにも係らず誰一人として帰ってこない
最初は興味本位で近づいた一人の若者
島に向かっている道中をSNSで投稿していた彼はもうすぐ島に到着するという投稿を最後に消息を絶った
その若者を探しに行った者
志願した捜索隊
規模を拡大しながら捜索に向かうものの島に上陸するという連絡を最後に消息は途絶える
その連鎖が3年経った今でも続いていた
島に関わる行方不明者はすでに数百名規模となっている
そのため政府はその島に近づく事を禁じると発表した
「なぁ玲衣」
「ん~?」
「この島どう思う?」
若者の1人が尋ねた
「何だ、斗希も気になんだ?」
「・・・ってことはお前も?」
「私も気になる。冴那弥もだよね?」
「うん。実津杞に教えてもらったんだけどそれ以来変に胸がざわつくって言うか・・・」
4人は無言のまま顔を見合わせた
「・・・この力と関係あんのかな?」
実津杞が不安げに呟く
「忌々しい呪われた力か・・・」
斗希言う
「呪われたなんて・・・」
実津杞が俯く
「そうだろ?こんな時代にこんな力もってたって何の役にもたたねぇ」
「確かにな。良かれと思って力を使ったが最後恐怖の目で遠巻きに見られる」
「玲衣・・・」
冴那弥は心配そうに玲衣を見た
「大丈夫だよ」
「でも・・・」
「いいんだ。そりゃお前等に出会うまでは生きてる事自体嫌だったけどさ、今はお前等がいる」
玲衣はそう言って冴那弥を抱き寄せた
「・・・なぁ」
皆が斗希を見る
「この島に行ってみないか?」
「え?」
「無謀な事かもしれない。でも俺あの島に行かなきゃならない気がするんだ」
「・・・そうだね。行ってみよっか」
「実津杞?」
「だっていくら4人傷のなめあいしてても私達が普通に受け入れられるわけじゃないよね。この先もずっと・・・」
「・・・」
「だから行ってみたい。ここで死んだように生きてるんだったら何も変わらないし辛いだけだもん」
皆が沈黙する
「・・・私も行く」
「俺も」
冴那弥と玲衣も同意した
「けど政府が立ち入りを禁止してるってことは簡単には近づけないよね?」
「・・・何となくなんだけどさ、簡単には入れる気がするんだ」
玲衣の言葉に3人が顔を上げる
「ほら、俺の力もあるし」
「あ・・・」
言われて思わず納得する
玲衣の力
それは頭の中で描いた空間を実現させる事が出来るもの
「本島からあの島まで他の人からは見えない通路を作ればいい。距離はあるけど俺たちに時間の制限はないし」
玲衣にはそれが可能だった
「戻ってこれるかわかんないし全部片づけなきゃだね?」
「そうだね。いっそ全部処分して・・・自転車使えば荷物も結構運べるし」
その言葉に4人は着々と準備を進めた
この町は海の側にあり島への最短距離を取ることができる
自転車なら2~3日もあれば島へたどり着けるだろう
出発日を1週間後と決めると家の中の物の処分や銀行の他様々な契約ごとの解約をすませてしまう
この時の4人にはすでに生き残れたとしても戻ってくるという選択肢は無かった
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同じ孤児院で育ち高校入学と共にこの狭いアパートを借り、奨学金で学校に通いながらバイトで生計を立てていた
物心つく前に家族だった人たちから棄てられ孤児院でも人と違った力を持つ4人は持て余されていた
虐待され虐められ、満足に食事にありつくことも出来なかった
それもありこの場所にも今の生活にも何の未練も思い入れも持ってはいない
立ち入りを禁止されている島とはいえ4人が揃って気になるのであれば行かないという選択肢はない
それゆえの決断だった
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