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*19・求めあう②
しおりを挟む「陛下」
私は媚びるような声で陛下を呼んだ。
陛下は、そんな私の声に応えるように、ぐちゅと今度は下着をかき分けて私の秘所に直接触れてくる。
「ぁっ、ぁあっ……」
先程よりも強い快感に、私の体は打ち震えた。
気持ちいい。
思考がぼんやりと蕩けていく。
「フィア」
陛下は愛しげに私を呼び、ちゅ、ちゅと、絶えることなく私へと柔らかなくちづけを降らせ、そのくせ、私の下肢に触れる指ばかりは、柔らかさとは無縁な無作法さだった。
もっとも、こんな行為に作法があるのだかさえわからないけれど。
前世を思い出したとはいっても、おそらく前世の私に行為の経験などは存在しなかった。
つまり、処女のまま死んだのだと思われる。
だからこそ、前世の感覚が強い今の私は、とくにこうした直接的な刺激への耐性などないに等しく、慣れた私の体を知り尽くす陛下の指の前ではただただ翻弄されるばかり。
ぐじゅぐじゅと陛下の指は、私の秘所をくすぐっていたかと思うと、焦らすことなくぐぷんと、濡れ切ったその場所へと沈み込んできた。
「ぁあっ!」
熱く火照った私の胎内が、陛下の指を飲み込んでいる。
抵抗などどこにもない。私の体は、受け入れることを知っていた。
陛下がやや乱暴なまでの荒々しさで指を動かす度、私は体を震わせ快楽を享受していく。
気持ちいい。
でも、何処かもどかしくも感じる刺激。
もっと触れて欲しかった。
もっと激しく、もっと奥まで。
「あっ! あっ! あっ……、へぃ、かぁ……!」
私は躊躇いもなく足を広げ、その間に陛下を迎え入れている。
はじめ陛下の膝の上に乗せられていたはずの私はいつしか、ソファを背に圧し掛かられていて。
陛下のうっとりするほどかっこいい顔の向こう側に、もはや見慣れ始めている天上が見えた。
陛下の眼差しは欲を滾らせ私に注がれていて、それにさえ私はドキドキと胸を高鳴らせ、より大きな興奮に身を浸すこととなっていく。
私は両手で陛下に縋り、いつしかもっとと、声なき声でねだっていた。
そんな私を見下ろして陛下がくすと笑う。
「フィア、ジェラだよ。名前で呼んで」
そうしたら君の欲しいものを上げるから。
言いながら陛下の指が、ぐちゅんとひときわ強く私の中を突く。
「あっ!」
いつの間に自身の衣服を寛げていたのか、陛下の硬く育った逞しい雄身は遮るものなく、私の太腿の辺りへと押し付けられていた。
熱い。
じんじんと腹が疼いた。陛下の熱が欲しくてたまらない。こんな、指なんかでは物足りなくて。だから。
私は上手く動かない唇を震わせて、ようやく陛下の望むままに、彼の名前を口へと乗せた。
「ジェラぁ……もぉ、欲し……」
はふはふと荒く息を吐く私を見下ろし、陛下はうっとりと微笑んで。
ずりゅん、派手な水音を立てて私の中から指を引き抜いたかと思うと、私の足を抱え上げ、そして躊躇いなく私へと、腰を突きこんできたのだった。
「ぁあっ……!」
あまりに大きな衝撃に、私は背を仰け反らせ、大きな声を上げ。震えながら陶然と、体内に納まる陛下を感じていた。
ああ、満ちる。
それは間違いなく、私の望んでいた熱だった。
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